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人の上に立つ者は率先垂範しなくてはならない

(書き下し文)
季康子きかうし問とふ、民たみを使して敬ゐや忠まめにして以もて勸つとめしむ、之これを何なにに如しかん。子し曰いはく、之これに臨のぞむに狀いきほひを以もちゐば則すなはち敬ゐや、孝このゐや慈いつくしみならば則すなはち忠まめ、善よきを擧あげ而て能あたは不ざるを敎をしふらば則すなはち勸つとむ。

(現代語訳)
魯の貴族で権力者の季康子が、「どのようにすれば、人は組織及び上の者を敬い、忠誠を尽くして勤勉に働くようになるだろうか」とたずねた。
孔子先生は言われた。「上に立つ者が立派であれば、人もこれについていくでしょう。上に立つ者自らが孝行と慈愛をもって人と接すれば、下の者もそうなっていきます。人格者を上に置き、下の者をよく指導していけば、人は勤勉になっていくものです」。

(思いや学び)
私自身は、人の上に立ったことが無い。
つまり、その視点で何かを語ることはできないが、下の立場になったことはあるので、その立場から物を語ろうと思う。
私が部下として会社員として働いているときに、上司は何を思い、私とどう接していたのだろかと考えてみる。
私は上司によく指導してもらった。それは、なぜか。
理由は大きく三つあったと思っている。
一つ目は、単に私が社会人として生活を営む上で、足りないことを厳しく教えてくれていたのだろう。鉄は熱いうちに打てとも言いますし。
二つ目は、上司が課内全体を家族のように思っている人間であったから。
これは実際に上司の口から出た言葉なので、間違いないだろう。
「厳しく指導するのは、家族のように思っていたから」と言っていた。
三つ目は、私と上司との約束だ。
入社当初、上司と約束した。『かっこいい男になる』と。
上司は私をかっこいい男にするために育ててくれていたのだろう。
私はこの上司とも今は離れて、生活しているのですが、この時の教えは、骨の髄まで染み込んでいます。
今は、あの時の日々に感謝しているとともに、恩返しをしたいと思っています。一番の恩返しは何かと考えたときに私が思い浮かべたのは、上司との約束『かっこいい男になる』ということ。
いつかは遠くにいる上司のもとにも声が届くような、本当の意味で、かっこいい男として名を轟かせたいと思っています。
恥ずかしい事や情けない事がたくさんありましたが、若き私に電撃を走らせてくれたことに感謝です。ありがとう。

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