洋書はツライよ
再びの「FACTFULNESS」
とあるプロジェクトの課題図書として
「また」読むことになった「FACTFULNESS」。
この本との出会いは去年の夏。
表紙に魅かれてジャケ買い。
元来洋書は苦手で、ページを捲る手が中々進まないが、
「こんな本読める俺って意識高いよね」
と気持ちを奮い立たせて何とか読了。
翌月にはメルカリで売りさばく始末。
(1,550円で売れた!)
そんな後腐れの無い本を「また」読まなきゃならないとは・・・
しかし文句ばかりも言ってられないので、自分の成長のためと思い、仕方なく再度購入(今回は電子版でしっかり節約)
「内容知ってるし、むしろ有利!」
と自分に言い聞かせながら読むものの、
まー進まない・・・
タメになる内容であることはわかる。
わかっているのに何故こんなにも読みにくいのだろうか。
きっとこれは洋書特有の文章表現が関係しているのだと思う。
重くて苦痛な洋書
洋書のどこが読みにくいのか、この本を読みながら改めて考えてみた。
洋書のココが読みにくいその①例えが多い
具体例を出してイメージを持たせる意図はわかるが、その例が多すぎてむしろそっちが気になってくる。
この本でもこんな表現があった。
石鹸、 セメント、 プラスチック、 洗剤、 トイレットペーパー、 そして 抗生剤。
もう3個くらいでよくない?
「石鹸、セメント、そして抗生剤」くらいで十分伝わる。
例が多いせいで思わず突っ込みを入れたくなる。
洋書のココが読みにくいその②書き出しが独特
あれは1998年のことだった。
・・・いや仰々しいわ!
「遠い昔、遥か銀河の彼方で・・・」
ばりの大作が始まりそうな勢い。
恐らく英語だと「In 1998」でシンプルだが、日本語にすると途端に違和感を覚える。
もっとスッと入れないものか。
洋書のココが読みにくいその③言い回しがくどい
宗教であれ、大陸や文化や国家であれ、根強い価値観」と伝統のせいで未来永劫変わらないか、変わるはずがない)、という人は多い。
いや、わざとか!そう思わせるほどの韻の踏み方。
言ってること自体は難しくないのだが「ん?」と詰まって読み返してしまう 。
これが何ヶ所も続くため読むリズムが悪くなり、結果として「読みにくい本」という印象を持つのだと思う。
「読みにくさ」は「知識の乏しさ」?
本には次のような記述があった。
自分が「 普通」で、自分以外はアホだと決めつけない。
これは普段から意識していることである。
他人をアホとは思っていないが、自分は「普通な方」だと思うし、そうであってほしい。
ただ、売れに売れているこの本への評価については、私は普通じゃない方にいる。
ということは、読みにくいと思ってるのは私だけ?
「石鹸、セメント…抗生剤」も自分に馴染みがないだけで、仮にこれが
「ドラゴンボール、スラムダンク、幽遊白書、ろくでなしブルース、ダイの大冒険、キャプテン翼・・・」
などジャンプ黄金期の作品を挙げると(ないけど)、何も気にならない。
むしろ「ジョジョとかもあるだろ!」と追加してそうな気さえする。
逆に、漫画に興味のない人にとっては長ったらしい文章に感じるだろう。
知らないからピンとこない。
知らないからわかってない 。
つまりは自分の知識の無さを露呈しているだけである。
ディスるのは簡単
さらに言うと、英語さえ理解していれば翻訳したものを読む必要がないのだ。
しかし私が話せるのは日本語のみ。
一島国でしか通用しない言語。
これ一択。
マイノリティの最たるものである。
私はこの本を本当に理解しているのか。
批判できるほど内容を把握しているのか。
非常に怪しい。
「洋書は読みにくい」
と、いつも一言で片付けてきた私だが
「文句言うのはいいけど内容わかってる?」
「翻訳のせいにしてない?」
「そもそも理解する気があった?」
そうこの本に言われている気がした。
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