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苦悩の終着点

考え過ぎと、よく人から言われる。何か、とても悪いことをしているように言われる。しかし、これが自分の日常で、精神状態は安定している。

考え過ぎと言われて、その度、「そうは言っても、どうしたらいいの?」「わたしがおかしいの?」と、余分な悩みが増えることとなった。そんな過去の自分だったが、今では、肯定的に「悩み」について考えるようになった。

悩み、それは、自分が思い描く理想や、自分が大切にしたいことと、現実とのズレが生じることで生まれる。

悩みがなければ、そこで、変化は止まる。成長は止まる。人間に生まれたからには、悩みあっての人生だ。

ただし、「苦悩」の終着点はどこなのかで、「苦悩」の質が大きく異なってくる。

ある人は、「自分のせいだ」「どうせ自分になんて…」と悩む。
苦悩をまるで敵のように対峙し、勝てない相手に傷つき、疲弊するだろう。そして、苦悩の先に待っているのは、自信喪失、自己卑下、諦め、絶望だ。


ある人は、苦悩を成長の一部とする。「どうしたらいい?」「何が大切なのか」と、自分に足りないものを補ったり、自分の大切にしてきた価値観を振り返ったりする機会になる。
苦悩は味方であり、苦悩の過程を経て、深く広い心を持つことができるだろう。そして、苦悩の先に待っているのは、自己への尊厳、まだ見ぬ世界と新しい自分、希望だ。

どちらに進むかは自分次第だ。

いつだって、起点は「自分のこころ」にある。

#エッセイ #考え事

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