【エッセイ】コブとかおまけとかお豆とか
小さい頃、親に連れられ買い物に行くとなんらかのオマケがもらえた気がする。
肉屋ではサイコロのかたちをした箱に入ったキャラメル。焼き鳥屋では焼きレバーひとかけ。八百屋では味見用の果物。銀行で折り紙。
わたしには2個上の姉がいて、
小学生にも満たない私は、姉とニコイチでよく遊びに行かされた。
姉と姉の友達と、近所の名も知らぬ子たちとで、鬼ごっこやら大縄などをするけど、私はいつもお豆だった。
鬼ごっこでタッチされても鬼にならないつまらぬチートな遊び。
また、母親が呼ばれた飲み会に私もしばしばついて行ったことがある。小さいときからけっこうな甘ったれだったみたいだ。
そういうとき、必ず母は
「コブつきでごめんね」
とまわりのおとなたちに言っていたのを覚えている。
「おまけ」だったり、「お豆」だったり「コブ」だったり。
いま、私は会社の「お荷物」になっている。
勤怠率がすこぶる悪くて、もういっそ転職しようかと毎日転職サイトを開いては閉じる。
よくクビにならんもんだと驚きを隠せない。
昔のように誰かのそばで甘やかされる時期はとっくに過ぎているのになあ。
職場で突発的に体調が悪くなってかつ原因不明だったりするから、転職で解決するのかどうかもわからない。
はやく、もとの自分に戻りたい。
脳みそをじゃぶじゃぶと音を立てて洗いたい。
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