監督目線の納豆高校野球

 僕は高校生ぐらいの時から毎日欠かさず納豆を食べている。きっかけは体に良いというのを聞いたりスポーツ選手の食生活に欠かせないと知ったことからだった。最初はシンプルにタレと辛子だけ入れてご飯にかけて食べるスタイルだったけど年を重ねるにつれて年々食べ方がアレンジされるようになった。キムチを入れてみたり、味噌を入れてみたり何も入れずかけずに食べてみたり多くの紆余曲折があった。
 そんな中今年ついに究極系を見つけた。それは卵+韓国海苔+焼肉のタレ+納豆+白米だ。トム・ブラウンに最強の納豆ご飯作ってくださいって言ったら真っ先にこれをやってくれるだろうと思ってる。だって最強の納豆ご飯だから。
ずっと何言ってんすかね?!
でもちょっと食べてみたいかもー?
トムブラウン布川がそう言ってるのが想像できる。

でもこの納豆ご飯には少し欠点がある。
納豆の存在感が強すぎるのだ。納豆ご飯だからあくまでも納豆が主役というのはわかっているのだけどサブキャラのありがたみを忘れてしまうぐらい納豆が一人勝ちしてしまう。例えるなら甲子園常連校なのに160キロを投げる投手だけ注目されて他のメンバーも上手い(美味い)のにスポットライトが照らされない感じだ。
そう卵かけ納豆法人卵かけ大学附属焼肉のタレ韓国海苔納豆ご飯高校の160キロ投手は紛れもなく納豆なのだ。口に入れた瞬間に豪速球を投げ込んでくる。そして球威も凄まじい。その豪速球と球威に見惚れてこの高校がワンマンチームであると錯覚してしまう。もちろん焼肉のタレ、卵、韓国海苔も負けじと結果を出そうとするがあまり目立たない。たまに焼肉のタレを多めに入れた時高校通算30本目ぐらいのホームランを打つ時があるけどやはり主役は納豆なのである。そのぐらい納豆の味と匂いが全てを掻き消してしまう。せっかくいろいろと入れてるのに。
もう一つ欠点がある。ファンが少ないところだ。
もうちょいバランスが取れれば万人のファンからの人気が出るのだろうけどやはり強いところが単純に好きなファンかコアな納豆ファンにしか人気が出ない。なんせ焼肉のタレは地方出身だからだ。近年県外から有望選手を集め強化する高校が増えている。焼肉のタレはその典型例で韓国からの留学生韓国海苔はご飯のお供として認められている部分がありあまり非難されないが焼肉のタレは基本的にご飯にかけて食べるものではなく納豆ご飯の区域からかなり遠ざかっている為地方からの寄せ集め高校が嫌いなファンからは美味しくてもかなり避難を受ける。そのためやはり人気だけでいうと納豆、タレ、辛子、白米のみの地元の選手だけで勝負している小粒納豆農業高校通称「粒農」が一歩リードしてしまう。純納豆ファンは一生受け入れないんじゃないかと思う。
 そんな感じの欠点があるけどもちろん僕の口に運んだ時納豆甲子園に優勝するのは寄せ集め納豆ご飯。そりゃ県外から寄せ集めれば強い、美味いに決まっている。僕はこの高校の監督でもあるのでこの究極系に満足せず更なる究極系の納豆ご飯チームを作り上げるために地方からさまざまな選手を集めていきたいと思ってる。まだまだ納豆の存在感が強すぎて納豆のワンマンチーム。納豆の存在感を和らげて他のメンバーをも調和してくれる有望選手をギラギラと目を光らせながら狙っている。

次はそこの食材! 君に決めた!



2023年u15日本代表ニンニクチューブ君入学予定。

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