2024

ご無沙汰しております。随分と間隔があいてしまいました。そして2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

まだ年が明けて2日しか経っていないというのに、考えられない災害や事故が起こってしまいました。私自身と家族、そして友人らはどちらの事象にも影響なく過ごせています。私は、東日本大震災の時は海外にいたため、大きな揺れを経験したことが無く、大津波警報は初めて目にしました。自分の地域で起こった時の対処を考える重要な機会になりました。

そして、羽田空港で起こったJAL機の炎上事故。私は旅客機が大好きなもので、エアバス機には特に興味を持っているのですが、今回はA350が被害に遭ってしまいました。JAL機の乗員と乗客は全員脱出することができたのは、日頃のCAさんの訓練の賜物だと思います。昨年の夏に私はANAのBlue Base Tourに参加したのですが、偶然にもそこでCAさんが緊急着水からの緊急脱出の訓練を行っているところを見学することができました。避難の段取りを事細かに確認していたのを覚えています。90秒で全員脱出ができる構造とはいえ、このように訓練されたCAがいなければ逃げ遅れる方もいたのではないかと考える次第です。そして機長と副操縦士の的確な操作により、何とか滑走路を逸脱せずに停止できているようです。今回のようなシチュエーションの訓練は聞いたことがありませんが、過去の経験が役立ったのではないかとも思いました。脱出した後にA350が燃えていき、骨組みが見えたり機体の中央部が凹んでいって、見るも無残な姿に変わっていくのを見るのはかなりショックでした。貨物室に積まれているペットがいないことを祈るのみです。あの燃え方では全損不可避でしょうし、預けた荷物や手荷物は戻ってこないでしょうから。緊急脱出するとなれば、命が最優先事項なので、ニュースで流れるけが人については私は一切気にしてません(正直どうでもいいので。もちろん怪我無く脱出できるのが1番ですが…)。まず、スーツケースに入れた衣服やお土産に買ったものは犠牲にするのは当たり前として逃げなければなりません。脱出スライドも、降りる寸前に勢いあまって投げだされて骨折ならまだ走って逃げれるので良いですが、滑り方間違えると死ぬかもしれないので、改めて姿勢は確認しなければならないと思いました。JALの機内安全ビデオは世界的に見てもかなり怖い方だと個人的に思っています(特に10年くらい前の安そうなCGのやつとか)。どの航空会社でも、乗客の全員が搭乗し終わってドアが閉まった後は、必ず機内安全ビデオまたはCAさんによるデモンストレーションが行われます。なんとなく流し見しがちですが、"必ず"見なければならないと思いました。このnoteの最後にいくつか安全ビデオのリンクを貼っておきますね。

他方、海上保安庁の機体はカメラで見る限りは跡形もなくなってしまいました。デ・ハビラント・カナダDHC-8-300の機材のようで…。こちらは小型のプロペラ機で、以前はANAでも飛行していたと記憶していますが、A350とは大きさが全く違います。チャリと引っ越し用のトラックくらいの差があるんじゃないでしょうか。A350のノーズギアに思いっきり接触したのでしょうけれど、Q300にとっては致命的ダメージだったのではないでしょうか。搭乗6人のうち5人は死亡したということで、残された機長が生還することを祈るのみです。そして今回被害に遭った機材、東日本大震災の時に仙台空港におり、そこで唯一津波の被害を受けなかったまさに復興のシンボルで、今回の地震で被災した石川県に向かおうというところだったそうで、言葉にできない気持ちになっています。どうか殉職した隊員たちが報われますように。

私からは事故原因を予想したりするのはやめようと思います。変に憶測が広まるのは良くないからです。有名なところで言えば、ハドソン川の奇跡だって、当初は機長が逮捕されてあちこちで変な噂が広まったそうですから。責任を無実の人に押し付けたくないので、事故調査の結果が出るのを待とうと思います。少なくとも天候の問題では無いのは確実でしょうから、どこかで人為的ミスが起こったものだと思いますが、決めつけは絶対にしないでおきます。

長くなりました。この一件で私のメンタルが年明け早々完全に折れたのでダラダラとした形になってしまったことをお許しください。また、明日以降に飛行機に乗る方は、地域に限らず運行情報には十分ご注意ください。羽田がやられると機材繰りも困難になるでしょうから、全く関係ない地域にも影響が出るかもしれません。どうか地上で対応しているクルーやグラハンの方々に詰め寄るのはおやめください。また、少しでも彼らの負担を減らすために、可能な方は振替便の手続きや返金手続きは各自、各航空会社のアプリやウェブサイトで行うことをお勧めします。補償内容(LCCでは無い場合も結構ありますが)は各会社により異なりますが、ほぼすべての航空会社で行えると思います。カウンターで手続きすることなくできますのでご自身の負担も軽減されるかと思います。ストレスがたまる中でしょうが、どうか、地上スタッフやキャプテン、CAさんへのクレームはやめてあげてください。

最後に、いくつか機内安全ビデオのリンクを貼っておきます。これから飛行機に乗る方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。これらの安全ビデオは、このnoteを書いた時点での最新のものです。苦手な方は一番下の動画のみを見てください。

・ANA はじめて手話を取り入れ、より分かりやすくなっています。

・JAL 昔のビデオと比べたらかなり優しい雰囲気になりました。

参考程度に昔のやつ貼っておきます。今とは安全姿勢などのルールが異なる過去のものですのでご注意ください。

最後に、海外の航空会社から。
マレーシア航空の機内安全ビデオです。ありえないくらい陽気ですね。私はこの曲が頭から離れなくなってしまいました。音楽に合わせて楽しく8つのルールを覚えましょう。個人的には5つめのルールで毎回噛みます。全編英語(たまにマレーシア語)ですが難しい文法は一切使っていません。これは全然怖くないです!本当に気楽に見てください!!

他にも色々と面白い機内安全ビデオはありますのでそれはまたいつか別の機会で。

最後に、今後飛行機に乗って旅をする方々が、どうか無事に目的地に着けますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?