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「初一人旅で感じた、人の素晴らしさ」

こんばんは。
最近は何を着ていても寒いので暖かいころのことを書こうと思います。
いつか書こうと思っていた、この夏経験した旅についてです。



二十歳の夏、初海外へ

きっかけはド深夜の焦り

大学三年生の夏、さすがに就職について本気で考えなきゃなと思った私は、色々悩み迷いながらもほぼ毎日首にネクタイを締めてインターンや就活イベントに積極的に参加していました。

そして、就活を進めていく中であることに気づきます。
それは、「自分がなりたい職業もやりたいことも分からない」ということでした。
それに気づいたド深夜。
焦りに焦って、なりたい人物像ややりたいことをルーズリーフに書きだしてみたのを覚えています。

意外と考えてみるととやりたいことを挙げるのは難しく
「現実性がなあ、、」「お金も時間も限られているしなあ、、」と諦め中心になってしまっていました。

それじゃこれまでの自分と変わらないんです。
これが自分の弱さなんです。
いつも周りの人の意見や環境に流され、求めていることと裏腹に『無難』『とりあえず』の方に行ってしまう。
本気で自分を変えたいと。自分の弱さに立ち向かいたいと。
強く思いました。

そうして僕は、ルーズリーフの一番上の行に書いた
『1.海外へ行く!!!!』
と本気でにらめっこすることになったのです。

数年前にレンタルDVDで見た「Life!」という映画があります。
この旅を実現させるため、自分の背中を押してくれた言葉があるのでいくつか紹介させてください。
映像、音楽、ストーリーすべて美しい映画です。(絶対に見て)

”いろんな世界を見に行こう”
”壁を超える勇気を持とう”
”いろんな人と出会いもっともっと分かり合おう”
”きっとそれは本当の人生を生きる喜びだから”

映画「Life!」日本語版予告編より


そうして勢いで決定した一人旅。

両親、海外を知り尽くす友人・先輩、お財布。たくさんのものと相談して行き先はベトナムに。

出発の3日前に飛行機を予約しました。


喧噪の街、ハノイ


無事飛行機に乗って無事に到着しました。
まあ到着するまでにも色々あったのですが全部書いていたら一冊の本が出来上がってしまうので、ほどほどにしておこう。

到着したベトナム。
第一印象は、うるさい!臭い!暑い!

私が行ったハノイは、バイクと車が街中に溢れかえっていて、クラクションが鳴りやみません。比喩ではなく。
生肉がそこらへんにぶら下がっていたり、腐った果物が道に捨ててあったり、ちゃんと変なにおいもしました。
そして、雨季で雨と予想されていた初日の天気もまさかの晴れ。街は大量の原付から出る排気ガスの生暖かい空気と日差しとで猛烈な暑さでした。

不思議と嫌な気持ちはしませんでした。
これがベトナムかーーー!となり、道端の朝からお酒を飲んでいるおじいちゃんに挨拶してみたり、屋台のおばちゃんが料理しているところを見学させてもらったり。

原付タクシーやハエがくっついた屋台料理、歩道を走るバイクなど360度見たこともない世界でとにかく朝から晩までアドレナリン出っぱなしでした。

夜、原付の後部座席で風を切っていた時、その生暖かい空気も排気ガスの匂いも周りのうるささもあまりにも気持ちがよくて運転手の兄ちゃんと大声で叫び、自分が世界の中心になったような錯覚に陥りました。
うおおお今生きてる!!みたいな。
I'm alive!!!!!!!!  みたいな。

ハノイ中心街にて2日目の夜に撮影

得た教訓

困ったら話しかけてみるべし

準備をしていたので全部順調……なわけもなく、この1人旅の途中困ることがたくさんありました。

通じると思っていた英語が通じない
目的地までの道が分からない
繋がると思っていたSIMがよくわからない設定で繋がらない(これが一番焦った)
食べ方・飲み方が分からない
帰りの空港で迷子になる
などなど今思えば本当にたくさんの困難があった気がします。

その度に僕を助けてくれたのは、最先端のスマートフォンでもガイドブックでもなく、『人』でした。

分からないことは聞いてみるの精神でとにかく聞きました。
強面の警察官に、酔っぱらったおじいちゃんに、ホテルのフロントの姉ちゃんに、一緒の飛行機に乗った人に、優しそうなコンビニバイトの人に、、、

年齢も性別も国籍も関係ありません。
頼らせていただきました。

そこでわかったのは、思っているよりも人は優しいということです。

大体の問題は誰かに頼るとあっという間に解決してしまいました。
いい意味で、僕は自分の力のなさといざ身一つになった時1人では生きていけないことを強く感じました。

一人旅とは『自分ひとりの力でどこまでいけるか』の旅かと思ってました。

違いました。

一人旅とは、
『どれだけ一人で生きていけないか』を知ることの出来る旅だったのです。


撮ってもらった写真

疑うよりも信じていたい

『日本の常識は通じない。疑って入れ』
”初めての海外旅行”かなんかで検索した時、サイトに出てきてメモした言葉です。
その通りだと思う。
疑わないとぼったくられたり、どっか連れていかれたり、スリにあったりするんだろうなと思います。

でも当たり前のように優しい人もちゃんといます。

国民性とかじゃなくて、悪い人もいれば良い人もいる。
どの国でも同じなんだと思います。

僕は運にも恵まれ良い人ばかりに出会いました。

自分の中の話だけど、疑うよりも信じていたいと思います。
これから先日本でも。


一期一会は、素晴らしいという事


出会いがすべて

この5日間だけでたくさんの人と出会いました。
1人1人と忘れられない思い出をたくさん作りました。
めっちゃ当たり前のことですが、その人ともし出会わなかったらその感情も感じることもなかったし、思い出も作られることがなかったんです。

これって凄くないですか?
当たり前すぎてあんま凄くないかも

たくさん助けられたからより強く感じるのかもしれません。

偶然座席が空いて隣に座った
たまたまその時間に目の前にいた
なぜか興味を持って話しかけてくれた

友達になった人、助けてくれた人、一緒にご飯を食べた人。

もう一回会いたいな。

素晴らしい出会いのおかげで素晴らしい旅になったなと思っています。

出会いに感謝。

変な将棋みたいなやつをするおじさん軍団

行ってよかった

ずっと行きたかった海外。
思ったよりも簡単に行って楽しんで帰ってくることが出来た。

やりたいことを出来なかった理由はお金でも時間でもなく、
勇気が出せなかったこと。

本当にやろうとすれば何でもできると旅が教えてくれました。

もう大学3年生だと思ってダラダラとネクタイを締めていた自分。
まだ大学3年。
何にだってなれる。
なんでも出来る。
やりたいことやなりたいもの。
見えないふりをしていただけで自分にもたくさんあったんだ。

この二十歳の夏に一歩目を踏み出せて良かった。
勇気を持って自分を少しでも変えられて良かった!

“自分探しの旅”とかよく言いますが、一人旅超オススメです!
感じること多いです!

とにかく今は
旅で出会った、すべての人
旅の前に出発まで支えてくれた、友人・先輩
旅の途中助けてくれた、たくさんの人たち
旅を許してくれた、お父さんお母さん
たくさんの人に感謝。
ありがとうございました!

そして最後は好きな映画からまた好きなセリフを。

”To see the world. things dangerous to come to, to see behind walls, to draw closer, to find each other and to feel. That is the purpose of life”
世界を見よう。危険でも立ち向かおう。壁の裏側を覗こう。
もっとお互いを知ろう。そして感じよう。それが人生の目的だから。

映画「Life!」より


飛行機から


長々と書いてしまいました。
旅先で作ったたくさんのエピソードやベトナムを観光して感じたことはまた後々書いていこうかなと思ったり思わなかったり。

とりあえずここまで読んでくれた人ありがとうございます!!
Cảm ơn!!


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