この夏は
断片的なきらきらを
カプセルに閉じ込めて
当たりしかないガシャポン
文字に起こせない感情を
手のひらに乗せて飲み込む
ああまたひとひら分の息で
温もれるんだなって
あかるい水が
ほどかれて
またわたしになってゆく
溶けないお菓子を選ばなきゃね、この夏は
短そうな気配がしてる
着心地を見透かされて
ちょっと凍えてた言葉がほろほろと
苦いコーヒーにミルクを注ぐみたいに
そうか、こんな簡単なことで良かった
もっと笑えるようにさえざえと
深呼吸して干すハッピーなTシャツ
似合わない縁無しのメガネで距離感はかりながら
違いを知れば知るほど近付いているからやっぱりとてもありがとう
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