見出し画像

分断された世界での建設的会話の力

ネットで自分が書いた議論の記事について調べていると、noteにも関連する記事が掲載されているのを見つけました。

そこには、高校ディベートの世界大会で三連続優勝を果たしたJulia DharのTEDトークが紹介されていました。

私たちはかつてなくつながる手段を増やしているにもかかわらず、政治的、思想的な分断を感じています。各国は自国の意見を変えることを恐れ、その信念への固執が生じる状況での国家間の話し合いは、互いの領域を超えることが難しい状況にあります。

そこで彼女が訴えるのは分断された現代社会における建設的な会話の重要性です。

Julia Dharは、建設的な会話のためには「勝利」ではなく「進歩」を目指すべきだと述べています。彼女はこれを実現するための三つの共通要素を提示しています。
一つ目は、会話の少なくとも一方が衝突ではなく好奇心を選ぶこと。
二つ目は、議論は格闘技ではなく、時間をかけて前進するものであること。三つ目は、対話のステップを議論の目的に沿わせていくことです。

人々はしばしば対立点に猛進し、「意見の衝突」を求めがちですが、これでは会話のみならず人間関係も閉ざされてしまいます。オンラインでも同じで、友達リストから外されることさえあります。しかし、好奇心に基づく会話は、相手を理解し、彼らの側に何があるのかを見るのに非常に有効です。

例えば、誰かが本能的に賛成できないことを口にした場合、
「そんな風に考えたことはありませんでした」
「あなたの見方を理解できるようにもう少し説明していただけますか」
と質問することで、建設的な会話が生まれます。このような会話は多くの場合、相手も自分に興味を持ってくれるという素晴らしい結果をもたらします。

また、競技ディベートのように、異なる意見にさらされることで自分のアイデアが磨かれることがあります。意見を聞き、アプローチを変えることで、相手の見解から学ぶことができるのです。これは、好奇心が人間関係の魔法となり、会話の発展がアイデアを動かすロケット燃料になるからです。

うまくいかない場合もありますが、それは議論の目的が明確でないことが原因なのかもしれません。話し合いの目的が理解されたら、細部に入る前に全体像を説明し、見解の相違について話し合うことが大切です。将来のことや共通の目的について語り、共通点を強調することで、議論は建設的なものになります。決して相違点について議論をフォーカスしてはいけません。

騒々しいニュースや家族での気まずい食事、仕事での敵対的な会合などの場面でも、好奇心を優先し、議論を通じてアイデアを発展させ、共通の目的で結びつくことができるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?