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おせち問題症候群

毎年年始が近づくとちょっとした憂鬱が訪れる。
名付けて「おせち問題症候群」である。

まずおせちをどこまで手作りするか問題。
……ああごめんなさい嘘ですほぼ作れません。
お重を外注で済ませるのであればどれくらい奮発した商品を買うのか。注文はデパート?スーパー?コンビニ?
それともスーパーで買った商品をせっせとお重に詰めるべきか。

続いて正月料理はお重だけに留まりません。
雑煮に始まり(しかも雑煮をちゃんと作ろうとするとめっちゃコスパが悪い)、
なますに揚げ物、ローストビーフ、刺身、赤飯、各種餅アレンジ料理とたかだか三ヶ日のために大枚をはたくことは現代っ子のわたし(御歳40)にはまじでよくわからない。
ローストビーフは毎年漬け込んでおりますが、グラムいくらで買うのが正解か。10年間の経験からグラム800円くらいから肉が柔らかくなる「気」がします。気です、気。でもほんとは600円くらいに抑えたいけど筋張っているから……。

昨年はローソン100で一口サイズのおせちが販売していたので購入しましたが………ごめんなさい…リピートはなしの方向で……。察してください。安かろうそれなりだろう、でした。まあそうだよね。セブンイレブンが同じような商品売ったら美味しい気がする。すいません差別しました。

昨年も夫婦でスーパーに行き、バスケットに山盛りの食材を買い込んで(3日間のために)、どうしてこうなったと虚無の目をするわたしの隣で夫はチョコパイ買っていい?とキラキラしたまなこを向けてくるわけなんですが、そもそもの食品大量購入の諸悪の根源は、夫にあると私は考えています。
わたしが夫に「おせち、何食べたい?」と聞くからいけないんです。

そうすると、あれでしょ?これでしょ?とひと口しか食べないわりに黒豆だの栗きんとんだのが食べたいと仰るわけですが、わたしは甘いものがそんなに得意でないので結果、ジャパニーズトラディショナルおせちががんがんに残るのです。

「やー昔正月明けに母親が食パンに栗きんとん塗ってトーストしたのを出してさー。あれしんどいよねー」なんて笑いながら昔話をしている夫を横目にお義理母さま、心中お察しいたしますと思うしかないのです。
まあ夫にお正月のリクエストを訊ねたわたしも同罪ですけどね。

そんな感じで今年の作戦は「夫にリクエストを聞かない」で行こうと思います。
「シェフの気まぐれに任せたまえよ」と既に公言済みです。「せめて伊達巻は……!!」とのことでしたのでまいばすで伊達巻とかまぼこのセットは買いました。うふふ、あとはわたしの思うがままです。思いっきり、食材を省いてやるよ!!

とはいえ年末のざわざわと勢いのあるスーパーに買い出しに行ったらあれもこれもとバスケットに詰めていく我々の未来予想図は確実に見えているんですけどね。
「買いすぎない、作りすぎない、残さない」が大事よね。地球のためにも我々の体脂肪のためにも。

たった3日の食糧事情で毎年右往左往して、わたしはほんとうにかわいいです。


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