見出し画像

『インドに到着』

インドに到着した。
少しずつ生活には慣れてきた。
好き嫌いが分かれる理由もわかった気がする。
一番怖いのは何って聞かれると僕は即答で『人間』と答える。

人が好きな僕だけど、インドにきて人間が怖いと感じることが沢山あった。
目が怖い。ギラギラしている目。獲物のように観察してハンターみたいに感じる。隙を見せたら絶対駄目だと身体に緊張が走る。そういえば僕って動物だったんだと思った。弱肉強食の世界だ。食われるか食うか。ここはみんな生きてくために必死で生活する為に人を騙したり盗んだりは当たり前だ。それが悪いことでもなさそうだ。みんな生きる為に必死だ。物乞いの子供もいれば、家がないホームレスの人も本当に沢山いる。生きる為に。毎日を生きている。

インドに来て、僕はまだ戸惑ってる。
何を信じて何を疑えばいいのかわからない。

インド人ファミリーの元にホームステイさせてもらってる。
朝から晩まで一緒に過ごしている。インドの場所に色々連れて行ってもらった。バイクの後ろは早すぎるし、運転もでたらめなので、何回も死ぬ覚悟をしました。スペースがあればそこに突っ込むインド人は凄まじいです。

見ず知らずの僕に怖いほど親切なので
『なんでここまでやってくれるんですか』
って聞いたら
インドではゲストは神という教えがあるそうだ。

ご飯も毎回、ご馳走になって
僕が 『thankyou』 っていうと家族にありがとうは必要ないからその言葉は言わないでとも言われる。使ったら殴るとまで。笑

喉がいたかったらスパイスで生姜紅茶を作ってくれるし
行きと帰りもいつもバイクで送迎してくれる。
片道45分もかかるのに。

なんか、日本では他人に迷惑をかけないようにってよく言われていたし
僕自身、こんなにしてくれるのは相手の時間を奪っていて申し訳ないなと感じてしまう。気持ちは嬉しいけど、これ以上は大丈夫と伝えたら

私たちがあなたのために何かをするのは当たり前で
何も迷惑じゃない。それに『ごめんね』っていうのはとっても悲しいことだ。

もっと私たちを信じてほしいを言われた。

嬉しい反面、なぜかもどかしさもある。


僕はインドに家族ができたように感じて嬉しかった。
最初がコルカタで本当に良かった。

ずっとここにいていいぞって言われるけど
でも僕にはここに留まるって選択肢はない。
レベルアップの為に僕は動き出す。

インドという地。
多様性の国。

大きな国であるが故に、
言葉、文化、宗教、料理も地域によって異なる。

インドの公用語はヒンディー語ですが、公式に認められている言語は
22言語、非公認の言語も含めると100以上もあるといわれている。

僕はこの地で生きてくためには
もっと自分の意見を持たないといけない。

怖がって、疑ってばかりだったら
世界が広がらないし、いい出逢いも狭まると思う。
自分がその人をどんな眼鏡をかけてみるかで
惹きつけるものも変わっていくと思う。

違いを感じたり、比較ばかりしてるだけじゃ何も変わらない。
日本は日本。インドはインド。今の環境をどこまで楽しめるか。

電車でブッダガヤへの旅に向かいます。
どんな出逢いが待ってるか楽しみです。