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にんじん

 今日の目的はある一つのワードから話文章を広げること。これができるとたぶんコミュニケーションもいい影響を与えてくれると思うからとにかく何か一つワードを決めて文章を広げたいと思う。

なんにしようか そうだね今日夜にんじんを使った料理を作ろうと思ってたからテーマは
「にんじん」にしよう。

 にんじん。それはいろんな家庭料理に欠かさず入っているオレンジ色の野菜。カレー、野菜炒め、保育園の時に歌う謎の野菜の歌。とにかくなんでも入っている。人間だけでなく小学校で飼ってるうさぎの餌にも使われるし私たちの身近にいつもいる存在。だからこそあんまりにんじんについて考えたことがなかった。今日このnoteを書きながら初めてにんじんのことを深く考える。にんじんって漢字で人参って書くよな。朝鮮人参って身体に良さげなやつもあるよな。一番高級な人参って一本いくらなんだろう?色違いの人参ってあるのか?人参農家って儲かるのか?そもそも人参ってスーパーだとどれくらいの相場で売ってるんだろう?水戸黄門の印籠がにんじんに置き換わったら面白いな。とかいろんなことを考える。でも結局一番考えたというか疑問に思ったのはどの食物もそうなんだけど

なんであのオレンジ色の食べ物を原始人は食べようと思ったのか?

これが一番気になる。

まず初めにあの硬いオレンジ色のものを食べようと思った原始人に敬意を表したい。

でもあの生だと硬いオレンジ色の棒の野菜を食べようと思った原始人の方言わせてもらいます。あなたは僕がいうのもなんだけど変な人です。
きっと人参以外にもいろんなものを食べたことでしょう。その好奇心は素晴らしいでもいくらなんでもあれを初見で食べる人とは僕は仲良くなれない。

よっぽど歯が強くて意中の異性にアピールしたかったのか。その時代にも罰ゲームというものがあり無理矢理食べさせられたのか。それとも治験バイト的な治人参バイトで生から調理された人参まで安全性を確認するため1週間人参を食してたのか。事情はわからない。文献も残ってない。(たぶん)

ただ中野の頭の中の歴史学者 中野氏によると罰ゲームなどではなくある説が強いと言う。

それはフルーツのオレンジ、みかんめっちゃうまっ!!ジュースでもいけるしそのままでもいける。ラッキー香水の香料でも使えそう!
あ、待ってもしかしてオレンジ色の食べ物だったらなんでも美味いんじゃね?
オレンジ色の食べ物をありったけ見つけて食べて見よう!説だ。

長々しくて申し訳ない。 
オレンジ色なんでも美味いんじゃね説だ。

きっとこれに違いない。

みかんを食べたある原始人aはこれに気づいて原始人Bにオレンジ色の食べ物を持ってこいと命令した。
最初に原始人Bが持ってきたのはフルーツの柿だった。オレンジと柿はまぁまあ見た目が似てて両者共に木から生えてるため原始人aは美味しいに違いないとこの柿を躊躇わず食した。

ちょうどタイミングの良いことに柿が熟していて食べ頃であったため(季節矛盾)みかんとは全く別の食感美味しさだったがこれもこれで美味いっ!となり原始人aはサンプル数が少ないのにオレンジ色の食物はうまいということを確信し原始人Bと共にその村の原始人コミュニティにこの迷信を広げた。

そしてある日好奇心の強い主に根菜類を専門とした原始人cがこの噂を聞きつけ幼少期の頃に気になっていた近所の森で土の中に埋まっていたオレンジ色の棒のことを思い出した。
ずっと気になってたけど手を出してこなかった。お父さんもお母さんも食べてなかったし食卓にも並んだこともなかった。だからこそこの噂を聞いたからにはすぐに行動せずにはいられなかった。原始人cは森の中に人参を取りに行きすぐに川で洗って食べることにした。
がしかしそこは根菜類のスペシャリストさつまいも、じゃがいも、大根をすでに経験しており川で洗っている時に人参の手触りから水分量や味の予測を立て直ぐに食べることを躊躇った。

一旦目を瞑りさつまいもの時を思い出した。
硬くて甘味がなかったから焼いてみたら抜群に美味しかったなー、、、
これだ!
原始人cはすぐさま火にかけた。
その時
いや待てよ?みかんと柿はそのままで美味しいらしいよな?
オレンジ=美味い
巷で流行っている迷信が頭をよぎった。
結局火にかけ始めた人参をやっぱり生で食べることにした。

原始人cは生で人参を齧った。
カリッ。 ボリボリ。バリっ。

固かった。

水分がなく人参特有の臭みも後押しして人間の本能が機能したのかすぐさま吐き出していた。

これが人参を食べた最初の起源と頭の中の中野氏は言う。

原始人cはこの反省を活かし人参を調理して食べるようになりこれが流布され現在に至る。
またこれ以降原始人cは動物が嫌いだったため罰として馬とかうさぎに人参を与えていたとかいないとか。
でも動物はそれを美味しく食べるためこの餌やり文化も広まり現在に至る。

僕はその説、話を聞いてあのオレンジ色の硬い食べ物を食べる人とは友達にはなれないと言ったが撤回したい。作り話だとはいえこんな物語があったとは知らなかった。感動
やっぱり我々の先祖がこのような物語をいくつも経験したから僕たち私たちの今がある。下地を作ってくれた先祖に感謝の二乗。
そしてこの説を教えてくれた歴史学者の中野氏にも感謝したい。




って 全部作り話じゃん。でも人参にこんなバックグラウンドがあっても良いよね。











めでたし。


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