松田選手300号

9/29 PayPayドームのライオンズ戦で、
ホークス一筋16年目 松田宣浩選手が通算300号ホームランを達成しました。

秋山幸二さん、岸川勝也さんの両解説とともに
放送席で、その瞬間を見て、感じて、そして伝える機会を頂きました。

打球は左中間のホームランテラス。
今シーズン初めて五番に座った松田選手の打球は

あ〜高く上がりすぎたかな?
という一瞬の空気感。

けれども

いや、もしかして、
あれ、
おや、
お〜?

おーー!
入った!

という滞空時間の長い一発でした。

ベースを回る姿は放送席から見ても感慨深げ。
一塁、二塁、三塁、ホームとベースを踏むごとに
その実感を込めて強く噛み締めて踏んでいるように見えました。

ベンチ前のお馴染みの”熱男“パフォーマンス。

300という字を一桁ずつ、指を立てながら表して
ファンと分かち合っていました。

16年目の選手ということは
自分が11.12歳から見続けた選手ですので当然歴史を感じます。

木製バットでホームラン一本打つのにも難しいのに。
プロのレベルで積み上げるそれは
やっぱり凄いの一言です。


実は以前、リモートで松田選手にインタビューする機会がありました。

ロッテ戦をZOZOマリンで迎える前日。

今季は色々な形での出場が増えていること。
出場しないことも増えていること。
試合の中でもオンとオフをうまく切り替えながら臨んでいること。
惜しみなく、いつも通り明るく話して頂きました。

300号については
早く打ちたい、やっぱりファンの皆さんも楽しみにしてくれているので。楽しみですね。

そんな話をしてくれました。

そして本拠地で、お客さんはご時世の影響で
少ない中とはいえ。慣れ親しんだ場所で、一番、熱男が似合う球場で魅せたのはとても喜ばしいことだなと感じました。

子供の頃から見ていた選手と解説者と共にゲームに携わり、そして快挙を見届ける。


個人としては、
良いのだろうかと思うくらいの境遇。

この試合では大学野球の後輩、西武ライオンズの5年目 田村投手も登板しました。

秋山さんがそれについて、放送で自分に話を振ってくださりました。

佐藤巧アナの立教の後輩かな?と。

たむ(田村投手)は、自分が寮にいる時に報徳学園から入ってきた2学年下の後輩。
スーパー1年生として甲子園で活躍して、高校野球を同時期にしていた人は知らない人はいない選手です。

彼が初めて立教に来た時、
寮の設備などを、自分の同期の報徳学園 元主将 浅田泰斗(のちに大阪ガスでプレー)と紹介した思い出があります。
素直で賢くて、ブレない、素晴らしい人間性です。
大学時代は腰椎分離症を患い、苦労していました。
自分も同じ症例を高校時代味わって、ダメダメになった分すごく心配したのを覚えています。

彼も先日、5年目でようやく初勝利を挙げたばかり。
ヒーローインタビューの涙は、我々含む仲間にも多くの感動を与えてくれました。

秋山さんに振られた時は、

立教で田村が最初に会った野球部の先輩は僕です。

みたいな。
それで?みたいな、自慢話をオンエアに載せようかと思いましたが控えました。

何度見ても、あの選手が、この選手が。
後輩のあいつが!
と思いながら対決を見届けるのはワクワクします。

自分の過去からのギフトが届く瞬間が、プロ野球のステージにはあります。

節目の一打と、改めて見つめ直す仕事の舞台。


なんだかパワーをもらえた日になりました。



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