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薬と私と私の不調。

薬の袋が増える。
病院からの領収書も増える。
診察券も増える。

今日も私は不調だ。

高熱を出したときしか、病院にいかなかった私が病院に行き始めたのは去年の6月。当時の職場にどうしても合わなくって、心の不調が体の不調に変わってしまった。職場は 内定先で、次の年から働く会社で、気軽に辞める決心がつかなかったし、「ちゃんとコミュニケーションとれない自分が悪い」と思っていた。

安定剤と吐き気留め、眠剤。

「まだ働きたいんです」という私に先生が出してくれた。

薬を飲んで、「薬を飲んだんだから、大丈夫!」と言いきかせながら通い続けたが、1ヶ月後適応障害の診断書を会社に出し、休職した。

次に薬を飲むきっかけになったのが、生理。

高校のときまでは、生理痛なんて一度も感じたことなかった。だけど、眠気、痛さ、PSMがだんだんひどくなってきた。特に痛さ。8月のヨーロッパ旅行のときは、移動中立てなくなるくらいの腹痛が走った。しかも、痛み止めが効かない。帰国して病院にいくと、ピルを出しましょうとのこと。10月から毎日24時。一錠必ず忘れずに。パートナーとリマインドくんのLINEグループを作って、忘れないように飲み続けた。

それでも2ヶ月後、痛みは治らなかった。イライラして暴言を吐きそうになる、いつ終わるかわからない痛み。「2ヶ月ピルを飲み続けたのになぁ」という嫌悪感。あまり効かない痛み止めを飲んでなんとか乗り過ごした。

2種類目のピル。今度こそは…!と思いつつ、毎日24時に一錠飲んでいく。それでも、2月に大きく体調を崩してしまった。過呼吸に痛み、抑うつ。これは生理のせいなのか…?と思いながらググるPMDDというワードがひっかかった。

月経前不快気分障害(PMDD)は月経前症候群(PMS)の症状のうち、ココロの症状が特に悪化して日常生活に支障をきたすような症状をいう。うつ、気力の減退をベースに、絶望感にとらわれたり、涙がとまらなくなったりする人も。反対に、イライラしたり、怒りっぽくなったり、攻撃的になったりする人もいて、感情のコントロールが難しくなることである。

PMDDを治すなら精神科にいって、抗うつ剤を使った治療をするとGoogleさんが言っていた。パートナーからも「精神科でちゃんとみてもらったほうがいい」と言われ、足取りが重たいまま精神科へ。現在の状況や、どういう働きをしているか、同じような質問を3人にした。「さっきも答えたのにまた…」みたいなことを何度も思いながら、質問に答える。最後には、次はセロトニン治療をやりましょうと言われ、「Googleさんは抗うつ剤を使ってPMDDをやわらげると聞いたんだけどなぁ…」と思いつつも、次やるセロトニン療法の治療費3000円プラス診断料を払った。

次の週、気が乗らないままセロトニン療法へ。

「運動しましょう。
太陽の日を浴びましょう。
ご飯をちゃんと食べましょう。」

おばちゃんから発せられる言葉一つ一つに愕然とした。生活習慣は一番私が気をつけていることだった。自炊に、夜24時までに寝る、そして天気が良い日は極力外にでる。それでも、抑うつはひどいし、生理の痛みは治らないから治療をしに、精神科にきているのに。そもそも、あの長い問診はなんだったのか。「生活習慣を改善しましょう」と言われるために、私は3000円取られたのか、この時間仕事ができたのに…とぐるぐる不満が頭の中を回っていく。何も言葉が出ず、泣き続ける私におばちゃんは「でもね、やってみないとわからないから、家に帰ってやってみてね」と優しくとも、呆れた声だった。

この病院はハズレだった、さっさと帰ろうと思ったが、「次は診察をしてください」と言われ、ぼろぼろ泣きながら診察へ。セロトニン療法は今後一切受けませんという旨を伝えると、抑うつの数値が高いからお薬を出しますとのこと。

最初の診察でそうしてほしかった。わけのわからないセロトニン療法なんて受けさせずに、早くお薬を出してほしかった。「生理のときの不調がひどくて」というと、「生理のときの不調もこれで大丈夫です」と伝えられて、安心した。そして最後に、「この薬は朝起きるのがちょっとしんどいかもしれないですが、お薬のせいですから」と付け足した。この日の診察と薬代さ2000円ちょっとだった気がする。

朝が異常にだるい。

薬を飲み始めてから起きるのが9時以降になってしまった。7時から目覚ましが鳴るが、一度止めて、眠気に耐えきれずに、また寝る。起きるのが難しいから…と思って24時には必ず寝ていたが、起きるのは9時以降だった。

このままでは仕事にいつか支障がでる…と不安だったが、コロナの影響もあり、3月は仕事が少ない。とりあえず、次の生理が来るまで飲もうと続けていた。このときはピルを飲むのはやめていた。

1週間後、朝から動けないほどの生理痛。

生理による抑うつは精神科でもらった薬で改善されたが、痛みは消えなかった。(痛みを止める薬ではないので当たり前だと言えば当たり前)身を切るような、内蔵が燃えるような痛みが続く。痛み止めを飲み、少し痛みが和らいだときに近くの産婦人科に転がるように行った。

ロキソニンと新しいピル。

今回で3種類目のピル。半年間飲み続けてもこれといったピルと出会わない。「ピルがなくなりかけたらまた来てください」と言われ、3000円ちょっと払って病院をでた。

3000円、2000円、5000円、3000円、2000円…。

2月に後半から毎週のように病院に行き、お金が飛んでいく。6月からいくつかの病院に通い始めて、どれくらいのお金が飛んでいったのだろうか。数えたくもないが、病院に行くたびに頭をよぎってしまう。

病院に行っても薬をもらっても100%不調が治るわけではない。むしろ、精神科のように“合わない”治療法や薬を出される可能性がある。毎度待合室で待っているときに「本当に今回で生理や抑うつは治るのだろうか…」と不安がよぎる。それでも病院に行き続けるのは、不調が治して、他人に迷惑をかけたくない…という気持ちが大きいからだ。

この不調のせいで仕事が無くなったらどうしよう。
「いつも泣いてる」「いつも苛立ってる」と思われて友人たちに負担をかけていたらどうしよう。
不調が長引くせいで、パートナーから女としてみられなくなったらどうしよう。

「周りの人に迷惑をかけたくない」
そんな気持ちが病院に足を向かわす。それでも、合った薬にはなかなか会えないし、日々の生活習慣を正しても、生理前になれば、いとも簡単に私の努力は崩れていく。

「どうすればいいんだろう」

生理も抑うつも今すぐには治らない。ゆっくりじっくり付き合わなくちゃならない。でも、それらに付き合っている間に私の大切な人が離れていくのでは…という不安がいつまでもつきまとう。

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経血が2週間にわたり、流れている。

ピルも欠かさず飲んでいる、普通は5日で終わっていた。なのに、2週間も血が流れ続けている。3種類目のピルが合わなかったのか、炎症を起こしてるのかわからない。ただ病院にいかないと、原因が判明しないことはわかる。

来週の月曜日10時30分から。

ピルをもらった産婦人科で予約を済ます。12月に子宮の検査をして異常がなかったのに、今度は何円とられるのか、頭の中でぐるぐる不安は巡るが、なんせ病院にいかなきゃわからない。

この不調の堂々巡りになんとか終止符を打ちたいが、まだまだ先は長そうだ。






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