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何に心がけるかで人は分かれる

(書き下し文)
子(し)曰(いわ)く、君(くん)子(し)は徳(とく)を懐(おも)い、小(しょう)人(じん)は土(ど)を懐(おも)う。君(くん)子(し)は刑(けい)を懐(おも)い、小(しょう)人(じん)は恵(けい)を懐(おも)う。

(現代語訳)
孔子先生は言われた。「君子は、徳を修めることを第一に心がけるが、小人は、自分の土地所有のことばかりに気遣う。君子は、人への責任について考えるが、小人は人からもらう利のことばかりを心配する」。

(学びと戒め)
この教えの中で出てくる「徳」や「責任」というキーワードは、組織を構成するうえで必要な栄養である。
世の中の風潮が変わり、徳や責任という考え方が、段々と風化してきているように感じられる。
どちらが正しいか誤っているかということではなくて、無為自然的(道教)な考え方も時には必要であり、立身出世的(儒教)な考え方も時には必要なのである。
こうした考えにおいても、中庸を意識していきたい。

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