見出し画像

コテンラジオ番外編 ウクライナ戦争と現状と今後〜豊島キャスターの視点〜すごくすごくすごく良かった

今回のコテンラジオの番外編は本当に良かった。前後編通して胸を打たれた。

備忘録のメモ

「(NATOとロシアの緊張関係について) 互いに対する無理解と認識のかけ違いの相互作用でこうなった。どちらかを簡単に悪と決めつける、善と決めつけるのは間違っていると思う。」

コテンラジオ番外編 豊島キャスターの視点|前編37:11

「人類史は互いにいかに共存するかということを模索する歴史であり互いをどう殺し合うっかっていう歴史である」

コテンラジオ番外編 豊島キャスターの視点|前編41:43

「(国際政治のリアリティについて)我々は普段ミクロ的な生活を生きているが、人間の運命に最も強烈に根本的に大きな力で作用するのが国際政治」

コテンラジオ番外編 豊島キャスターの視点|前編46:22

2022年の11月末に、ウクライナ戦争の話をコテンラジオで聞けて良かった。自分の推しコンテンツが、自分だけでは食べられない情報を料理してくれるのは甚だありがたい。国際情勢は、難しくてく分からないという忌避意識を持ちやすく、特に戦争は漠然とした不安と無力感を覚えやすいので、こうして取り扱ってもらえてまずは感謝だった。

番外編 前編の10:50〜あたりをまとめ↑

2月にロシアの侵攻が始まって、当初はネットで戦争の情報を追っていた。3月にコテンラジオでウクライナとロシアの歴史を聞いて、やっぱり難しい問題なんだなと感じた。夏前には悲惨さに心が痛くなるので積極的には情報を追わなくなった。それでも自分の日常は続くし、ウクライナ戦争は私にとって遠い国の話になっていった。今回番外編を聴きながら、州の名前や都市の名前に聞き覚えがあっても、位置関係がわからず図を作った。ネットにはきっと似たような地図が転がっているし、報道機関が出してる地図の方が正確なのだけれど、少なくとも私は己の手を動かさなければ、自分事にできなかった。この黒点の場所で、たくさんの人の命がなくなったのだ。街が壊されて動物や植物の命だって奪われたんだ。こんな点どころでわかるはずがない。地図の向こうに故郷を追われ、大事な人を亡くしたたくさんの人がいると思うと泣きそうになる。

豊島キャスターが「戦争は世の中の最大の理不尽」という話をされて心が痛かった。ウクライナ戦争が始まって、私は侵略戦争が起きた時代に生きることになった。祖父母のように戦火や戦争の悲惨さや動乱を体感していないけれど、世界では隣国同士で殺し合わなければならない人たちがいる。そう考えると苦しくなる。けれど考えなければ、わからないなりに考え続けなければ。


今回のコテンラジオ番外編の前後編を通して、学びになったことはたくさんあるけれど、まず刺さったのがこの言葉だった。
互いに対する無理解と認識のかけ違いの相互作用」普段は世界情勢を微塵も感じないミクロな生活を送る小市民の私でさえ、無理解と認識のかけ違いに振り回されている。相互理解と共通認識を持つことの難しさたるや…。

私の場合、感情が邪魔をして、視野が狭くなってしまう。どこまで行けば理解できるのか、何を持って共通認識とするのか、お互い納得いくまで膝を突き詰めて話をした経験がある人が、日本にどれだけいるんだろう。少なくとも私の周りでは至極少ないように思える。
それは心も頭も使うし、エネルギーがかかるし、面倒くさいし、なんとなく収まってしまえばそれでいいんじゃないか、時間もないし…みたいなことになりやすい。でも、そうやって小さな無理解と認識のかけ違いの積み重ねが、戦争だったんじゃないのか、と思わされた。

番外編の中でも国際政治の場面では「歴史的にあの国は自国にこんだけ酷いことをしたんだ!忘れたのか!?」という世論が出ることはもちろんわかる。国家運営の上でナショナリズムが便利であることもわかる。私だって家族や友達を殺されて、平気でいられるわけがない。感情的に心から分かるから、私は考える力を、感性や知性を、養わねばと焦る。歴史を学ぶというのは、人間を学ぶということ。学んだ先に、私は何を選択するのか。どんな人間であろうと足掻くのか。

豊島キャスターが最後に締めてくれた言葉は力強くて本当に心に沁みた。

世界ってまだ、かつてよりはいい方向になっているというのは絶対にある。(中略)世界はそんなに一方向に悪くなっていくばかりでもない。FACTFULNESSて本がベストセラーになりましたが、識字率も教育も普及してますし、貧困や飢餓で死ぬ人の数も、だいぶ減ってます。物事は、人類全体とっては基本的にはよい方向に行っているという前提があることと、最後は結局、我々の決断如何なので、もちろん悪くなりえますけど、未来の可能性は当然ポジティブになる方向性の方が大きいと信じていたいなと思います。

コテンラジオ番外編 豊島キャスターの視点|後編48:14

日本はどんな国でありたいのか。どんな国であって欲しいのか。私は即答ができない。ただなんとなく姪っ子とか絵画教室の子供たちが、安心して笑って過ごせる国であってほしいと思った。国際政治の波に押し流されて、死と隣りあわせにはなって欲しくない。そんなわけで不勉強なりにポチる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?