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ゆるさがヒント、心地よさでつながるコミュニティ

どうも10YCです。

今回は11/29に配信した10YC Podcast#14の書き起こしを公開。
前回に引き続き、6curryのYOPPYさんをゲストにお招きしての開催です。

10YC Podcast #14  ゆるさがヒント、心地よさでつながるコミュニティ

話し手:YOPPY(6curry)、下田将太(10YC)、岡山史興(70seeds

聴きながら読んでもいいし、聴けない人は書き起こしだけ読んでもいいね。
それではどうぞ!

過去の回はこちら >

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下田「はい、10YCポッドキャストを収録していきたいと思います。本日もパーソナリティ岡山さん、よろしくお願いします。」

岡山「よろしくお願いしまーす。」

下田「前回はね、YOPPYさんに来ていただいていろんなお話を聞きましたけど、超おもしろかったですね。」

岡山「めっちゃおもしろかったですねー。」

下田「その回がね、また続くということで、今日もゲストに6curryのYOPPYさんに来ていただいています。よろしくお願いします!」

YOPPY「はい!よろしくお願いしまーす。」

岡山「よろしくお願いしまーす。」

下田「よろしくお願いしまーす。どうでしたか前回、YOPPYさん。」

YOPPY「前回は私がバーッと喋ってしまったので、今日は10YCさんにいろいろ聞きたいなと思ってます。」

岡山「(笑)」

下田「あー(笑)怖いですねぇ、はい。まぁ答えられる範囲で答えていこうかなと思います。」

岡山「楽しみですね。」

下田「最初の方は、前回聞いた6curryさんの企画の話を深掘って聞きたいなと思っているんですけど。」

岡山「企画がどういう風に決まっていくのかとか、そういう話ですよね。」

下田「そうですね。今のコロナ禍、まぁその以前からだと思うんですけど、いろんな施策を打っていく中で、どういう感じでアイディアや企画を思いついて、それが施策に移っていくのかな、みたいなところをお話聞きたいなと思ってました。どうなんですかね。」

YOPPY「企画をメインでするのは社員4人で、私と、恵比寿と渋谷それぞれ店長をしている2人、あとブランドプロデューサーという者の4人で毎週定例会議をやっています。

6curryのメンバー(メンバー=会員さん)の6curryの中でのステップを『最初にメンバーになった段階』から『私たちのビジョンを達成している段階』まで決めているんですね。そのステップを踏めるためにどんな体験ができたらいいかを考えてやっています。

例えば、もう6curryに慣れて、自分で考えた企画を提案してくれるようなメンバーさんもいれば、まだメンバーになりたてとか、久しぶりに来た人もいて、後者の人たちはすでにある企画に参加する、という方法なんですね。

そこを“参加する”だけのところから、もっと深く関わってもらうためにはどうするか、みたいなことをメインの4人で話しています。

その他、前回お話したとおり、『MIX LAB』という、メンバー発のMIX体験を促進する取り組みがあります。また、今年の3月にLEBECCA boutiqueというブランドとコラボして作ったワンピースの思い出や、どんなコーデができるかを本にしたいっていう企画がメンバー発で始まって、その企画もLABになりました。ちょうど今週末に1回目の撮影をする予定なんです。

やっぱり社員4人だけだと、全部自分たちだけではできないので、メンバーを巻き込みながら一緒に考えている、というのが近いですね。」

下田「メンバー発の企画も多かったりするっていうことですよね。」

YOPPY「そうですね。あとは1日店長をやるときも、実際にカレー作るのは6curryのシェフなんですが『どういうカレーがいいのか』はリクエストしてもらったり、『その場でどういうMIX体験を生むのか』も一緒に話して決めています。通常の飲食店だと、どうしてもお客さんは提供してもらったものを享受する形になってしまいますよね。」

下田「そうですよね。一方通行の関係性みたいな。」

YOPPY「そうそう、6curryKITCHENは、それが無いのがいいところかなと思います。部活も全部メンバーが立ち上げたもので、運営側でが立ち上げたものは1つもないんです。例えばスイーツ部では、毎月設けるテーマに沿って、メンバーが持ち寄ったスイーツをプレゼンしてみんなで食べていきます。そういうこともメンバーが考えてやってることですね。」

岡山「や、これね、すごいですよ。あのー(笑)」

下田「これ、そうそう、すごいですよね。」

岡山「たぶん、6curryってすごいコミュニティとしてうまくいってるなとか、おもしろそうだなっていうことで、YOPPYさんに話聞きたいとか、勉強したいみたいな方が多いと思うんですけど、やり方だけ聞いても絶対できないですね、これ。おそらく『あ、じゃあ人を巻き込めばいいんだな』とか、『企画出してもらえばいいんだな』とか思っても、参加してる人がそういうマインドで参加してないと絶対生まれないし、『じゃあちょっと参加してもらうためにインセンティブつけよう』とかっていう考え方をやっても長続きしないし。」

下田「インセンティブ系はね、多かったりしますもんね、最近。」

岡山「そうですね。でも、なんかそうじゃないというか。よくある『グロスハックしよう』とか『ノウハウでなんとかしよう』っていうよりも、すごい勝手に思ったことですけど、ビジョンがめちゃめちゃしっかりしてる。

結局、参加者1人1人が自分の人生の主人公になれるようにって考えてるから、参加したい人も、自分が主人公になるためには自分がアイディア出さなきゃいけないじゃないですか。自分がやりたいことを持ってるからこそ、自分が主人公になれる、みたいなところがあるのかなぁと思っていて。これもう完全にビジョンの力がまず根本にあるのかなって、聞いてて思いました。」

YOPPY「そうですね、一番最初からあるのが“EXPERIENCE THE MIX.”っていうコンセプトで、ビジョンは途中で決めたものなので、まだ全員のメンバーさんに浸透しているわけではないと思うんですね。運営側がビジョンを達成するために働きかけている部分もあります。

でも、メンバーさんが6curryのことを知れば知るほど居心地のいい場所になっていって、それが“EXPERIENCE THE MIX.”というコンセプトがあるからこういう場所になってるんだ、っていうことをちゃんと実感してくれている。だから『6curryではこういうことをしよう』とか『こういう人を連れてこよう』みたいなことが生まれているのかな、とは思っていて。

あと、なんでメンバーが自分で動いてくれてるのか、というところで言うと、サードコミュニティのいいところだと思うんですけど、会社や家庭では、自分の役割が他の人との関係性で決まっているんですよね。でも、6curryではそれが1回解き放たれて、フラットな関係性なので、年齢とか職業とか関係ないんです。

加えて、カレーを食べに来ることによって、すごくラフな気持ちで参加できます。オンラインコミュニティとか、交流会みたいなときって、ある種“オン”じゃないですか。みんな意識を高くする、というか。6curryはカレーを食べに来ているので、そういう感じもなく、ビジネス交流会みたいな感じでもないので、そこもいいのかなと思っていますね。その中で、自分で新しい役割を見つけていくような空間な気はします。

6curryがホテルのラウンジみたいに、めちゃめちゃサービスがしっかりしてたらこんな風にはなってないなと思ってて。自分で言うのもアレなんですけど(笑)ちょっと完璧じゃないからこそ、メンバーの人が入り込む余地があるんじゃないかなと思いますね。」

下田「なるほどな。」

岡山「その辺すごく、10YCも実は近いところあるなと聞いてて思って。10YCも全然完璧じゃないですよね。」

下田「ボロボロですよね(笑)」

岡山「(笑)。周りが消費する、というとアレですけど、さっきの『ホテルの…』みたいな話みたいに、提供されたものをとにかく使うよりも、10YCで自分らしさを楽しむ、みたいな感覚は10YCも大事にしてるのかなと思っていて。コロナのときにやった『おうちでつながる』みたいな話につながってるのかなと思って。ちょっと『おうちでつながる』のときのこととか、少しYOPPYさんに紹介を。」

下田「10YCがコロナになってまず始めたのが『おうちでつながる』っていうもの。10YCって、1年間に52週あるうちの45週ぐらいはポップアップをいろんなところでやってて、そこで地方の人たちとか、コーヒーショップだったりゲストハウスだったり、地元の商売やってる人たちに協力してもらって、スペースを借りてポップアップをやってるみたいな現状があったんです。

それが、コロナの中で宿泊業や飲食企業の人たちの結構売り上げが下がってきちゃって、緊急事態宣言のときとかに。このままだとまずいなって。

そして始めたプロジェクトが『おうちでつながる』なんですよ。最初は、例えばよくある『売り上げの何%寄付する』みたいなのとかを考えてたんですけど、それは10YCじゃなくてもできるかもしれないみたいな話になって。だったら、その場所の人たちも一緒になって楽しめる方法がいいよね、みたいな感じになっていったんですよね。

そうなると、10YCでできることってやっぱり10YCの洋服を使って何か一緒に作るみたいなところがいいよね、みたいな感じになって。その場所や店のロゴプリントをして、その場所の周りにいるお客さんにも一緒に支援してもらったりとか、10YCのユーザーさんもポップアップに来たことがある人が結構いるので、『あ、あそこの場所ね』って親近感持って応援してもらう仕組みが作れたらいいなと思って『おうちでつながる』を始めたんですよね。」

YOPPY「やってみてどうでした?」

下田「おもしろかったですね、やっぱり。さまざまだったから。例えば、10YCのインスタとかではポップアップをやると『こういう場所でやりました』みたいな紹介をするんですけど、今回の『おうちでつながる』を見た10YCユーザーで『あ、あそこの場所のTシャツ買っちゃおう』みたいな人もいて。『俺はあそこのポップアップ行ったから買おう』みたいな人が本当ににいて。あ、なんか優しい世界だな、みたいな(笑)」

岡山・YOPPY「(笑)」

下田「ちょっと感動したり。もちろん、場所の周りの人たちも買ってくれて。すごく人間の温かさを感じたというか、そういう意味ではすごくよかったなと思いますね。」

YOPPY「たぶん10YCさん6curryも似てるところだと思うんですけど、10YCさんがコラボする場所やコミュニティって、誰でもいいわけじゃないじゃないと思うんですね。そこをちゃんと10YCさんなりの見方で選んでるものを、もともとファンだったユーザーの方が、好きな10YCさんに合うものをキュレーションしてもらってるから、よりそこから新しいものを知ることに通じているのかなって思いました。」

下田「そうそう、それが10YCは温かいんですよね。人が想像できるというか。そういうのに対してすごく優しいんですよね。」

YOPPY「売り上げ的にはどうなんですか?」

下田「売り上げ的にも結構よかった。よかったっていうか、これはもう『やらないよりはやった方がいい』、みたいな施策じゃないですか、たぶん。だからそれで言うと全然よかったなっていう感じでしたね。やり方はもちろん、いろいろ考えた方が良かったかなと思いますけど、だいたいは結構よかったかなと思いますね。」

YOPPY「コミュニティで難しいのが、こういう方針でやろうみたいなエモいところと、やっぱりどうしてもビジネスとして続けるためには数字的にも達成しなきゃいけないとか、そのバランスがすごい難しいなと思っていて。」

下田 「なるほどな。そこはめちゃくちゃ考え方が違いましたね。もともと『おうちでつながる』は、『これをやらないと、今後ポップアップができなくなっちゃう可能性があるんじゃないか』ぐらいの危機感があったんですね。

僕らは場所にすごく支えられてるからこそ、今までリアルでお客さんと話すことができた。その場所がなくなってしまうと、今後お客さんと話し合う場所がなくなってしまう。もちろん6curryさんがやっているようにオンラインで喋ることもできるけど、やっぱりリアルでしか語れない会話みたいなのがあるんで、それができなくなっちゃうって考えると、今はそういうこと考えてる場合じゃないよね、みたいな感じだったんですよね、そのときは。

まあ、売り上げ的にはそんなに多くなかったと思うんですよ。1ヶ月経営できる、とかにはなってないとは思うんですけど、『10YCと一緒に頑張ろうよ』っていう心の支えになったらいいな、みたいなのが結構あったりして。

この時期って、場所の人たちが『あぁもう無理かもしれない、辞めよう』って思ったら辞めちゃうような気がしてたんで、そういう支えになったらいいな、みたいなことは考えてたんで。

だから一応レベシェア(レベニューシェア:事業収益の分配)で、利益の40%は場所で、10%が10YCだったんですけど。10%の中で10YCは費用が手にできればあとは大丈夫そうだよね、とか。BtoC(Business to Consumer:企業がモノやサービスを直接一般消費者に提供するビジネスモデル)のブランドの売り上げもあるんで大丈夫そうだよね、みたいな感じでこんな仕組みになったって感じなんですけどね。」

岡山「今の話って、結構6curryさんもつながるなと思ってて。コミュニティ運営にしても、オンラインを始めてやることがめちゃめちゃ増えたじゃないですか、たぶん。考えることも増えるし。企画はユーザーさんから出てくるとしても、たぶん単純にコミュニティ運営の手間は増えるし、気を遣うところも増えるし。そこにオフラインも復活してくると、ますますやることが増える。利益ベースで考えたらやらないことかもしれないけどやっていくっていうのが、2人とも近いのかなぁと思いました。」

下田「YOPPYさん結構考えるんですか、そういうこと。」

YOPPY「私はメインで考える担当ではないんですけど、6curryは赤字です。今までは「面白い」と思ったらどんどんやる、というフェーズだった所からビジネスとして、ブランドとしてきちんと価値を提供できているのか、を見るフェーズに変わったと思います。面白いことを考えた時に、それは本当に本質的に6curryのためになっているのか、みたいなところを他のメンバーからも言われます。やっぱりモノを作るにはお金がかかりますよね。それがどのぐらい売れるのかとか、どれぐらい利益があるのかみたいなことを最近ちゃんと考えながらやらなきゃいけないので、10YCさんはどうなのかなと思って。」

下田「そうですね、ただ、今回の『おうちでつながる』は受注生産なんです。」

YOPPY「あぁ、そうなんですね!」

下田「そうそう、だから最低限赤字が出ないっていうか、無理はしないようにしよう、みたいなところは最初から決まってて。10YCが利益の10%をもらっておけば、ウェブサイト作ったりする固定費は出せるよね。それと、受注生産にすると在庫がいらないから、マイナスにはならないように設定しておいて、あとは場所に送ろうみたいな感じになったんですよ。だから意外と守りながらやってる、みたいなのはあったかもしれないですね。」

YOPPY「なるほど。そういうイベントの情報とかって、どうやって10YCユーザーの方に届けているんですか?」

下田「『おうちでつながる』やるよ、みたいな話ですか?」

YOPPY「はい。」

下田「各SNSとメルマガですね。商品を買ってもらったときにメルマガ登録してもらっていて、以前商品を買ってもらったユーザーさんに『こういうプロジェクトを始めるので応援よろしくお願いします』みたいなことを伝えたりしますね。だから今回の『おうちでつながる』は、結構もともとの10YCユーザーが買ってくれたんですけど、メルマガで応援してくれた人も結構多かった感じですね。」

YOPPY「メルマガで応援するってすごいですね。ちゃんと見てくれてるんですね。」

下田「そうですね、うち、全然メルマガ送んないんですよ。岡山さん、メルマガ会員でしたっけ?」

岡山「(笑)はい、来てます来てます。」

下田「月4ぐらいなんですよ。毎日来るところとかあるじゃないですか。10YCは月4回ぐらいしか来ないので、意外とうざくても受け入れられるんじゃないですか(笑)わからないですけど。

盛り上がんないんですよね、10YCユーザーって。これ言っちゃいけないのかもしれないけど。『自分がいいと思ったら、それでいい』みたいなスタンスなんですよ。だからSNSとかも僕らが発信してもあんまりリアクションなかったりとかして。でも実際に行動はしてたりする。実際に『新商品そろそろ出るよー』『出たよー』って言ったら、あんまり『よっしゃきたー!』みたいなのはないですけど、ちゃんと買ってる、みたいな。」

YOPPY「それは嬉しいですね」

下田「超嬉しいんですけど、オンライン上では盛り上がってなさそうに見える、みたいな話が結構あったりするんですよね。10YCの人見知り感、みたいな感じなんですけど。」

YOPPY「10YCさん同士のつながりってあるんですか?」

下田「ユーザーさんとユーザーさんですか?」

YOPPY「はい。」

下田「ちょいちょいあるみたいですよ。インスタで10YCユーザーさんの写真を『撮ってくれてありがとうございます』とかってリポストとかするんですけど、他のユーザーさんがその人をフォローして、フォロー&フォロワーの関係になってコメントし合ってる、みたいなのはこないだ見たし。

ポップアップ、今はできないですけど、札幌とか神戸とかだと『この日に集まりましょう』みたいなのがあるらしくて、『日曜日の2時に10YCのポップアップ行きましょう』って言って、家族が一緒に来るみたいなのがあったりするんですよ。」

YOPPY「えーすごいー!」

岡山「すごいおもしろい」

下田「おもしろい、おもしろい。そう。だから、ちょっとずつポップアップで外に出始めてたんですよね。すごくリアルおもしろいなと思ってたし。」

岡山「なるほどね。」

下田「それおもしろいですよね。」

岡山「服と食とで、たぶん人のつながり方も違うじゃないですか。さっきのオンラインでの盛り上がりとかも。カレーだと、写真とかも撮って、オンラインにあげて、お店にも来やすいとか。10YCだと、服着てる自分をあげていくようなユーザー層でもないし、みたいな。」

下田「そうですよね。だから、超羨ましいですもんね、ごはんとか。あとなんだろうね。何か頻繁にあげられるものってめっちゃ羨ましいなって思いますけど。

10YCって更新できる頻度もめちゃ低いんですよ。新商品もめっちゃ出るわけじゃないし、Tシャツとかもそんなすぐヘタらないんですよ。それがいいか悪いかは置いといて、ヘタれば買うじゃないですか。ヘタったり、ちょっと気に入らなくなってきたら買うと思うんですけど。

物持ちがいいから、10YCは今3年目なんですけど、こないだは1年目に買ってくれた人が3年目にもう1枚買いに来てくれることが、結構あったりとかして。なんか2年ぶりの再訪みたいな。

動きの頻度としてそのぐらいのイメージなんで、結構その辺は難しいなと思いますけどね。自分でも分かってないんですけど。できるだけ楽しい感じの写真はあげてこうみたいなとこはありますけど。

『新商品出ました』とか買わせる投稿じゃなくて。やっぱ10YCって洋服を売ってるんじゃなくて、生活っていうか気分を売ってるみたいなところがあるんで。気分が乗るような写真をあげたりとか、『こういう風に乗せてこうぜ』、みたいな感じの投稿はしてるな感じですかね。買わなくても楽しんでほしいなっていう感じですかね、イメージは。」

YOPPY「モノだけじゃなくて、こういうポッドキャストの企画もそうですけど、やっぱりストーリーをちゃんと伝えているっていうか。noteのフォロワー数もすごいですよね」

下田「なんかね、よくわからないんですよね、いまだに。いろいろあってフォロワー増えたんですけど、これあれですよね、10YCの七不思議のひとつですよね。」

岡山・YOPPY「(笑)」

下田「実は300人ぐらいなんじゃないかっていう噂がありますけど。本当のフォロワーは。」

YOPPY「うそー(笑)」

岡山「カウント数がバグってる、みたいな。」

下田「そうそう。でもなんか、そういうことはやりたいなとずっと思ってますね。もちろん生きてくためにはモノを売るって大事ですけど、もっと楽しんでほしいなっていうところですよね。あとはいろんなこと知ってもらう。みたいなのが10YCの目標ではあるんで。作り方だったりとか、ブランドの想いだったり。こういうポッドキャストを通してね、そういうのはあります。」

岡山「そうですね。」

下田「でも、どうなんですかね。リアルの紹介とかも結構多かったりして、そこらへん見えないんですよね。思い出してもらうためにどう施策してるかみたいなのって、ねえ、難しいなぁ。」

岡山「思い出してもらう必要があるんですかね。」

下田「そう、そうなんですよ。これも前話したかもしれないですけど、『10YC好き!LOVE!』みたいな人って全然いないんですよ、本当に。めっちゃおもしろいのは、神戸とか札幌って年に2回、春と秋にポップアップがあるけど、そのときだけみんな思い出すんですよ、10YCのことを

だいたい神戸が5月と11月で、札幌は2月と9月なんですけど、そのときにしか思い出さないんですよ、みんな。そのときにポップアップに来て買う、みたいな。謎の行動なんですけど。情報をどうやって手に入れてるかも分かんないですけど。だから年に2回しか思い出さなくてもいいよ、とも思ってるんですよね。毎日10YCのことを見て『10YCいいな』と思うよりも、『あ、10YC来る。また行ってみよう』みたいな感覚かな、イメージとしては。」

YOPPY「だから息が長い関係性だなって思いますね。服は家にあるから、しかも長持ちするのであれば着る機会も多いでしょうし、家にあるからこそ、それを見て思い出すというか。存在を忘れないんだろうなと思いました、話を聞いてて。」

下田「あぁ確かに。無くならないもんね、ごはんと違って、洋服は。」

YOPPY「6curryはやっぱり場所がメインなので、引っ越して行きづらい環境になったりすると、退会される方も多いんですけど、たぶんそういうのがないんだろうなって思いました。」

下田「あぁ、ないですねぇ。」

YOPPY「1回行かなくなっちゃうと、私たちの場合は日常に組み込まれないといけないんですけど、それがちょっと違うのかなと思いました。」

岡山「確かに。そう考えると、オンライン化して部活動とかですごい日常に組み込まれた感じありますよね。」

YOPPY「そうですね。もう6curry以外の場所でも約束して会ってる人とかも結構いるんです。やっぱり6curryのいいところは、カテゴリーが多様化してるので、本当にいろんな職業の方がいらっしゃるし、年齢もさまざま。その中で、部活動だけは自分の好きでつながっているグループなので、より好きを深めていく場所。漫画部やゴルフ部、パン部とかいろいろあるんです、ボードゲーム部とか。ただキッチンにいるだけではあんまり話せない人とも部活の中では好きなものでつながっているんで、よりそこで仲良くなれるみたいなことが言われてますね」

岡山「いいですね。サードコミュニティの中のサードコミュニティみたいな状態になってるんですね。」

YOPPY「そうですね。本当に学校みたいな感じですね、6curry自体が。」

岡山「ちょっと話変わっちゃうような感じもするんですけど、僕の子どもが今5歳で保育園に通っていて、保育園の中で人間関係ってあるじゃないですか。大人も会社であるように。そういうところで友達とうまくいかなかったときに、ちょっと空気の違う場所って絶対に必要で。その数が多ければいいのかって言うと、たぶんそうじゃなくって。さっきの部活みたいな話で、これやりたいっていう共通項で集まってる人間関係ってめちゃくちゃ大事だよなぁって、子供を見てて最近すごく学ばさせてもらったというか。

それが6curryにはあったり、10YCも『10YCが好き』とか、『10YCを着てる』っていう共通項で神戸・札幌で知り合っていくような関係になったりとか。コミュニティってそういう人の救いみたいな部分もあるんだなぁというのを、ちょっと今日、お二人の話を聞いてて感じましたね。」

下田「ちなみに、YOPPYさんは最初から『こういう風になるだろうな』みたいな感じのイメージでやってたんですか。それともやってくうちに……」

YOPPY「やってくうちにです、完全に。」

下田「あぁ、そうなんだやっぱり。」

YOPPY「みんな、なんでこんなに6curryのこと好きなんだろうってずっと疑問だったんですよね。」

岡山「(笑)」

下田「あぁ、なるほど。おもしろいですね(笑)」

YOPPY「自分だったらこんなに毎日同じ場所に行かないな、と。でも、メンバーさんたちに聞くと、6curryは半分家族みたいで、半分刺激のある場所みたいなので、他には無い場所って言ってくれるんです。

別に6curryの中で何かを成し遂げようとみんなが思ってるわけじゃなくても、ただなんとなく行っているうちに居心地がいい。そんな中で新しいものを見つけたりできる、っていうちょっとプラスなのがいいのかなって。」

下田「余白みたいなね、大事なのかもしれないな、やっぱり。」

岡山「そうですね、いいな。ゆるく自己実現できるっていうか、ゆるく救われていくというか、そういう感覚ですね。」

YOPPY「さっきの保育園の話みたいに、自分のことをちゃんと受け入れてもらえる場所が1つだと依存しちゃうんですけど、複数あることによって、もしどこかがダメになっても救われる場所がまだ残っている。そして、いろんな人がいるからこそ、多様な人生を見て、自分の輪郭がだんだん見えてくるっていうのもあるかなと思って。他者との関係性の中で。6curryでもそういう場を作っていけてるんだなぁと気づきました。

6curryもまだ完成していないので、どんどんよくしていかないと、とは思ってるんですけどね。部活で好きなものでつながって、それを発散する1日店長があって……っていうサイクルはできてるんです。今の6curryは、何か新しいこと始めようって思ったときのきっかけを提供できてるんですけど、始めたことを深めていくところは、まだ無いんですね。

なので、スキルというよりかは、大人が学んで楽しめるようなコンテンツ、知識を深める何かがこれからやりたいですね。カレーと直接的につながるわけじゃないけど、例えば宇宙の謎とか、そういう知識欲を満たすカルチャースクールみたいなことを、6curryの中で始めようかなぁと思っていて。」

岡山「めっちゃいい。」

下田「いいですね。」

YOPPY「そのテーマを私たちがキュレーションしていて、何かできたらいいなと思ってます。まだこれから始めるところなんですけどね。」

岡山「なるほど。」

下田「おもしろいですねぇ。」

岡山「いいですねぇ。それぞれの考えてることに近いところもあるし、違ってておもしろいところもあるし、今日はちょっとお二人の話をそれぞれ聞けてよかったですね。」

下田「いやぁ、この2回はめちゃくちゃ勉強になりましたわ、本当に。これこそポッドキャストの役割かもしれないですね。」

YOPPY「(笑)」

岡山「(笑)そうですね」

下田「もう14回目ぐらいですけど。おもしろかった。」

岡山「おもしろかったです。そしたら、そろそろお時間ですかね。」

下田「ありがとうございます。2回に渡って6curryのYOPPYさんお呼びしました。本当にありがとうございました、お時間いただいて。」

岡山・YOPPY「ありがとうございました。」

下田「またちょっと、リアルでね、リアルYOPPYさんと会えるように頑張りますんで。」

YOPPY「ぜひー。ポップアップにも遊びに行きたいです。」

下田「ありがとうございます。また連絡させていただきます。」

岡山「(笑)」

下田「なんか変な風になっちゃいましたけど(笑)」

YOPPY「(笑)」

下田「ということで、10YCポッドキャスト、YOPPYさんゲストの回、ありがとうございましたー!」

岡山・YOPPY「ありがとうございましたー。」


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