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セフレを好きになってしまった話【前編】

『遊びは遊び』
と割り切っていた私が、1人だけ「この人の彼女になりたい」と思った相手がいました。

最初は苦手だった

初めは彼と彼の友人と私の3人で飲みました。
彼らは2人とも営業マンなだけあって話も上手く、非常に盛り上がったので、彼が2軒目に行こうと言い出しました。
翌日は休日だし楽しかったし、私も、彼の友人も了承しました。

2軒目に移動している途中、彼に電話がかかってきました。
先にお店に入っててと言われたので、彼の友人と入店して待っていましたが、一向に彼が来ません。
すると連絡が。

「たまたま近くに弟が来ていたから車に乗せてもらった。帰る。」

私はブチ切れましたが、幸い彼の友人がいい人だったので2人で飲んで帰りました。
(彼の友人とは関係を持っていません。)

そんな出来事があったので彼に良い印象を持っていませんでした。

二度目のお誘い

それから1ヶ月ほど経ったある日、彼から連絡がきました。
「2人で飲みに行こう」と。
前回のことがあるし断ろうかと思ったのですが、話している分には楽しかったし、正直彼の顔と声が好みでした。
私は欲に逆らえず、また会うことにしました。

二度目もやはり楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまい、気付くと終電の時間が近づいていました。
前回あんなことがあったので、私は彼と身体の関係を持つつもりはありませんでした。
帰ろうと何度も急かすと、ぽつりと自分の身の上を話し出したのです。
涙を浮かべながら。

もしかしたら引き留めるための嘘かもしれないし、涙だって嘘かもしれない。その時も思いました。
でもそんな彼を放って帰ることは出来ませんでした。

そのまま終電を逃してホテルに入りました。

相性が良かった

仕方なく流されるようにセックスをしてしまいましたが、彼は悔しいくらい女の扱いが上手かった。
しかも彼の、ちょっとのいじわる加減が絶妙で、私のソフトM心を満たしてくれました。

正直、初めて『相性が良い』という感覚を知りました。

思っていたよりも長くなりそうなので、
彼のどんなところが良かったか等はまた次回に書きたいと思います。

ありがとうございました。
後編も読んでいただけると幸いです。

灰かぶり姫

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