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Himalayaとnoteで音声配信を100回やったので考察と分析をしてみた

最近、音声メディアが流行っていますよね。

その流れに乗じて、今年の7月頃に友人と二人でラジオ系Podcastを配信することになりました。そしてそれから約4ヶ月弱、8月からは毎日投稿に切り替え、先日ついに100回目の配信をしました。

今回は100回目の配信と同時に、これまでの配信内容を分析して、振り返りたいと思います。

ある意味、流行りの音声メディアに気軽に便乗して好きなことを話したけど、うまくいっていかなかった「しくじり先生」的な内容でもあります。

音声メディアプラットフォームの選定

音声配信を行う上で大切なのがどのメディアで配信するか?です。最後に行き着いたのは、2つの音声配信アプリでした。

①Himalaya
②note 音声配信

なぜこれらに行き着いたかは下の記事にまとめています。音声ファイルの長さの上限や、生配信かアーカイブがメインかどうか?、人がどのくらいいるか?などの観点で決めました。ただし、途中でSpotfiyなどでのPodcast配信は止めました。

音声配信の宣伝について

Twitterのアカウントにて、Himalayaにアップロードした内容をリンクとともに告知しておりました。

Twitterアカウントの運用結果としては、60人ほどの方にフォローいただきました。大変ありがたいですが、3ヶ月弱の運用に比べてはとても少ないフォロワー数になってしまっています。。。

プラットフォーム別に見るエンゲージメントの違い

Himalayaでは、累計再生人数 153人、フォロワー 10人、再生回数が184回という結果でした。

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一方、noteでは10フォロワー、全体ビュー 434回、スキ 56回という結果でした。

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しかも、noteでは#55までしかあげておらず、himalayaの100回配信と比べて、半分の記事数となっています。つまり、1記事あたりのビュー数やいいね数で見ると、圧倒的にnoteのほうがエンゲージメントが高くなっています。

Twitterから音声メディアへの誘導

Himalayaよりもnoteの方は圧倒的にエンゲージメントが高くなっていることを証明する理由がもう一つあります。それはTwitterによる告知です。

前述の通り、Twitterを使ってアップロードした音声メディアを告知していましたが、実は、Twitterでの告知日とHimalayaでのアップロード日をずらして告知していました。たとえば、ある日のHimalayaでのアップロードが#50だとすると、Twitterでの告知は#35だったりします。つまり、Himalayaでの再生数がTwitterによる告知の影響度がどのくらいあるかを見ることができます。

その結果わかったことは、Himalayaアプリ内での回遊はほぼゼロということでした。Twitterでの告知をしていない配信の再生回数は軒並み0です。つまり、Twitter以外からHimalayaにたどり着いているユーザーは居ない、Himalayaアプリ内で検索などして自分たちの配信にたどり着くユーザーは居ない、ということがわかりました。

プラットフォーム別に見るアプリ内回遊の違い

音声配信アプリ内でユーザが色々なコンテンツを見て回る、つまり回遊がどのくらい起きるのかが2つのプラットフォームで大きく違うことがわかりました。

Himalayaとnoteの2つを運用した気づいた点は以下です。

①Himalayaアプリ内での回遊はほぼゼロに近い

Himalayaアプリではランキングという形で、各ジャンルごとに人気のチャンネルを探すことができるようになっています。私たちは 「趣味」大カテゴリーの中の「フリートーク」にカテゴライズしていました。

このフリートークカテゴリには現在以下のような配信者が上位に表示されています。

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私たちのチャンネルはどこに位置していたかというと、上位20以内に入っていました。それでも、Twitterで告知をする前の配信は再生数が軒並み0だったことから、「フリートークカテゴリには人がほとんどいない」または「ランキングを参考にユーザーが配信を探すことはほとんどない」という2つのことが考えられました。Himalaya内には他にも検索機能がありますが、noteのようなハッシュタグの文化がなく、特定のワードで検索することしかできないため、検索からチャンネルに辿り着くのも難しいと思います。

②一方でnoteではハッシュタグを元に配信にたどり着くユーザーが多くいた

結果として顕著だったのが、Twitterで宣伝をしていないnoteでの再生数が多くなっていたことです。ここからわかったのは「noteのユーザーベースが非常に大きいこと」そして「ハッシュタグによって辿り着くユーザーが多かったこと」の2点です。

noteでは以下のように10数個のハッシュタグをつけて音声を配信することができます。おそらくこのハッシュタグや検索からユーザが僕たちの配信を見つけてくれたことが想像できます。その結果、Twitterで宣伝していない分にもちゃんと再生数がついていることがわかります。

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正直、noteはもともと文章を書くためのメディアなので、音声配信アプリとしてはUI/UXは全然良くありません。再生バーも使いづらいし、次の話に飛ばすのもやりづらく、連続で音声を楽しむことができません。しかし、これだけnoteの再生数やエンゲージメントが高いのは、先程のユーザ数とハッシュタグの文化が強く影響しているからだと思います。

投稿内容の分析

さて、ここまで配信アプリのことばかり話していましたが、もちろん一番重要なのは僕たちが配信している内容です。正直これが一番良くなかったことだったと反省しています。

これまで投稿した99本の音声配信のタイトルを分析して、ワードクラウドを作成してみました。

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ここから分かることは、多くの会話内容が「理論や思考、問題や行動などの抽象的な事柄が多かった」という点です。この点は二人とも大きく反省している点で、他の音声配信者の人のタイトルを見るとより分かりやすい内容が多くありました。たとえば、「自動運転技術の未来について」や「プロダクトデザインの方法」といった、具体的な事実、実際にあった記事を取り上げるものや、対象者が明確なものをわかりやすく話す内容が多かったです。

一方で、こういった内容を取り上げなかったのは意図していたものでした。居酒屋で久しぶりにあって話して盛り上がる内容は、大抵このような単一的な出来事ではなく、頭の中にある考えや思考の部分であったからです。これを深堀りしたり、哲学的に話したり、理論を話すことが二人の間で楽しかったので、音声配信をしましたが、多くの人はそれを聞くことは望んでいないことがわかりました。なぜならば、僕らの間では20年以上の付き合いがあり、話のコンテキストや背景、人物像や共通の経験がたくさんあるからです。初めて聞いた人としては、誰かもわからない人の小難しい話を聞くのはたしかに難しかったと思います。

学び

ということで、Himalayaとnoteで音声配信を100回やってきての考察をしてきました。これらのことから今後の音声配信では下の2つのことを意識して、改善していきたいと思います。音声メディアはまだまだ始まったばかりですし、実験を重ねながら、何より自分たちが楽しめるようなことをこれからも続けていければと思います。

①適切なプラットフォームを選ぼう

②誰かのためになるコンテンツを話そう

おわり

追伸

上記を踏まえて、直近では2つのことをチャレンジしています。

①stand.fmでの生配信

Himalayaは当分はやらないことにしました。アプリ内回遊とユーザ数が十分いること、あとは配信上限がないものなどから選び、今はstand.fmで配信を試しています。特に生配信をやることで、stand.fmのアプリトップ画面に生配信をしている人が出るので、僕らのラジオを知らない人でも入りやすくなっている導線が良いと思いました。スタエフについてもある程度やったらまた考察記事書きたいと思います!

②気になった記事の解説や紹介

内容としても、理論や哲学的な抽象的な内容から、記事解説などをメインにしていければなと思います。といっても、仕事上テクノロジーやプロダクトマネージャーとしての少しビジネス的な小難しいものが多くなってしまいますが、今までよりは聞きやすくなってるんじゃないかな、と思います。

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