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29日目 北海道全体を全道という謎

セブンイレブンからチョコミントサンドが発売

チョコミントをサンドイッチしたなかなか奇抜な商品だが、食べた人によるとおいしいらしい。
歯磨き粉の味と言うと怒られるので注意しよう。

今回の話は味のことはどうでもよくて、このミントを作っている北見ハッカのポストについてだ。

本日より全道での販売です。
期間限定です!

北見ハッカ通商【公式】

たびたび目にする全道という言葉。
北海道全部を意味している。
去年は同じ商品の販売エリアが北見・路エリアのみであったのでそれもふまえて、「今年は北海道全部ですよ」と強調しているのだ。

このように全道という言葉は北海道では普通に使われているが他の県ではあまり見ることがない。

ためしにGoogleで「全県」と検索してみるとHITするそのほとんどが「全県模試」だ。
全県という言葉はあまり一般的にはつかわれていない。

だが、これはよく考えてみると当たり前なのかもしれない。
全県には①県全体という意味以外に②全部の県という意味がある。

九州全県とか東北全県とか、そういう使いかたはよく目にする。
全県と言った場合に①県全体か②全部の県なのかがわかりにくいから使えないのだろう。

そうなると東京都が気になる。
北海道と同じ都も東京都1つだけ。
全都と言えるのではないか?
そう思うのだが、ほとんど使っている人をみない。

「全都」の意味を調べると「みやこ全体」と出てくる。
いつの時代の辞書だよ。

Googleはもっとあてにならない。
「全都」を「全都道府県」って打ちたいんだなって勝手に忖度してくれる。
その優しさは今いらない。

いちおう東京都全部を指す言葉として使えるらしいのだが、使っている例を見つけられなかった。
というか検索できない「全都」を使われても迷惑なのでちょうどいいのかもしれない。

都内

都内という言葉もデリケートだ。
「①東京都の中」という意味だが、ほとんどの人が「②23区内」の意味で使う。
なかには「③区内と多摩地域を含んだもの」と思っている人もいる。
この場合排除されているのは伊豆諸島・小笠原諸島などだ。

別の言い方で「都下」という言葉もある。
県内と県下は同じ意味で使うことが多いが「都下」は東京都から23区を除いた地域として使われる。ややこしい。

それらをふまえて考えると「全都」というと小笠原諸島などが含まれてしまう。
利便性を考えると普段使いでは狭い意味の都内だけで十分だ。
諸島地域まで含めてなにかをいう場合が少ないのだろう。
使用頻度が少ないのであれば「東京都」という言葉だけでことたりる。
これは全都という言葉が広まらない理由だと思う。

そうなると気になるのが全道といった場合に北海道の人の意識の中に利尻島などの島々が入っているかどうかだ。
北海道に詳しい人がいたら教えて欲しい。

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