麻雀AI【Kbusha】

Kbushaという麻雀AIを知っているだろうか。
つのだの許可を取らずに停止された脱法AIである。
四六七というAIがその後釜として出てきた可能性が高いがこいつも無許可垢BANを喰らっている。

このつのだリテラシーの低さは中国か韓国だろう。

さて、Kbushaの安定段位は鳳凰911戦で9.24
四六七の安定段位は鳳凰610戦で9.68となっている。
もう人類が麻雀を打たなくていいという意味で希望性の高いAIであると言える。

戦績はこんな感じ。

Kbushaの鳳凰卓における戦績


シンプルにクソ強い。スタイルはスタンダードといったところか。

今回はそんなKbushaの選択を見ていこう。
一つ目

6sバシー

Kbushaはここから打6sとした。
Mリーガー批判をしている人がキレそうな一打だ。
麻雀というゲームの性質上、これくらいの形を決めるという思考にはなりにくい。
我々人間は一打一打推敲して打つほど麻雀が好きではないからだ。
「立直入ったら9sで降りよ〜字バシー」
これが関の山である。

しかしKbushaは違う。
彼は6sとドラの7pの両方を使った和了形だけは見切る、という特殊なバランス感覚で打っていることがわかる。
7pを使わなければ価値がない。そうなるとそもそも赤5sしか嬉しくない。7p縦からブクブクにする場合、安パイがない。そういった進行を嫌うのだろう。
ただ6sくっつきで7pを使おうとするのも、ペン3sを払えば済む話なのでそれを拒否するのはなんとも言えないバランスで打っていることが分かる。
これは流石にKbushaの中でも微差の選択なのではなかろうか。

筆者は発を切る。麻雀が嫌いだからだ。

二つ目。

何切る?(上家副露3m、4p)




Kbushaは打4sとした。
筆者は麻雀が嫌いなので1mを切る。

筆者の思考はこうだ。
「発重なったらうれちい〜!4s周り使えたらうれちい〜!」

Kbushaの思考はこうだ。
「ペン3pの場況が良すぎるので4sくっつきの価値が相当落ちていて、この点数状況から発を切る手牌及び巡目ボーダーが【聴牌からしか存在し得ない】。上家の混一色仕掛けの進行を早めないことの価値を高く評価していて、索子の最終形を低く評価する。6割くらいは降りることになるだろう」

なるほど、確かに筆者は1mを切った後先処理だとか言って発を切ってどこかしらにポンと言われてトップ率が落ちているイメージがある。
4s切りの真骨頂は発を切る巡目を自身の有効牌チャンスを減らすことによって強制的に遅らせることにありそうだ。
発を早めに切る進行のトップ率がその進行を採る人の意図とは裏腹に上がらなそうなところに面白みがあると言える。

三つ目。

曲げないよ〜(上家副露5s、下家副露8m)


Kbushaは8sダマとした。
これは筆者も同じ選択にする。
ここで重要なのはケアすべきなのは北家の点数状況とその河であるということだ。
初打自風を切る牌姿なので立直打ちますよと言っている。
更に河的に、もう打ちますよ。と言っている。
立直をすることによって上下の降り率を上げて対面との1vs1の構図を作るのは悪手だ。369pになれば立直を打ちそうだが、単純リャンメン程度ではダマ続行優位だと思う。それくらい北家を評価すべきだし、北家との1vs1の構図を避けることとの比較だから上下の和了率上昇は受け入れる方が圧倒的に筋が良い。

四つ目

何切る?




Kbushaは打2sとした。
これもMリーガー批判者がブチギレそうな一打。
筆者は中を切ろうとして8sを切りそう。
これは結構意見が分かれそうで、最も多いのは字牌切りだと思う。鳴かせたくないし自分は字牌対子だから最速で和了目指すだけ。ラス目は離れすぎてるし二の次〜。
まぁ概ねそれで良いし、そういう人たちがつべこべ考えるのは無駄というか、費用対効果が低いので高めの平均点による打数で殴った方がいいと思う。ただお前らの喋ることに価値は特にないので黙れとも思う。

筆者の結論が8sになるのは、役牌をポンした時にこの程度の形だと和了率MAXで打った時の展望が良くない(=万一ラスパターンに割が持ってかれてるイメージ)と感じるからだ。

ただ、この牌姿で重要なのは【でも白はポンする】という部分にあって、白をポンした場合での速度低下は重要視しなければならない。

私の中で2sにならない理由は1sをヘッド固定する思考自体が、白をポン出来ない想定の手牌進行を孕んでいて、しかし白をポン出来なかった場合のバリューを取りきれない感覚があるからだ。

要するに打2sとして、1sポン発進からチャンタ、9pチー発進からチャンタ
とかより3sツモから守備力上昇の方が微差だが価値が上がると思っているのだ。

ここから獲得したい感覚というのは
2sのわけねえ
というものよりも2sでも別に良いよね
みたいな感覚であって、その理由は
"だって白ポンするじゃん"に帰結するわけである。

麻雀で最も重要なのは、【一番起こり得る可能性の進行でロスがなければ大損になりようがない】
ということだ。
これが分かっていない批判が凄く多い。
まぁ人類はバカだから仕方ない。

この手牌で起こり得る可能性が高いのは
①白ポン
②ポンした後に聴牌する前に立直を打たれる
の二つだ。
もちろん役牌を切って②の可能性を少しでも落とす、という打ち方を否定するわけではない。
ただ、彼らは一向に②の可能性を重んじて放銃率を予め落とすという打ち方を認めようとしない。

起こりやすい事象に対して対処しようとする姿勢は同じなのに。

それは彼らの頭が硬いからだと思う。
まるで解決方法を"泣き喚く"の一つしか知らない赤ん坊みたいだ。

まぁ今回はKbushaの話なのでそこらへんは置いといて、確かにこのAIはかなり強そう。
正直このレベルのことをAIがやってくるなら、いよいよ人間が打つ必要はなくなる。

では。

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