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ぼーっと生きてるアラフォー女性。公園のベンチで木漏れ日を浴びたら満足。あまり向上心がな…

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ぼーっと生きてるアラフォー女性。公園のベンチで木漏れ日を浴びたら満足。あまり向上心がない。

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小説家が語る「ことばと文章に足りないもの」【村上春樹・江國香織】

「言葉はいつも嘘を孕んでいる」と歌ったのは椎名林檎だった。どういうことだろう、とぼんやり考えながら、ずいぶん時間が経っている。嘘。見たままを伝えられない、言葉という器の小ささを言っているのかしら。今私が背中に感じている寒気(風穴が空いたみたいに、肩甲骨の間がスースーする)を書いても、身体に風穴が空いたこともなければ「スースー」も人によって違うから、本当の感覚は伝わらない=嘘ってことなんだろうか。 _______ 村上春樹の場合  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 言葉の不自由さについて、

    • 「そんなもんだよ。」をお守りに。

      私があれこれ気にして思い悩んでいるとき、夫はしばしば「そんなもんだよ。」と言う。突き放すわけでもなく、大抵はちょっと困ったように笑いながら。私は「そっか、そうだよね。」と思ったり「え…」と思ったりしたあと、思考が止まってしまう。そして結局悩んでいたことは忘れてしまうか、大した問題にならずに通り過ぎていく。そんなもん、らしい。 虫の目・鳥の目・魚の目という言葉がある。寄りの視点、引きの視点、流れを見る視点があって、それを上手に切り替えようという話だ。でも、私は大抵虫の目に囚わ

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