Photo by niwayuko 懺悔とナイフ 11 河原 真宙 2023年2月22日 17:32 別れもないまま会えなくなりました。列車が通った後の風に溺れた日たちをまだ覚えています。明日になれば、と呟くだけで何なかった事になる様に。夜に迷った野良猫に夜に捨てられた子供の眼を見た。夜に震える野良犬に夜に泣く子供の眼を見た。なぞる指先にある鉄条網。鉄条網が仕切る記憶。私は覚えている。あなたが弱っていく様を。私は覚えている。泣きながら食べていた食卓を。寝たふりして過ごした暗闇にあなたは何を見ていたの。 ダウンロード copy #現代詩 #野良猫 #懺悔 11 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート