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地域とか家族は、認知症にどう向き合うべきなのか?

横須賀に行く途中、地図で金沢文庫を見つけて
学校でも習ったことのある歴史ある建物を見に行こうと思い、
立ち寄りましたが、定休日で中には入れませんでした。

しかし、、たまたま近くを通り過ぎた80のおばあちゃんが、
この花綺麗よー。と、話しかけてくれました。
そのままお話を聞きながら散歩しました。

「私はお琴とピアノの先生でねー、
 姉は東大の先生もやったことあるのよー。お花の先生もやってるの。 
 私の旦那は丸紅の社員だったから、年金がたくさんあるの。
 あっ、あの通りがかった男の人は大学の先生よ。」

中々おしゃべり好きなおばあちゃんでしたが、
僕は薄々察していました。

「四国から自転車で来たなら、おにぎりをご馳走するから」と、
立ち寄ったご自宅での家族からの扱い方が明らかでした。
やはり、認知症のおばあちゃんでした。

そういえば、おばあちゃんがすれ違う人みんなに挨拶しても、
相手は一切答えていませんでした。
きっと地元でも、有名なのだと思います。

1300年前からある称名寺を案内してもらった時には、
これは誰のお墓だの、どんなことしてた人だの、
ここには川があった、あの猫は10歳、この木は1000年とか、
いろんなことをいっぱい教えてくれました。

時間ギリギリまで一緒にいましたが、
僕がここを去ると、
このおばあちゃんには話し相手がいなくなるんじゃないか、
と考えて、なかなか出発できませんでした。

やはり、幾つになっても認知症であろうが、
その人の話を一生懸命聞く。
ということが一番大切だと感じました。

ずーっと聴いてると自分の時間は皆無なので
そこの折り合いが難しい。

神奈川の金沢は僕にとって、
介護の難しさとそれに対して地域や家族が
どう向き合っていくかを考えさせられた場所になりました。

介護の経験や今回のような経験がある方、
良ければどう向き合えば良いのか教えてください。


また、「書道の先生もやってたの。だから、お手紙を書かせて。」
と言われたので住所を書いて渡しました。
おばあちゃんの手紙が家に届くのが楽しみです。

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