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フーテン族のライブへ行く4【2024.6.18】

性懲りも無く4回めとなりますが、こちら、ロックバンド「フーテン族」のライブに赴く個人の随筆です。自己満足でやらせてもらっとります。
ライブレポートではありませんので、そこのところ何卒よしなに……


6月2日深夜、就寝前にSNSチェックをしていると、当月18日のフーテン族ライブが示唆された。
それを目にした私の脳内に、名曲『僕の犬』のギターリフが瞬時に流れる。

   (親の顔より見たMV)

18日は平日火曜、場所は下北沢、定時終業後に向かって余裕で間に合うだろう。良し。
情報入手の瞬時に「行く」の姿勢になっている自分はパブロフの犬に成り下がっている気がしてきた。
でもいいんだ……本能や条件反射に従うのは快感だ。私は犬。

しかしながら、当日まで20日を切ってライブ開催が決まることもアリなのか。なかなかフレキシブルさを求められる界隈なのかもれない。まぁ、こちらとしてはありがたいので、尻尾振って行こうじゃないの。
私はこのバンドのライブを血眼に追っかけているわけじゃない。
けれど、フーテン族にはそのライブからしか摂取できない栄養があるため、
(↑このオタク表現が実に言い得て妙)
それが満たされる予定があること自体が、気持ち的に何かしっくりくるというか。とにかくいい感じになれるのだ。

当日、6月18日は生憎の大雨。それでも夜には傘をささなくてもいいくらいに雨足は弱まってきた。
下北沢ーーに対する抵抗感はもう無い。なんなら、ライブ前にBRUTUSで見て気になっていたジェラートを食べに行く余裕すらある。もう下北沢は庭と言ってもいいかもしれない。

山椒ショコラーデとカルダモンマスカルポーネラッシー

     (↑脅威の食べログ3.8評価)

さて、今回の場所は『BASEMENT BAR』というところらしい。ナビに入れて進行する。
と、明らかな既視感を覚えた。この道前にも通ったことあるな?到着すると、先月来たTHREEの前に居た。

前回画像

なんだ、同じ場所に隣接して別のライブハウスがあったのか……どれだけ前来たとき盲目的だったんだ。気づかなかった。
とりあえず無事に到着。

今回フーテン族は、3組の中でトリ。前2組のステージを楽しみつつ出番を待つ。ここはUFOクラブやTHREEに比べて、ステージが高く、演者が見やすそうだ。

出番が近づいて、やや上手寄り中央に陣取る。位置からは、誰も被らずに5人全員がほぼ正面から見えるだろう。これまでのライブの中で最高の景観かもしれない。
メンバーのお出まし。演奏が始まる。
一曲目、新曲?私が知らない曲?ーーいや、既存曲(ねえだっこして)の、全く違うアレンジだ。初っ端からかまされる。
今までライブ中、動画や写真を撮らせて貰っていたけれど、始まった瞬間、今回は手にスマホを持たないことに決めた。
好位置からベストショットが撮れるだろう。でもカメラを気にするのが勿体無い。瞬きすら惜しい。今日は観て聴くことに徹しよう。肩にかけていた鞄が煩わしく、床に捨て置いた。

フーテン族のステージは、笑うんじゃないと我慢していても、口角が上がってしまう。別に何がおかしいでもなく、ボーカルの表情が伝播してしまう。たとえそれが仄暗い歌詞でも。いつも最初抗おうと試みるけれど、秒で負ける。これで四戦四敗だった。
ライブに同じステージは無いのは当たり前だけど、本当の意味で同じことを彼らはやらない。それなのに、無理に奇を衒った感無く、さらっとカッコイイことが出来るのが、本当にカッコいい。
山下大輝は天才です。彼らのステージは総合芸術です。もっと世に知られるべきと触れ回りたい。
この日みたステージでそう思った。


ライブ終了後、渋谷ワンマンのポスター2種を購入。(欲しかったやつ…まだあった…)
しかも2枚ともに全員分のサインをいただいてしまう。ほんとに恐縮です。ありがたいです。
感想とか……ご本人たちにを前にはやっぱり言葉が出てこない。他愛のない雑談で精一杯。
諦めて、今回もこの場で供養します。君らはぐぅカッコいいです。私の浅くて狭いライブ鑑賞歴で測れるものではないかもしれないけれど、私はこんなに楽しいライブを他に知らない。

これで4カ月連続でのフーテン族ライブとなる。悲しいかな、最低月1でライブをキメないと耐えられない体になってしまった。
私は煙草も酒もやらないので、その代替の嗜好品として、このバンドのライブに行くことをどうか容赦してほしい。別に誰にも咎められていないけれども。
4カ月振り返ってみて自分にとって未開の土地に行ったり経験したり、随分と視界が広くなったと思う。新しいエリアがアンロックされる感覚を、久しくゲームでしか味わってなかった。これが、実体験で得られるものだということを久々に思い知る。
まだこの先も、自分のスケジュールにライブが有ることがとても嬉しい。















本当の本当に今更すぎる話なのだけれど、包み隠さず言うと、フーテン族にめっちゃくちゃハマっている。中学生くらいの感性でハマっている。ハマりすぎてむしろ拗らせている。ここnoteに毎回のライブについて長文を残していること自体が、かなりの奇行だと自覚している。
恥ずかしいので、ここは自分のSNSとか、外にはどこにもリンクを貼っていない。
いないにもかかわらず、バンド名の検索からか記事へのアクセス数がコンスタントに伸びていてちょっとビビっている。

すみません。勝手にどうでもいいこと書いてて。許してください。毒にも薬にもならない内容だとは思いますが。

本当はここに記録するより8割り増しくらいの熱量があるんです。抑えててこれです。
置物だったアコギを引っ張り出してきて、手すさびに「太陽がない」を夜な夜な弾き語りしていたりして、正気じゃないなと思っています。
本当にどうかしてるし、どうにかしてほしい。

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