棚からぼた餅
年齢を重ねたせいかもしれませんが、あんこが好きになりました。
若い頃、おやつといえば断トツチョコレート。
迷いなどありませんでした。
今もチョコレート好きには変わりありませんが、あんこもなかなか捨てがたい。
あんこといえばぼた餅です。ぼた餅は漢字では『牡丹餅』と書くそうです。
この漢字ではぼたもち、ではなくぼたんもち、と読むのでは?と疑問に思い調べたところ牡丹の花が咲く、春のお彼岸に牡丹の花に見立ててお供えしたことからこの名前になったとか。
寒さの堪える1月。
牡丹の花咲く春が待ち遠しくなります。
先日、たまの休みに自宅から少し離れたうどん屋へお昼ごはんを食べに行こうと家族で出かけました。
車で30分。
うどん屋に着きましたが、ドアには張り紙。
『土日祝日、営業をお休みする事にしました』
コロナ対策にお昼時間をずらして少し遅めに入ろうとしたので、お腹はペコペコです。
お昼ご飯をどうしようか。ランチ時間は終わりに差し掛かっているから代わりの飲食店もなかなか見つからないかもしれない。
肩を落としながら車に戻りました。
駐車場はお店から少し離れていたので、トボトボ歩いて戻りました。
折角だから行きとは違う道で駐車場に戻ろう、と少し遠回りしてみました。
行きはこれから食せるであろううどんのことが頭を占めていてあまり気に留めなかった周りの景色。
改めて見てみるとなかなか素晴らしいものでした。
まず立派な石垣。
水路には水草が生えていて、同一の方向に向かって流れている様が美しい。
少し先の水路には色とりどりに鯉が泳いでいました。
石垣の中は昔ながらの大きな家。
その家を取り囲んでいるのはおそらく桜の木です。
春になって桜が咲いたら、水路にも桜が落ちてきっと綺麗でしょう。
肝心のうどんには届かなかったわけですが、棚から牡丹餅。
思わぬ休日になりました。
お腹が空いていたせいもあり、じっくり時間をかけて見舞われなかったのが残念です。
また桜の咲く時期に訪ねようと思います。
あんこたっぷりの牡丹餅を手に。
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