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#連載小説
ある人間に興味を持った侵略者4
男の居るマンションの前に私は立った。チャイムを鳴らす。
「はーい……ひっ……なんで……」
男は私の予想した反応とは反対にとても怯えていた。私は不思議そうに首をかしげた。
「夜山さんが、なんで、ここに……」
私の姿は男が好いていた女の夜山であった。
「湯沢くん、こんにちは元気にしてた?」
私は男が好いていた夜山の声と姿で男に問いかけた。夜山という女は身長が155センチほどであり、髪の毛はダー
ある人間に興味を持った侵略者3
私はなにが男にとって幸せなのか、長生きをするのかを考えた。
向上心や好奇心があれば一人で生きていくことも可能であろう。しかし今の男にとってはそれが致命的に欠けていた。もはや失われていた。
金をたくさん与えたらいいのだろうか、しかしそれでも男は幸せにならない。
試しに世界軸を変えて男の口座に3億円ほど与えたのであるが、男は仕事を辞めることなく続けており結果的に死んでしまった。
もしくは男の