20.学びに基づく進化を観るー越中の愛本橋ー
何故、越中の愛本橋が架けられたのか?
北アルプスを源とする黒部川は水量が多く、立山連峰に挟まれた峡谷を急勾配で流れ下り、峡谷を抜けると日本海に向けて最大半径13.5km、扇頂角約60℃の大きな扇状地を形成している。
扇状地では、雪解け水に豪雨が重なると「あばれ川」と化し、川筋も一筋に定まらず、幾筋にも分かれて流れたことから「黒部四十八ヶ瀬」とも呼ばれ、北陸道の難所の一つであった。
越中とは現在の富山県のことで、「愛本橋」は黒部川が峡谷を抜ける最終地点に架けられた