DMM動画翻訳の翻訳量が多すぎて緊急ストップした話
こんにちは。Algomatic Global カンパニーCEOの原田(@1230yuji)です。Algomatic GlobalはDMM 動画翻訳とDMM GAME翻訳を運営しています。
以前も似たようなタイトル(DMM動画翻訳申し込みも翻訳量も多くてパンクした話)を付けておきながら全然関係ない話を書いたのですが、今日もその話に触れながら関係ない話をしていきます。
僕は戦いから逃げた
DMM動画翻訳事業は今年の1月に産声をあげ、2月、3月に少数のクライアントさんとともにBPO形式で開発をしてきました。
Algomaticは組織全体で支援してくれる体制なので小ささを感じなかったのですが、とはいえ僕とエンジニア1名の2人チームからスタートし、少しずつ大きくなってきました。
半年のタイミングで単月黒字化を達成し、半年を過ぎた今は積極的にグロースさせていくフェーズに切り替えて運営しています。
カンパニーを立ち上げたときから世界で勝負できる事業を立ち上げると決めていました。
世界で戦えない事業はどれだけ魅力的でもやらないと決めています。
世界で勝負するためにはBPOでは戦えないので2024年7月29日にこの足がかりになる動画翻訳を無料で使えるWebサービス版をリリースしました。
PLGで世界でオーガニックグロースするプロダクトを目指しています。
無料としたのは決済機能がまだできていなかったからです笑
人間は息をしているだけでコストです。
お金はいくらでも調達できますが、時間だけは有限です。
前回書いた能力密度の高い組織を作るということを実践すれば必然的に人を手当たり次第入れて増やすこともできません。
優秀な人の時間は有限で、この組織における最も貴重なリソースは人材の時間です。
リリースが1日でも遅れることによって失う時間の方が損失が大きいと考えています。
僕はとにかくできたものからどんどん出していくという方針を立てています。
だから、エンジニアやデザイナーがどれだけ恥ずかしいと思うようなものでも「すぐに出す」ことにこだわっています。
いまDMM動画翻訳のβ版を使っていただいてる方はわかりますが、デザインもなければ決済機能もない「動画翻訳ができる」だけのシンプルサービスです。
100アカウント限定でリリースしたのですがすぐにいっぱいになりました。
今では1万アカウントまで受付可能にしています。
ありがたいことにリリース直後にあまりに翻訳が実行されすぎて(これから目指す巨大企業の感覚からするとたいしたことない金額ですが)、1日で今の僕らの許容量を大きく超える金額が飛んでしまう嬉しい悲鳴が上がりました。
そこでユーザーさんには申し訳なかったのですが無料で公開したものを緊急で利用制限付きでの無料公開ということに変更させてもらいました。
コツコツと育ててきたので心の何処かで「大事に育ててきた事業を壊したくない」という気持ちも育ってきたのかもしれません。
後で振り返ったときにこの判断は僕の中では間違っていたと思っています。
とんでもなく大きな事業を作るためにこのカンパニーを作った
僕らはこの小さな会社が壊れることを恐れる必要はありません。
僕らが本当に恐れるべきは、もしかしたら大きな事業を作れないかもしれない可能性です。
数十億円、数百億円の会社なら潰してしまったほうがマシです。
潰れないことを目指すことになんの価値もありません。
速く走ることを目指さず、安全に帰ってくることだけを目指したF1レースになんの価値があるでしょうか。
一体だれが熱狂できるでしょうか。
世界規模の会社を作ることを目指した時点で、どれだけ利益が出ていても、どれだけ売上があっても、小さい規模ならそれは失敗です。
エンターテインメントを届ける会社
多くの起業家と同じく僕もスティーブ・ジョブズやイーロン・マスク、孫正義に憧れます。
彼らは起業家であると同時にエンターテイナーだなと思っていて、見ていて楽しくなります。
スティーブ・ジョブズが喧嘩を売ったIBM、イーロン・マスクが喧嘩を売ったトヨタ、孫正義が喧嘩を売ったNTT。
エンターテインメントにとって大事なことは死を感じさせる戦いの演出だと思っています。
F1も格闘技も人々は熱狂しますが、熱狂の根源は死だと思っています。
死を感じる戦いに熱狂が生まれます。
上記の起業家はみな一歩間違えたら会社が潰れる戦いを常に仕掛けています。
死の演出こそが人々を熱狂させる起業家の正体です。
ロケットを飛ばすという明らかに興奮しそうなテーマであっても、NASAやJAXAにはイーロン・マスクに感じる熱狂を感じません。
機能を作る以上に僕は世界を熱狂させたいと思っています。
次は会社を潰す勢いで行く
僕らはもっと攻めることができました。
「お客様に使われすぎて困る」なんて体験は誰でもできるものではないです。
DMM動画翻訳が使われ過ぎて困ってるとき、明らかにワクワクを感じました。
このまま行けばいくらお金が無くなるんだろう。
このワクワクこそが僕が感じたかったエキサイティングでした。
なぜあそこでブレーキを踏んでしまったのか後悔してます。
そのままアクセル全開でぶっ放すところでした。
今回のβ版のリリースでこの事業に大きな可能性があることが再確認できました。
このポテンシャルを最大限引き出す準備ができていなかったので一度は引きましたが、もう一度攻め直します。
9月から勝負を仕掛けることを決めたのでぶち上げに行きます。
世界中のクリエイターさんや企業が平等に世界で勝負できる仕組みを作ります。
僕らは会社を潰す覚悟で勝負するので世界中のクリエイターの皆さんも潰れる覚悟で世界を目指しましょう。
まとめ
DMM動画翻訳は、会社が潰れる勢いで使ってもらえるサービスであることが確認できました。
しかし、僕は勝負から逃げました。
起業家は命を懸けた戦いをするからこそ人々を熱狂させます。
これから会社を潰すギリギリの戦いを仕掛け、世界を沸かせます。
最後に宣伝
僕のカンパニーではこれからDMM動画編集、DMM通訳、等、大量にサービスリリースを予定しています。
1ヶ月1サービスくらいのスピードで新サービスを出しています。
いま事業責任者を絶賛募集中です。
いまほど面白いタイミングはないと思います。
ご興味あれば原田(@1230yuji)までお声がけいただけると大変嬉しいです。
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