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Leben - ある日の栞

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「Leben」はドイツ語で生活を意味します。正解のない様々な暮らしを取材してまとめております。中でも「ある日の栞」では20代を中心に取材を行い、彼らの今の暮らしや考えているところ…
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記事一覧

聿文 Yuwen

3月下旬、一年越しに訪れた台北の街は鮮やかな青空に包まれて、街角や道端には強い日差しによ…

文香
1か月前
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高橋 成樹 / takahashi naruki

春分の日。和歌山から早朝のフェリーに乗って徳島へ。そこから電車に揺られること4時間。片道…

文香
4か月前
5

表 萌々花 / omote momoka

写真の撮り方は人それぞれ異なる。同じカメラを使用していても、同じ構図で撮影していても、同…

文香
5か月前
4

中島 英世 / nakashima hideyo

まるで陽だまりに育まれた南国の風を運ぶように彼女はやって来た。彼女が将来目指しているもの…

文香
6か月前
4

林 沙也加 / hayashi sayaka

なだらかに連なる山々とゆるやかに広がる田んぼの風景。どこまでも車で走ることができそうな穏…

文香
7か月前
9

るか / luca

学校のクラスメイトに彼女がいたら、私の青春はもっと濃厚で自由なものになっていたのかもしれ…

文香
10か月前
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伊藤 舞 / itou mai

幼さの残る自分とは反対に、大人っぽくて洗練されたような彼女との出会い。それが伊藤舞ちゃんだった。初めての出会いは東京の〈白日〉というお店。当時スタッフとして働いていた彼女はモデルのような凛々しい存在感で、私の心に圧倒的な憧れを抱かせた。 まさかの同じ年ということで、どのような道を歩めば強く美しい存在になれるのかと心底気になった。だから、舞ちゃんが長崎に引っ越してから彼女の話を聞いてみようと思ったのだ。 「そんな印象を持っていてくれていて嬉しい!けれど、最初はもっと自分に対

森髙 まき / moritaka maki

編集者として活動している同じ年齢の女の子がいるらしい。その言葉を聞いてから、彼女に会って…

文香
1年前
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萩原 睦 / hagiwara mutsumi

「文香さんに写真を撮っていただきたくて」。 その嬉しい一言が彼女との出会いのはじまりだっ…

文香
1年前
4

若木 希林 / wakaki kirin

兵庫県篠山のとあるイベントで初めて希林ちゃんに出会ったのが三年前のこと。名前に木と林が入…

文香
1年前
9

小林 千晴 / kobayashi chiharu

和歌山に引っ越して間もない頃、ひどく京都の土地が恋しい時期があった。京都の気品さや古風さ…

文香
1年前

早坂 里奈 / hayasaka rina

祭りの活気は心が躍る。京都三大祭のうちのひとつである祇園祭もそのような感じで街や人々が賑…

文香
1年前
7

落合 恵理 / ochiai eri

卒業式が間近に迫る春休みの校内は閑散としていた。春を待ち遠しく思っているかのような気配が…

文香
1年前
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日下部 邑里 / kusakabe yuri

冬のはじまりを告げるように冷え込んだ朝。京都市西陣地区ではその冷たさがよりいっそう肌で感じられた。しかし当時京都市内で暮らしていた私は自転車で走ることができる許容範囲だ、とペダルを意気揚々と漕いで冬のはじまりの朝を駆けていく。 京都市内の大通りである千本通を一本中道に入るだけで、大通りの車の音は遠くに消えていくようだった。町家が静かに集まって暖をとっているかのようだ。細い道沿いに並ぶ一軒一軒の佇まいから奥ゆかしさを感じられる。 そのうちの一軒、古い町家で暮らしはじめた日下