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見えないものをどれだけ大切にできるか。
昨日、1日の終わりに日記を書いている時に、ある出来事が気になって調べてみたところ、ものすごく感動したので、書き記しておこうと思う。
スタバのカップに書かれていた「99」という文字。
「いったい、なんだろう」と、ほうじ茶ティーラテをごくりと飲みながら考えるも、「おいしいからまあいいか」と、そのままにしておいた。ちなみに、ほうじ茶ティーラテは本当においしい。
すっかりそんなことも忘れていたが、日記を書いている時に思い出したのだ。もしかしたら意味があるのかなと。日記を書く手が止まった。
調べてみると、びっくりした。なんと意味があった。
実は、“スターバックスのコーヒー豆の 99% が倫理的に調達できるようになった” ことをお知らせするためのメッセージなのです。
お客様も、生産者のみなさんも、スターバックスで働くパートナーも、みんながHAPPYでいられるために、無くてはならない取り組みなのだということを、是非、知っていただきたいと思います。
この記事を読んでいて、吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」を思い出した。わたしは、この本のことを「見えないものを見る力を思い出させる本」だと解釈、認識しているのだが、本の中の「粉ミルク」の描写が思い出されたのだ。
ひとつの「モノ」がどういう経路をたどって、どういう手間をかけて、どれだけの人がつながって、「わたし」の元に届いているのか。それは、目に見えないものだけれど、そこを想像するのと、想像しないのでは、「モノ」の捉え方、扱い方が全然変わってくる。
一つの小さな、些細な、本当に、ほんの微細なものを徹底的に思い巡らして考えてみると、グローバルな世界まで行き着くことを示唆していて、とても好きな描写。
このメッセージと、今回のスタバの物語は少し似ているなと思い出されたのだ。
見えないものをどれだけ大切にできるか。そして、たどり着いた先に、命が通う「モノ」を届けられる。そして、たどり着いた先に存在している「ヒト」も、そんな見えないものを想像して、「モノ」を受け取った時、心が満たされ、いっぱいの幸福感に包まれる。そこに感謝が生まれるかもしれない。
そうやって、ヒトとモノも、人と人も、本当は、目に見えないたくさんの思いを乗せて、つながっていくのだと思う。もし、なんの思いもなく、機械的に、効率的につながるものばかりになってしまったら、本当の意味では、そこにはなんのつながりもなく、そこになんの感情も生まれないだろう。
カップに書かれた「99」という、たったそれだけの文字に、そんな壮大なストーリーが隠れているとは思っていなかった。
意味のある仕事、価値のある仕事。
わたしはできる限り、そういったものに、対価を支払いたい。そして、自分も仕事に限らなくとも、目に見えない思いをきちんと乗せたものを届けたい。発したい。つくりたい。
サポートとそのお気持ちは、創作や家族の居場所づくりのために還元できたらと思ってます。