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神経障害性の痛み

こんばんは。

さて今回は、痛みについての去年7月のnoteから。
https://note.com/1130521/n/n1edb2a1aad6d

次回は、炎症性ではない(侵害受容性以外の)疼痛について話をします、と言いながら止まっていました、、。スミマセン

少し復習をしてみると。

痛み  = 炎症が起こっている 
痛み = 何か傷がついている、壊れている
というのは、炎症性(侵害受容器性)の疼痛。という1つの種類でしかなくて。 他にも痛みの種類があるのです。

というわけで、今回はやっと本線に戻して。
今回は、神経障害性の疼痛について、紹介していきたいと思います。

要は、
神経に負担がかかって”痛み”として感じていますよ
という話。

よくイメージしやすいのは、”ヘルニア”。坐骨神経痛なんかも。

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*ただ、最近はこのヘルニアの突出=痛み・痺れでは無いというデータが出てきていますし、ヘルニアは数週間で吸収されたりもするので。ご注意を

ちゃんと説明をすると

・末梢神経が圧迫・絞扼・切断されたり、熱・ウィルス・高血糖などで傷つけられた時に生じる痛み。
・中枢神経系の一部が損傷;脳梗塞、脳出血、頭部外傷等の痛み

といったもの。

痛みの特徴は、電撃が走るような激痛、痛覚過敏、灼けつくような持続する痛み、不快な異常感覚。”電気が走る”ような表現をされることが多い。

そして、この神経障害性疼痛の何が問題かというと。
慢性化に繋がりやすい、という点。
これが厄介。

そのメカニズムは
末梢神経が損傷すると、神経の過剰な興奮信号が、扁桃体・帯状皮質・島皮質といった古い脳への影響が大きく、時間の経過とともに、辺縁系や前頭皮質の回路網を巻き込んで、脳構造と機能を変化させていく。

要は、長期でこの負担がかかると、脳構造と機能が変わってしまう、という話。また 脳の中で、扁桃体や帯状皮質は、情動(感情)や記憶に関わっているところ。だから、神経性疼痛が長くなると、性格や記憶や無意識の動作に影響が出やすかったり、残りやすかったり、も するのです。
だからこそ、神経障害性疼痛は、色々な意味で早めに対応した方が良いことが多いです。

とはいえ、どう対応したら良いの?というところだと思うので、これは早めに整形外科やペインクリニック を受診し、治療について医師と相談することをおススメします。
(その後の、幹部に負担がかからない身体づくり等は、リハビリ等々をおススメしますが。医師とのご相談を。)

これが、痛みの中でも ”神経障害性疼痛”という種類のものでした!
みなさん、なんとなく”言われてみればわかるかも”という感じでだったでしょうか? それとも、初めて聞いた!みたいな感じでしょうか。

いずれにしろ、”痛み”として長期に感じていると、身体や脳に様々なよくない反応が起こりやすいです。
それが、非器質性の疼痛・第3の疼痛といわれるところになってきます。
次回は、こちらについて、一緒にみていきますね!

参考・引用=”慢性疼痛のサイエンス 半場道子.2018.『慢性疼痛のサイエンス』:医学書院.

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#理学療法士ヨガインストラクター