2024/03/19 文學界を読んだ


 昨日は書いてるうちに寝たのか、後で書こうと思ってそのまま寝たのか、とにかく日記をアップする前に寝た。その形跡があったので、下書きからそのまま記事をアップした。それは朝というか昼というか、の時間のことだった。

 今日も今日とて労働で、労働時間の私については特に書くことがない。強いて言うなら、私はとてもにこにこしながら働いている。それは溢れ出る笑顔ではなく、無害だよ、感じがいい人間だよ、私は、というアピールだ。むすっとした人間よりにこにこした人間の方がいい。人から好かれる。私は人から好かれたかった。

 ほとんど毎日、お昼にはお蕎麦を食べる。温かい蕎麦であることは稀で、夏でも冬でも、ざるそばが選ばれた。ざるそばが好きなのだ。しかし昔からそうだった訳では無い。子どもの時分、多くの子がそうであるように、私はうどんがすきだった。あったかいうどんが。ちゅるちゅるがすきだった。それがくるっとそば派に鞍替えした時のことを、明確に覚えている。小学生の私はD.Gray-manという漫画にハマっていた。登場キャラクターの神田ユウという男が、強くて、無愛想で、しかし何やら抱えていそうな、女を引きつける魅力がある男が、ざるそばを好いていた。広い食堂内で、群れることなく、一人ざるそばを啜る神田ユウ。それはもう、かっこよかったのだ。私は「そばが好き」と公言するようになった。
 同じような理由でマシュマロも好きになった。こちらは家庭教師ヒットマンREBORN!の白蘭だ。彼がむにむにして食う白い砂糖の塊を、それまで苦手だったはずなのに好んで食うようになった。中に苺のソースとかが入ったやつを、無限に食った。マシュマロを焼くのも、まじで、マジでハマった。友達とグランピングをした際に焼いたマシュマロをクッキーで挟んで食べて、ンだこれうますぎる!と絶叫した。
 今はもうマシュマロブームは過ぎてしまったが、ざるそばは飽きることなく食べている。昨日も今日も、ちゅるちゅるしている。明日もするのだろう。

 帰りにドンキに寄った。柚子胡椒ともやしが欲しかったのだがもやしはなく、柚子胡椒とキムチを買い物かごに入れ、アルフォートとダースのマスカット味を買った。アルフォートは昨日食べて、美味しくて、もう家に無いことが悲しかったので買った。ダースのマスカット味は美味しそうだから買った。誘惑に抗おうともしなかった。

 家に着き、昨日買っておいたポテチののり塩を食べながら文學界四月号を読む。
 まず又吉直樹の『生きとるわ』を読んだ。四月号には第四回が掲載されており、文學界は久しぶりに買ったのでこの第四回が初めて読む『生きとるわ』で、なんのこっちゃわからん話のはずなのだが、なんとなく理解し、楽しかった。面白かったのでバックナンバーを揃えて話の初めから読もうと思う。たぶんこうなんだろう、みたいな予想の答え合わせだ。合っていたら気持ちがいいし、間違っていたら笑っちゃう。どっちにしたってたのしい。私はネタバレが嫌なタイプで、漫画でもドラマでも本でも、絶対に一番最初から読みたいし見たいし、自分が知っているのより少し先の展開を絶対に知りたくない。徹底したネタバレ無理派の人間だった。けれどこういう読書体験も、楽しいなと思えるようになった。邪道なのだろうか。著者的には、やめろや〜そんな読み方〜!みたいな感じだろうか。すみません。真に。まーごめ。まーごめとはまーちゃんごめんねで、まーちゃんとはマルシアさんのことで、でも生きとるわの著者は又吉直樹さんで、又吉さんもまーちゃんで、だから、正解!

 村田沙耶香のスイス滞在記を読む。
 スイス。行ったことない。なんか、いつも中立をやらされているところ。みたいな、曖昧な認識だ。あとハイジ。
 村田沙耶香のエッセイとか、インタビューとか、対談とか、そういう、彼女の言葉を読むといつも「村田沙耶香って私が知っている村田沙耶香だなぁ」という気持ちになる。そんなわけないのに。私は彼女の何もを知らないのに。勝手に知った気持ちになって、彼女を私の中の何かにカテゴライズして、それで気持ちよくなって、良くないなと思う。
 さらりと書かれる自らについての文章に、いつだってハッとさせられたり、付箋をはっちゃったり、マーカーをひいてしまう。それが、村田沙耶香だった。私にとっての。村田沙耶香を読んで、私は自分を見つめる。似ているとか、重なる部分があるわけではなく、そんな烏滸がましいことではなく。自分についてよく考えて、言葉を尽くして、慎重に記す村田沙耶香を読んで、自分もそうありたいと思う。

 津野青嵐の「ファット」な身体を読む。
 これもバックナンバーを取ろうと思ったきっかけである。これは第二回であるらしく、第一回が読みたかった。読みたくなる文章だった。なんだその家族は、おもろいな、と、他人の家族についてあんまり向けるべく言葉じゃない感想がつい、出る。ていうか人の家族についてなにかコメントするのって、ものすごく、うーん、みたいな、そんな気持ちになるな。それは私が自分の家族について人に話したくなくて、話されたくないからかもしれない。
 料理をたくさん作ってくれる母親というのは、量だったり、母親自身の気性であったり、家族を纏う雰囲気だったりに問題があるのだとしても、やはり羨ましい。それも手の込んだというか、レンジに入れてボタンを押すだけでは無い、時間もかかるような料理。いいなぁ、というのが素直な感想だ。しかしまぁ、食卓を囲んで両親がグチグチとやり合っている時の縮こまってしまう苦しさは、あるよなぁ。自分の十代の頃を思い出し、ウワァ……となりながら読んだ。ただめちゃくちゃ好き勝手なことを言うと、ここの母親と父親はなんだかんだ相性が良さげだな、と感じた。何も知らない、ただ数ページ読んだだけの人間が、勝手に感じたことであるので、これについて何も思わないでほしい。この文章は読んだらすぐに忘れてくれ。私も忘れる。書いたら、すぐに。

 と、今、真空ジェシカの川北がゲーム配信を始めていることに気がついた。見る。見ながら寝る。なので今日の日記はおしまい。

 あ!別の、別のというか当たり前に別なのだが、すがという配信者も配信を始めた。うわぁ。どっちを見よう。川北はマリオRPGをプレイしている。すがくんは配信をつけてすぐなので雑談をしている。川北を見つつ、すがくんがゲームを始めたらそのゲームによっては、そちらに移動をしよう。寝る前にはスマホで見るので、二窓はしない。健全。健全?なんだそれは。なんで二窓は不健全なんだ。はい。おやすみ。


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