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今回は・・・雑談回です。(2)

 今週仕事が立て込んでブログを書く時間が取れないので、今回と次回は、以前に書き溜めていたメモを(手直しして)UPします。

 前回は、インターネット(SNSも含め)情報が溢れる世の中に必要なのは、情報の取捨選択能力・・・いわば「情報リテラシー」が必須だということをお話しました。

 SNSでは、不確かな情報や思い込みの発信がバズってネットで拡散されることも多いですよね。
 こうした「フェイクニュース」に惑わされないために各自が「情報リテラシー」を育てる必要があります。

 今回は、「情報リテラシー」の乏しい人が、情報を取捨選択して、そして「情報リテラシー」を身につけるために・・・何をどうしたら良いのか?考えてみたいと思います。

前回の記事はこちら!
  今回は・・・雑談回です。(1)

「情報リテラシー」にまず必要なこと

 ここで、漫才の「キングコング」西野亮廣さんが発信する一昨日(=2022年2月7日)の「VOICY」を紹介します。
 テーマは・・・「『学校』と『社会』のルールの違いを分かっていない人」でした。

①西野さんの主張は?

 彼はコメディアンなので、ホント面白おかしく話されますが・・・

 発信の内容を(今回のブログに則して)要約すると・・・
 『学校』は・・・与えられた課題を、与えられたカリキュラムどおりに(受動的に)こなしさえすれば、高い評価を受けることができる。
 けれど・・・『社会』に出ると、そうはいかない。与えられた課題を与えられた立場から受動的にこなすだけでは何も評価されないし、成長もしない。

 例え新人であっても・・・自分自身で能動的に考えて(その場を想定し)必要になるかもしれない準備を全身全霊・一生懸命に行っておくことでチャンスがいきなり巡って来るかもしれないし、そういった準備を重ねている人こそが自他共に認められる「有能な人材」に育っていく。
・・・という感じかな?

 学生時代に勉強ができたとしても(どんなことに対しても)自分で考え能動的に行動できない人は使えない・・・ということだと思います。

②メラビアンの法則

 アメリカの心理学者のアルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」の名前を聞かれた方も多いのでは?と思います。
 この法則は、メラビアンが行った実験で「人は、表情と発言(発信内容)がアベコベの・・・矛盾したメッセージを受けとめた時、言語情報(=発信内容)7%、聴覚情報(口調・声の大きさ・速さ等)38%、視覚情報(表情・明るさ・色調等)55%の割合の影響を受けて判断する」という結果に基づいて「話の内容を伝えたい時は、喋り方や見せ方の印象が重要」的な使われ方をしている法則です。
 
 話は変わりますが・・・この法則に基づいて、プレゼンテーションではパワーポイント等の映像が用いられています。
 55%を占める視覚情報をパワーポイントを使って占領すれば、人間の脳は「アホ」になるからです。
 「アホ」というのは、プレゼンテーションを受けている人がちょっとしたことに疑問を持ったり懐疑的になったりさせず、(一瞬でも良いので)発信情報を受動的に受取ってもらう・・・ということです。
 プレゼンテーターの主張をダイレクトにガツンと頭に入れる・・・と言うことです。(視覚と聴覚の情報を支配できれば93%の割合で影響を与えられることになりますね)

「情報リテラシー」が育たない人は?

 「情報リテラシー」が育たない人は、上記の①+②の環境にどっぷり漬かっている人だと思います。
 考えなくて良い頭の状態で、ダイレクトに情報が流し込まれると・・・その情報に対する判断はできないので、(悪く言えば)容易く情報に洗脳されてしまうと思います。

 逆に「情報リテラシー」が育つ人は、その①+②の環境から脱却しようとする人ですね。
 能動的に判断するために他の意見(発信)も調べようとするでしょう。すると検索に必要なスキル「ITリテラシー」も向上すると思います。

 エクセルでもワードでもパソコンでも・・・
 分からなくなった時に何も調べないで、エキスパートの誰かに教えてもらおうとする人が、私の周りにもたくさん居ます。
 でも、本当は「情報リテラシー」「ITリテラシー」を高めるために、まずは自分で調べてみる(チャレンジしてみる)ことが必要なのでは?と思います。

「情報リテラシー」をより高めるためには・・・

 とはいううものの・・・誰しも失敗はしたくないし、(自分にとっての)正解率も高めたいですよね。
 そのためには「情報リテラシー」を高める視点や行動は行いつつ、「天上天下唯我独尊」ではなく、ちょっと別のベクトルからの視点を持った方が良いように思っています。
 それは・・・

① 情報のキュレーター(学芸員?鑑定人?)的な役割を果たしてくれる人(複数名)を定めて、判断材料をもらう。
② 自身で判断(納得)できない情報は、「正しい・正しくない」「良い・悪い」の判断せず保留(スルー)する。

 ・・・かな?

 ここまで書いてみて、改めて思いましたが・・・
 これって・・・一般社会人が輪番で回ってきた役員で構成される管理組合の理事会の運営方法(理事役員が審議事項を判断する方法)にも、なんとなく通じる部分があるかも?(笑)

最後に・・・「情報リテラシー」を解説した『ウィキペディア』が素晴らしいと思ったので、以下に記して「雑談回」は終わります。

情報リテラシー
 情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことである。~中略~
 "情報=IT"との連想やインターネットの利用時において情報リテラシーが要求される等の理由から、しばしばコンピュータ・リテラシーと混同される。しかし、以下に定義されるように、本来必ずしもコンピュータと直結するものではなく、情報モラルと大きく同じ意味だと認識されている。
(概要)
 アメリカ図書館協会(ALA)が1989年に発表した最終報告書は、情報が必要とされるときに情報を"効果的"・"効率的"に(1)探し出し、(2)精査し、そして(3)使うことができる能力を保持する人のことを情報リテラシー能力を保持している人と定義する。また、Shapiro & Hughes (1996)による Information literacy as a liberal art は、現代におけるリベラルアーツと定義する。つまり、中世の大学における三科 (文法・論理・修辞) のように、現在の情報化社会において、コンピューターをただ使用するだけではなく、情報にアクセス、精査し、社会的、文化的、そして哲学的な状況・影響を知ることができる能力としている。    

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

リベラルアーツ
 ギリシャ・ローマ時代に理念的な源流を持ち、ヨーロッパの大学制度において中世以降、19世紀後半や20世紀まで、「人が持つ必要がある技芸(実践的な知識・学問)の基本」と見なされた自由七科のことである。具体的には文法学・修辞学・論理学の3学(英:trivium)、および算術(数論)・幾何(幾何学、図形の学問)・天文学・音楽の4科(英:quadrivium)のこと。    

 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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