生きているだけで……。

生きているだけで、本当に疲れる。

私が「生きているだけで、愛」の感想文を書こうとして、早2ヶ月は経つ。そして24時を回った今書くべきではない気がするが、"今"しかない気がする。

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主人公の寧子は躁鬱で、彼女は私の一部だった。

「良いこと」があったら、スカートを靡かせて無邪気に走り回る。
「悪いこと」があったら、他人を言葉のナイフで容赦無く切りつける。

でも、それらは寧子自身でコントロールができないのだ。

気づいたら暴力を振っている。
気づいたら泣いている。
気づいたら走っている。

そしてふと立ち止まったときに思う。
「なんで私、こんなことしているんだろう」

そして心が恥ずかしさで満杯になると
暴力を振り、
泣き、
走る。

寧子は永遠とそのループから抜けせないのだ。

そして息を吐くように
「生きているだけで、疲れる」と零すのだ。

そんな寧子を見て思う。

私は対人関係で悩んでいるのではなく、私の感情に悩んでいるのだと。

得体も知れない黒い生物が私の胸で蠢き、体も心も支配される。

ふと気づいたら大量の涙を流していたり、
腕に赤い痕があったり、
呼吸ができなくなったり。

そして最後には「疲れた」といって、眠るのだ。朝起きたら黒い生物はいなくなっている。ただ、疲労感と倦怠感だけ体に残して逃げてしまう。

全部見通されてる気がする

そうやって黒い生物に踊らされている私を、みなは見透かしてい気がする。そして、

大量の涙を流し、
腕に赤い痕をつけ、
呼吸ができなくなる。

こともたまにある。
幸い、誰かに電話したり、言語化することによって、ループはなんとか絶たれている。

それでも大切な人にふといいたくなる。

津奈木（寧子の彼氏）はわたしと別れることができるけれど、わたしは、こんなめんどくさくて、生きてるだけで疲れるようなわたしと、生きてる限り別れることはできないんだよ

切実に私は「私」と別れたいと願う。
でも、別れられないことを２２年間で思い知っている。

だから思う。
私と出会う人はこんな面倒な感情を抱える私を「諦める」ことが容易にできる。LINEのトーク履歴を消すくらいに。

だからみんな、さっさと諦めたほうがいいよ。私のことを。