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Ep003:黒歴史

前回、今も思いを寄せる彼女との出会いを書いたが、
なんだか雲行き怪しい終わりかたでしたね。

今回は私の中の最大の黒歴史。
本当は思い出したくもないが、彼女との始まりに欠かせない
出来事なので仕方なく書いていこう。。

彼女の存在を知った当時、私には交際相手が居た。
同じ大学の2つ年下で、成り行きで付き合った気がする。
(The 大学生って感じのアレだ(笑))

最初はごく一般的な付き合いはじめではなかったけど、
半同棲をし、いつも一緒に過ごしていく中でどんどん好きになった。
自分から言うタイプではないが、周りも段々勘づきだして、
とても幸せな日々を過ごしていた。

しかし、時が経つにつれて喧嘩が増えていった。
と、いうのも言葉で表すのは難しいが、
「浮気性(予備軍)」のような行動が見え始めるのだ。
私はどちらかというと嫉妬深く、浮気を見抜く能力に長けている(笑)
今までの人生、浮気されたことは片手くらいはある。
(どれだけ飽きられてんだって話だが・・・)

知らない男と2人きりで、泊まり&旅行に行く事件が起き、
まぁそれをご丁寧にSNSにアップするんだから。。
恐らく価値観が違っているだけの話。
「どこから浮気だと思う~?」の回答がずれてるタイプだ、と思った。

そんなこともありながら、ぐっと堪えていたんだが、
お次は、かなり感情の起伏が激しい方だと気づく。
ここらへんで、流行りのメンヘラに捕まったのではないかと考えたり・・・
でも、分かってる。女性にはそういうときもあるよね。
・・と最初は思っていたんだけど、暴力が出るようになってから、
私自身の考え方も楽観的ではいられなかった。

私のほうが先に家に帰ってると怒りだし、
私の行動1つ1つに文句をつけたり、
手や足が暴れだしたり、大声をあげたりする。
しまいには、私が外に一服しに行っている間に玄関のチェーンをかける。

そういうときは車の中で機嫌がなおるのをひたすらに待つしかなく、
車の中で一夜を過ごしたことなんて何度もあった。
「いや、待たなくてよくない?」って思うかもしれないが、
その場から離れたものなら「今すぐ帰ってきて」、
「どこ行ったの」、「3分以内に戻ってこないともう知らない」
というメンヘラ行為が始まってしまうため待つしかできなかった。
しかも当時、私の精神面もメンヘラと過ごすことでおかしくなっていた。

それでも交際を続けたまま、私は大学を卒業し、
社会人になった。そのタイミングで遠距離恋愛になった。
遠距離でも休日は一緒に過ごすように心がけていた。

そんなある日、「予定があるから車出して!」と言われ、
片道3時間くらいの場所に彼女の用事とやらのために
出かけることになった。俗にいう「アッシー」だ。

ここで私の浮気センサーが赤く点滅を始める。
助手席に座っているが、しきりに誰かと連絡を交わし、
しかもこちらに見えないように警戒している、往復6時間ずっと。

明らかだったが何も言わなかった。
そんなタイミングで休憩のためパーキングエリアに寄った。

「お手洗い行ってくる!」
そういって、無造作にiPhoneを置いたまま降りていった。


・・・

私はそのiPhoneを手に取った。


2020/07/20 恋煩

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