令和3年司法試験・刑事系第2問(刑事訴訟法)再現答案
刑訴法の再現答案です。
本文第1 設問1
1 下線部①の差押えの適法性について
⑴ 下線部①の差押えは、Pらが裁判所から発布を受けた捜索差押許可状に基づき、その差押対象物である「名刺」と合致する、丙組の幹部丁の名刺1枚(以下、「本件名刺」)を差し押さえたものであるから、令状に基づく差押えとして当然に適法であるとも思える。
⑵ もっとも、差押えに当たっては目的物が「証拠物又は没収すべきものと思料するもの」であるか、即ち被疑事実との関連性(刑事訴訟法(以下法令名省略)222条1