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Bリーグチェアマンクラブ訪問その17 秋田ノーザンハピネッツ

秋田ノーザンハピネッツを訪問してきました。今回の訪問は、Bリーグ2026年将来構想を関係各所にご説明するのが大きな目的です。とりわけアリーナについてですね。今回も長いnoteになりますが、秋田ブースターのみならず、バスケファンみなさんにお読みいただきたいと思います。

トップ画像は"クレイジーピンク"な車です。今回の訪問では水野社長自らお出迎えいただいたのですが、何と車はピンククラウン。こんな車で街を走っていたらみんな振り返るでしょう?と聞いたらそうでもないということで、意外です。

Bリーグ将来構想とは

B.LEAGUE BEYOND 2020』というリーグの中長期構想をすでに発表していますが、2024年に新B1・新B2の参入審査を行い、2026年からエクスパンション型リーグに移行します。売上高・入場者数・アリーナ要件などクラブライセンスの基準は引き上がり、より高いレベルのリーグを作ろうということです。

新B1は事業的にも競技的にも最高峰のクラブが集結し、毎試合レベルが高い試合を観られる。アジア、さらには世界に打って出るクラブを輩出する。放映権やビジネス面でも規模を大きくしていける。さらにエキサイティングなBリーグにするための改革です。


今回の訪問で「プレミアリーグ」という言葉が出ましたが、新たにリーグ作って今までのリーグと分けるということではなく、カテゴリーを再整理するということです。トップカテゴリーが「プレミアカテゴリー」とでもいいましょうか、これまでにB1リーグよりも、さらに大きな価値を生み出せるものにしていこう、ということです。


現在はカテゴリごとのクラブ数をどうするか?などの議論が始まっているところですが、ハピネッツの水野社長から「2026年のエクスパンション型リーグに秋田としては何としても参入したく、そのためにはアリーナの機運も高めていく必要があるので、そのことを含めて将来構想の説明のために訪問してもらえないか」と相談を受け、訪問に至りました。

秋田ノーザンハピネッツの現状

"クレイジーピンク"の相性で呼ばれる熱心なブースターに支えられ、ハピネッツはBリーグ開幕前から地域に根ざして成長してきたクラブです。

売上高・入場者数もまだ新B1基準には届いていませんが、この2点については、新B1開始までに努力して達成するつもりであると。
しかし、アリーナ要件だけはクラブが頑張るだけではどうしようもない部分があります。Bリーグのチェアマンとして、自治体や関係者の方々にハピネッツの成長が秋田に資することをご説明させていただき、少しでも良い方向に向かえばということで訪問させていただくこととなりました。

秋田のハピネッツが、日本の、アジアの、そして世界のハピネッツになるかもしれない。アウェイ入場者が増え、スポーツツーリズムによる地域への還元が起こり、世界への露出が増え、スポンサーメリットは増大する……

一朝一夕に実現することではないですが、そういった可能性が生まれる。すでにトップリーグに在籍しているハピネッツですから、成長していけば十分に可能性はあるわけです。

練習場訪問~取材~対談

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今回の訪問もかなり濃密なスケジュールでしたので、ガンガン進めていきます。

まず最初は、秋田ノーザンゲートスクエアを視察。秋田駅からすぐ近くに位置し、フロントオフィスも併設されています。練習場、トレーニングルーム、フロントオフィスが同一施設にあるケースは珍しいんです。(最近訪問しているクラブはこのケースが多いですが)

これはテンションあがります。実際、選手獲得にも有効に働いているようです。このロッカールームとか見せられたらたまらないですよね。

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2階には快適な見学スペースもあり、本当に素晴らしい環境が揃っています。

そして、ユニフォームスポンサーでもいらっしゃる秋田魁新報社様へ訪問。取材を受けさせていただきました。ハピネッツの経営が地方クラブとして非常にバランスよく、優れているということ、練習環境とファンの熱さが選手獲得の大きなアドバンテージになっているであろうこと、また、Bリーグの将来構想についてなどについてお話しました。

また、水野社長との対談もさせていただきました。リーグのアジア戦略、2024年の審査概要と狙い、そして沖縄アリーナを皮切りに、日本全国に素晴らしいアリーナが完成していくということ、リーグ全体で新たなステージに進んでいきたいということをお話しました。

秋田市役所 石井副市長 表敬訪問~講演会

さらにここから怒涛のスケジュールでした。秋田市役所を表敬訪問。石井副市長はハピネッツのことをすごく気にしてくれていらっしゃいました。今後もしっかりと応援してくれるでしょうし、クラブと良い話し合いをしてくれるんではないかなと思っています。

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無限堂さんでいただいた塩味の稲庭うどん最高に美味しかったです。

ランチでホッとしている間もなく、CNAアリーナ★あきたにて講演。シーズンチケットホルダーの方々も含め、多くのみなさまに参加していただきました。どういう状況であれバスケットの火が消えない制度を作りますとお約束させていただきました。

秋田県 佐竹知事 表敬訪問

秋田商工会議所 三浦会頭 表敬訪問

秋田銀行 新谷頭取 表敬訪問

見出しを3つ並べさせていただきましたが、みなさんお忙しい中、分刻みのスケジュールを調整いただきましたこと本当にありがとうございます。これだけのことをしていただけるのも、ハピネッツが地域に根ざしていることの現れだと感じます。

佐竹知事には、8年以内に老朽化で立て直すことが決まっている秋田県立体育館の立て直しを1年でも前倒しできませんか? とお願いしました。少しでもはやく良いアリーナができてほしい。新B1のアリーナ基準に適応し、素晴らしい観戦体験を得るためのアリーナにしていただければということを、市同様、県にも要望させていただきました。

さらに、創業当時からハピネッツを応援してくれている秋田商工会議所と、手厚いサポートを続けてくださっている秋田銀行にも表敬訪問させていただきました。

どなたと話しても感じるのは、水野社長への信頼がすさまじいということです。就任当時最年少スポーツクラブ社長だった水野社長。bj、NBL時代からずっとクラブ経営者として携わり続けているのは琉球の木村社長と秋田の水野社長くらい。

プロスポーツ不毛の地とも言われた秋田で、タフに頑張り続けているからこそみんなが応援してくれているんですよね。
そして、ハピネッツ立ち上げ当初からクラブと水野社長を支えてこられた佐野会長。会長がいらっしゃったから水野社長が経営に集中し、ハピネッツをここまで成長させられたのではないでしょうか。こういう立場で支えてくれる人がいるかいないかは本当に大きいと思います。

ABS news every.生出演

ハピネッツのTwitterからのリンクで写真を載せていただいていますが、ローカルニュース番組の生出演もさせていただきました。ここでもハピネッツとBリーグ将来構想についてのお話をさせていただいたのですが、この番組、視聴率が20~30%あるということなんです。
そんなとんでもない番組で、8分もお時間をいただけた。ありがたいことです。もしかしたら全国の中で秋田の方々が突出してリーグ将来構想について詳しくなっているのかもしれません。

ハピネッツ試合会場でご挨拶~懇親会

さて、いよいよCNAアリーナで試合視察です。声は出せませんが、クレイジーピンクで埋め尽くされて熱量のある会場。手拍子を中心に、迫力のある応援をしてくれていました。

ハーフタイムでBリーグ将来構想についてお話しましたが、「世界で戦うハピネッツを見たくないですか?そして、日本のクレイジーピンクは世界のクレイジーピンクへ!」という感じでこちらもちょっと盛り上がってしまいました。でも冗談ではなく、そんな夢を現実にできる可能性があるのがバスケットボールの素晴らしさなんです。

試合は、ハピネッツが怪我でメンバーを欠いていたこともあり、フルメンバーで東地区首位のブレックスに惜敗。とはいえ素晴らしい試合でした。試合結果は残念でしたが、負けてもまた見たい!となるような試合をしてくれたと思います。

その後は、久しぶりに水野社長と長谷川テクニカルディレクターと懇親会。きりたんぽはじめ秋田の美味しい料理をいただき、最高の地酒も堪能しました。午前9時前に秋田に着いて、会食が終了するまで全力疾走の1日でした。


新B1加入要件の中で、ハピネッツに足りていないもの。それを県、自治体、経済界、ファン、メディアのみなさまに、周知説明させていただくことが今回の訪問の目的でした。これで終わりではなく、これからがスタートです。2024年までに新基準をクリアできるよう、リーグとしても私としても、全面的にバックアップしていきます。

ハピネッツは秋田という土地に根付き、降格という苦難を味わいながらも再びB1に返り咲き、結果も出している稀有なクラブです。ブースターのみなさん、ハピネッツに対し、引き続きクレイジーな応援をよろしくお願いします!

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