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そんなお祝いの仕方もあったんだ

子どもの頃、誕生日の翌日は、なんだか寂しく感じる事が多かった。

あたりまえだけど、誕生日は1年365日の中のたった1日。それは誰もが平等にそうなのであって、だからこそ特別で大切な日なんだってことはわかってる。

でも、もう少しその喜びを長く感じていられたら。

幼い頃の私はそんな気持ちだったように思う。


「お誕生日週間」のすすめ

私は夫と結婚して良かったなと思うことの一つに、夫の家族の習慣を知る事ができたことがある。

育った環境が全く一緒の夫婦なんていないから、相手の幼少からの習慣や家族の決まり事などを聞くと、へ〜!!と驚くようなことや、それ、すごくいい!と思うことなど色々出てくる。


夫は4人兄弟なのだが、夫の両親は、子どもたちの誕生日の週の1週間を毎日祝ってくれていたそうだ。


なんてハッピーな習慣!!!!!

心の底からそう思った。



何も特別高価なプレゼントを贈るとか、贅沢三昧するとかそういう事ではない。

子どもたちが毎日嬉しくなったり喜びそうなちょっとした事をしてお祝いモードで過ごすのだ。

幼い頃の私が、こんなお祝いの仕方もあるなんて知ったら、もうお花畑を全力スキップしてまわっていただろう。

このお祝いの仕方は、共働きで大忙しの中、子育てをしている方々にもとってもおすすめしたい。

どうしても、子どもの誕生日の日が両親とも仕事の日であったりすると、ゆっくりお祝いしてあげれなかったりして、なんだかモヤモヤする事ってないだろうか?

次の休みの日に本格的にお祝いをしたり、ちょっと早めにお祝いしたり、子どものためにみなさん色々工夫されていると思う。

そんな時、「お誕生日週間」という考えがあれば、1週間毎日お祝いしてもらえて子どももハッピーだし、親は誕生日その日1日というプレッシャーからも解放される。

プレッシャーなんて言うとちょっと大げさかもしれないが、その心の余裕が毎日楽しく過ごせるきっかけになったりする。せっかくの誕生日、イライラせずにできるだけ笑顔で過ごせる瞬間が多い方が幸せだ。



夫の両親の子育ての話を聞くたびに、私にとってはすごく魅力的な事が多く、そんなふうに私も夫と娘たちに接していきたいと思う。

そんな中で育ってきた人だから私は夫の事を好きになったんじゃないかなと思っている節もある。




さて、明日は夫の34歳の誕生日。


今日は朝から長女を保育園に送り、抱っこ紐でうとうと眠った次女を連れスーパーへ買い出しへ。

洗濯を干して掃除機をかけ、部屋の窓を全開にすると、気持ちのいい秋の風に薄いカーテンがなびく。まだ暑さの残る部屋でアイスコーヒーを飲み干してから、キッチンに向かう。

溶かしたチョコレートが生クリームと混ざり、ぐるぐると渦が生まれ消えていく。

次女はリビング横の和室で気持ちよさそうに眠っていて、まだうっすらとした柔らかな髪が風になびく。



前夜祭の今日は、夫と娘たちと一緒にチョコレートムースケーキをいただくとしよう。


ハッピーな1週間の始まりだ。




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