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「竜とそばかすの姫」を観て

 細田守監督の映画は、「サマーウオーズ」以来観てますが、この作品、デイズ二ーを思わせて、今までと少し違った感でした。写真は、youtube.comさんから借りました。圧倒的な映像美と音楽の美しさ、ネットやSNSを駆使した世界観は未来をのぞく感覚で、映画館の大きなスクリーンで観ると、一層インパクトありました。

1.あらすじ(少しネタバレします)映画.comさんより

 少女の成長を描いたオリジナル長編アニメーション。高知県の自然豊かな田舎町。17歳の女子高生すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と2人で暮らしている。母と一緒に歌うことが大好きだった彼女は、母の死をきっかけに歌うことができなくなり、現実の世界に心を閉ざすようになっていた。ある日、友人に誘われ全世界で50億人以上が集う仮想世界「U(ユー)」に参加することになったすずは、「ベル」というアバターで「U」の世界に足を踏み入れる。仮想世界では自然と歌うことができ、自作の歌を披露するうちにベルは世界中から注目される存在となっていく。そんな彼女の前に、 「U」の世界で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れる。

 「U」の概念が、未来を感じさせました。アバターというのは、インターネットやSNSでも匿名と同じ感じで、自分でない自分を演じられそう。また、ベルの言動に肯定派がいる反面、否定派がいるというのもネット社会ならではです。本当、ネットでさらされる恐怖と新しい交流との比重で参加するかどうかだと思いました。内気なすずは、友人をまねた容姿端麗なベルになったとき、歌うことができ、いろんな場所に行くようにもなります。

 後半、必要に迫られて、素性を明かすのですが、高校生の姿にもどっても歌う姿は、それはそれで感情や経験が加味され、迫力ありました。

2.登場人物・豪華な声優陣


主人公・すず(内藤鈴)/ベル 中村佳穂
しのぶくん(久武忍) すずの幼馴染のちに好きな人 成田凌
カミシン(千頭慎次郎) ルカちゃんの好きな人 染谷将太
ルカちゃん(渡辺瑠果) すずの憧れの人  玉城ティナ
ヒロちゃん(別役弘香) すずの親友 幾田りら
吉谷さん 森山良子 すずの合唱団の仲間のおばさんたち
喜多さん 清水ミチコ
奥本さん 坂本冬美
中井さん 岩崎良美
畑中さん 中尾幸世
すずのお母さん 島本須美
すずのお父さん 役所広司
竜 佐藤健
とにかく、声優陣は豪華でした。主役のすずとベルの声を演じたのは、シンガーソングライターの中村佳穂さんで、劇中の歌も熱唱。作詞もされたそうです。

3.感想

圧倒的な映像美と音楽には、感心しました。が、ストーリー展開は、突っ込みどころ多かったです。高知から東京の大田区まで一人ですずは夜行バスに乗ってでかけるのですが、上手く相手の家を探しあてたり・・・。50億のなかから、竜の正体の人間を探せたり・・・。現実と仮想空間が簡単に行き来してしまうのも、未来の現象とはいえ、もう少し時系列欲しかったです。

「U」の中では、ベルと竜は「美女と野獣」をモチーフにしているそうで、ベルのデザイン画には、「アナと雪の女王」スタッフが加わっているそうで、まさしくデイズ二―感覚でした。美しかったです。

ストーリー展開の突っ込みを払拭するほど、映像が綺麗で、音楽が素晴らしいので、酔うというか、大画面で観たせいもあり、感動しました。

#竜とそばかすの姫 #細田守 #映画感想文 #夏のオススメ


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