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有子曰く、礼を之用うるには、和を貴しと為す。先王の道も斯を美と為せり。小大之に由りて行わざる所有り。和を知りて和するも、礼を以て之を節せざれば、亦た行うべからざるなり。

(現代語訳)
有子は言った。「礼は大事にすべきだが、その際には、和であることを忘れてはならない。昔のいわゆる聖王たちが偉大だったのも、これがすばらしかったからだ。小さいことでも大きなことでも、和を図るようにしなくてはならないが、この和は礼によって正しくけじめをつけていかないとだめになる」。

(思いや気づき)
この教えの中で有子は、調和を円滑にするためには礼が必要であると説いている。根幹には、やはり調和を図ろうとする心が大切なのである。
ビジネスの本質は、社会が必要としているものを作り出して、その対価として、お客様にお金をもらうというものだが、昨今の社会情勢を見ていると、食いどころのない土地に参加し、競争し、奪い合っているように見える。
これは、戦争と何ら変わりがない。
質素な生活に慣れて、幸せのコストを下げる訓練が必要だと思うし、社会にとって本当の意味で必要なことは、もっともっとあると思うんだ。
調和を図って、自分にできることを一つ一つ着実にやっていこう。
ありがとう。

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