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9月23日

日本でも人気だったアメリカのドラマ”フルハウス”のビクトリアンハウス。去年だったか$5.99ミリオンで売りに出ていたような。金額がピンとこないが売れたのかな。ビクトリアンハウスとはサンフランシスコ市周辺では主に1850〜1910年頃に建築されたビクトリア朝の住宅のこと。アメリカに移住したばかりの時にこんなに素敵ではなかったが築100年以上の古いビクトリアンハウスに住んでいた。フラットと行って1階と2階を分けて貸し出されていた。最初は一階部分の部屋でとにかく日当たりが悪かった。3部屋もありそれぞれ結構広かったが蛍光灯ビカビカの日本からきたばかりの私には、間接照明の薄暗い部屋がホームシックに拍車をかけた。

娘が産まれる前に2階部分に住んでいらした大家さんが引っ越されたので私たちが2階へ引っ越した。引っ越す前に元夫がペンキ塗りをやろうと言い出した。日本も最近は増えてるかもだけどアメリカでは結構、部屋のペンキ塗りは自分でやる人が多い。ちなみに今住んでいる夫の実家は義姉が全てペンキを塗っている。私はもちろん今までにペンキ塗りなどしたこともなかったし、その時お腹には娘もいたのだが元夫は張り切ってペンキを買いに行き、塗り出した。確かリビングルームとダイニングエリアあたりを塗ったくらいで娘が予定より早く産まれたのでプロジェクトは終了した。私はあれ以来、ペンキの匂いが嫌いだ。それでも2階に引っ越してよかったことは、ビクトリアンハウスの特徴でもある大きな窓がリビングにあって日当たりも良かった。家自体広々として天井も高く1階よりは開放的だった。1階に住んでいた時よりは居心地はよかったが娘が少し大きくなると古い家は木造の階段など何かと危険箇所が多いことと、1階に入居した住人が犬のためにドアを常に開けていたせいかある日、ネズミがタンスから出没したのを機にビクトリアンハウスとはお別れとなった。

Google Mapを見ると今も家はちゃんとあるようだ。今度、娘が遊びに来たら娘の産まれて育った街をあちこちまわるのもいいかもしれない。



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