🐅と🐎

トラウマの定義がわからん。
わからんけど、去年ようやくわかったことがあった。

お兄ちゃんが怖い

いや、去年まで私はお兄ちゃんが大好きで、ブラコンだと思ってた。
幼い頃から1週間みっちり習い事だらけで、休みは日曜日だけだった私。
学校からそのまま習い事に向かう日々。友達と放課後遊んだ記憶は数少なくて…

でも寂しくなかった。お兄ちゃんが遊んでくれてたから。お兄ちゃんは私と人形遊びすら付き合ってくれた。優しい。お兄ちゃん大好きだ。

と、思ってたんだけどな。
ふと思い出したんだよね、去年末。
お兄ちゃんは気に食わないと手や足が出てたこと。言葉が強かったこと。

4年前か?最後のばあちゃんが亡くなったのは。
親戚の集まりの中、私が座って食事をとっていたら

「女のくせに酒も注がねえのかよ」
「世間知らずのブス」
「ちゃんと酒注いで働けよ無能」

周りの親戚たちは何食わぬ顔で飲食してる、その中でただただお兄ちゃんに怒られ続ける私。

小さい頃からお兄ちゃんは私をブスと呼んだ。
おいブス、ブス、と呼ばれて、本名で呼んでくれた記憶はない。
私はブス、世間知らずのブス、女のくせに、ブスのくせに…

ブスじゃないもんと叫んだ小学生時代、うるせぇと殴られ、泣けば蹴られ、機嫌を損ねないように、ブスでチビで馬鹿で世間知らずな女という設定を受け入れて生きて…

自己肯定感はゼロだ。自尊心もゼロだ。私なんてどうせ。私なんて、私なんて…
でも、お兄ちゃんはあの頃、私を構ってくれたから、私と遊んでくれてたから…殴られながらだけど…でも…

何かを嫌ったり怖がるより、好きだと思った方が気が楽だった。人を嫌いになる資格や権利がないと思ってた。
お兄ちゃんは良い人、お兄ちゃんは優しい、お兄ちゃんは私を構ってくれた…

反抗すれば殴られるし。人前なら言葉で辱めるし。
お兄ちゃんが怖い。でも、私の世界の決定権はお兄ちゃんな訳ではない。私の人生は私のものだ。


と、気づけるまで27年かかりました。
それでも私はまだお兄ちゃんが怖い。
周りの人が怖い。私を世間知らずで使えないブスだと思ってそうで…

自信がある人はどうか自信を持ち続けて欲しい。
じゃあ自信がない私は…?
ということで、今年は自分に自信をつけるため、課題をたくさん与えてます。

お兄ちゃんが怖い。
お兄ちゃん、今は妻子持ち。
どうかそのトラウマを、2人に植え付けないように。そう願うしかない。

ま、お兄ちゃんの根本は多分お父さんだな。
今度は、お父さんについても吐き出しておこう。

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