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今日会いに行きたい!気になる土偶#024東京大学総合研究博物館

マスク生活が当たり前になって約2年半、
マスク姿しか見たことのない知り合いが増えました。

こうなるとマスクを取った時はどうなるのでしょうか。
お互いに「え、こんな顔だったの!」、
改めて「初めまして」なんて感じになりそうですね。

先日、河野大臣が〝透明マスク〟をしていたことが話題になっていました。
〝聴覚障害の方々との意見交換時に使用した〟とのことでしたが、介護や医療の現場では一般的に使うことはできないのでしょうか。
口の表情が見えるだけで、お年寄りや病人は随分と安心できると思います。
見た目が云々…は見慣れれば問題なし、になると思うのですが。

もし、土偶がマスクをしなくてはいけないとしたら、
(そんなことはないですけれど、ね)
是非〝透明マスク〟を使って欲しい土偶がいます。

結髪形土偶
縄文時代晩期/青森県床舞遺跡
東京大学総合研究博物館

この土偶のチャームポイントは、
何と言っても矢印↔の口元!

この矢印↔が見えなかったら、
ごめんなさい、素通りしてしまったかもしれません。

縄文時代に矢印があったかと言えば、
北陸の縄文土器にも同じような矢印がありました。

深鉢
縄文時代晩期/中屋サワ遺跡
金沢埋蔵文化財センター蔵

縄文時代に狩りに使われていた〝矢じり〟に似ています。
土偶の口は、矢じりを咥えてる様にも見えますね。
ひょっとすと矢印の意味は現在とは全く違っていて、狩りに関係があったり、食べることや、口からを発する音(縄文時代には言葉は無かったと言われています)に関係していたとか?

高さ5.4cm
頭の後ろには、僅かな渦巻文様と、
上部の貫通した孔(穴)が確認できます。

この土偶は結髪形土偶と言われるように、本来は髪型と思われる頭飾りに特徴があり、縄文時代後期に東北地方から北海道南部に多く見られる土偶です。

頭飾りは、当時の人間の髪型を模したと思われる〝結った髪〟のようであって、縄文時代の風俗を表していると考えられています。

残念ながらこの土偶の頭部は大きく欠けていて、結髪の部分は殆どわからない状態です。

再び…もし、〝透明マスク〟が流行したら⁉
(こちらはあり得るかもしれないです)
「あら、大変。口紅しなくちゃ!」と思ってしまう私。
マスクのお陰で、2年半もメークを怠け続けている毎日を送っております。

それより、マスク無しの生活…早く戻ってきて欲しいですね。

お読みいただき有難うございました。

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