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ナイツテイル〜⚔️騎士物語⚔️〜彼らの名誉と愛に寄せて

はじめに。

卒論のようなタイトルにしたけど難しいことは書いてません。パンフレットもまだ読みこめてないし先行研究もしていないので同じようなコメントされている方いたらきっと脳内テレパシーということで思考回路が似通っている!!と思ってくれたら嬉しいです。

ナイツテイルは初演の時、1回。今年は運よく2回、観劇することができました。本当は毎日会いに行きたいんだよアーサイト…。という訳で最近脳細胞の働きが良くなくて仕事もあんまり調子が良くない書き手が頑張ってどうにかこの素晴らしすぎるミュージカルの感動を自分自身のために残そうとしてみました。良ければお付き合いください。

※当方、光一さんファンのため内容がそちら寄りです。ごめんなさい。エミーリアも多め。
※時系列バラバラ&意見には個人差があります!!生ぬるく見てください。

始まりは岸さんからの劇場アナウンスから。いい声で低音ボイスで少しユーモアに観客を誘う。オーケストラの音楽が流れて脳内ではその場面に合わせた映像が浮かびあがる。照明が段々と暗くなって湧き上がる高揚感とこれから物語が始まるのだという期待に胸が膨らむ。

・アーサイトはシーシアスとヒポリタが戦っている時に腕組んで仁王立ち《格好良い!》
・ヒポリタの衣装が捕らえられた後に一枚新しく羽織っててそれが敵国製(アテネ)の生地で良かった
・首に怪我をしたアーサイト、治療してもらっている時なんか色気あった
・シーシアスが「この者たちは?」って聞くときにアーサイトとパラモンが呻きながらリアクションする演出変わってなくて相変わらず面白かった

ここで考察。アーサイトとパラモン。この2人のいうところの『名誉』とは何か。何故、エミーリアを愛さないといけなくて、幾度となく手を取り合ってきた親友で従兄弟を憎むべき相手として、その手で殺そうとまでに思ったのか。

きっと彼らが本当に殺したかったのはその愛すべき従兄弟ではなく、クリオンの亡霊。国を守る為に彼らは自らの名誉と誇りをそして心を。何度も何度も殺してきたから。クリオンの命に従って、多くの人を殺して国を女子供を守る為に戦ってきた。そしてシーシアスの手によってクリオンが居なくなったことにより、その鎖(血は水よりも濃いだったかな)から逃れたように思われた彼らはきっとその魂を心を騎士としての精神を救われたかったのだと思う。

少し時を遡り、シーシアスと戦う前にアーサイトが【殺すのは心でじゃない、この手だ(うろ覚え)】という台詞の通り、彼ら2人はクリオンの命令で戦争したり人を殺したりするのは心が拒否していた。アーサイトの表情しか諸事情で追えなかったけど彼は戦いの時にいつも険しい表情をして、最後にとどめを刺す時もそう苦しそうだった。わかりやすいのは冒頭で3人の王たちをクリオンが残虐に殺す場面。目を大きく見開いて酷く苦し気な顔をしている。

因みにシーシアスとクリオンが戦う時にパラモンがトドメを刺せばシーシアス倒せる!という場面がある。アーサイトに「パラモン…やれ!」と言われてもパラモンはそれを躊躇してますよね。たぶんこの2人は本気でシーシアス倒そうとしてなくて(アーサイトは結構意欲あったかも)やっぱりクリオンの滅亡を望んでる。シーシアスの勝利を心の奥底で思ってたのです。

そしてクリオンが居なくなれば、名誉の爲に心の赴くまま正直に騎士としての誇りを取り戻して、生きられる!そんな希望を抱いていたかもしれない。けれど、彼らは敵国で囚われの身となり2人牢屋の中で、戦うことも本来の騎士としての行いもすることは叶わない。そんな時に現れたのが『エミーリア』。アーサイトが「彼女を愛さずにいられるか?」と答えた瞬間に、パラモンは「俺が先に見た!」と言い寄る。そこからは小学生みたいな喧嘩が始まるから面白いんだけど。(MUSIC FAIRで芳雄さん言ってましたね(笑))

遠くから目にしただけの乙女。彼女のために命を掛けて戦うと彼らは宣言。お前を殺して生き残り、姫との結婚が名誉ある人生だと彼らは言う。ここで2人が求めているのはクリオンに踏みつぶされてきた理想的な騎士としての行いなのかなと思った。(それが一目ぼれした遠くから見ただけの姫を命を掛けてお互い勝負することだとしても)

また、騎士としての行いをここで定義するのはとても難しい。己の意思に反かず嘘を付かず、真正面から命を賭けて戦うこと。とかかなぁ。因みにパラモンはアーサイトが彼女に恋した!と分かった瞬間に俺も愛する!みたいになってるから、それは本当に恋なの?って感じだけど。書いてて思うのはこの2人本当に心と身体がバラバラって思う。ハサウェイか。

その血で塗れた手が救いを求めたのは、名誉ある人生。牢屋で生きるのはエミーリアに恋をしてしまった彼ら(一部、強い思い込み)にとっては生き地獄。彼らは既にクリオンの亡霊に付き纏われているのでそれから逃れたい一心でエミーリアという存在に救いを乞うたのだとする。

ちなみに「囚人の歌」が終り、アーサイトだけが牢屋から釈放そしてアテネからの追放を言い渡される。ここの2人の別れの言葉が仕草が…。良くそんな演出にしましたねって思う。手錠の鎖を首に…(最高)万歳しようか。

「兵を起こす」ではパラモン『俺の方が知的で背も高い~』アーサイト『俺の方が知的で見栄えも良い~(髪の毛ふわっ)』のとこも面白かったな~。囚人の歌に入る前の2人の掛け合いも最高に面白くてもう台詞の記憶がないんだけど楽しかった…。

ナイツテイルは台詞が詩的で凄く難しいから2回の観劇ではちょっと文字起こし厳しい悲しい。最初2人が楽し気に手錠をタンバリンのように使って「聖域だ!余計なものを排除した!そうさ、愛の!!(愛??)」とか。「貴様を窓へ打ち付けてやる(おぼろげ)」「やってみろ!この窓から飛び降りてやるさ!!(ぴょんぴょんあーたん)」とか?

以前のSONGSでジョンが言っていた1人の人間が話しているように掛け合いをやって!というオーダーがここでも発揮されていて初演の頃よりも凄くスムーズでかつ倍以上に面白くなっていると思う。光一さんのコミカルな芝居好きだな~。初演1回しか見れてないけど。

シェイクスピアの作品は直近でロミオ&ジュリエットで観劇したのですが、恋がとある障害物を打破するための何かとして使ってる節があると思いました。まぁ結果としてそれこそが大変なことを巻き起こすんですけど。恋とは盲目であり強い原動力にもなる。時として人を思いもしない展開へ導いてしまう。そしてそれが喜劇にも悲劇にもなるんだなぁ。

さて、続いてエミーリアですが。アーサイトとパラモンに見られている!?と驚いた後の「二人とも見栄えがいい~」から。アーサイトが追放される場面も彼女は遠くから見ていました。それは強い絆で(ここでは愛し合うともいう)結ばれた従兄弟との永遠の別れを、自らの記憶、フラヴィーナとの永遠の別れと重なったからだと思います。この時から、エミーリアはアーサイトが多少ならずとも気になっていたと思われます。

続いて。エミーリアの誕生祝いに森の民が踊りを姫に贈るシーン。アーサイトはフィロストレイトと名を偽り、エミーリアに接近します。ちなみに調べて知ったのですがフィロストレートって真夏の夜の夢に出てくる「戦いの恋人」って意味がある架空の人物なんですね。ウィキペディア調べ。アーサイトの偽名が戦いの恋人って最高だな~。アーサイトは身分の高いお家柄だから教養もばっちりでしかも戦えるし滑らかに美しく踊れるしなんなんだ??

話を戻しますが。アーサイトがフィロストレイトとして踊り登場した時、既にエミーリアは彼の正体に気が付いています。この時、追放された彼が何故、名をかえ、変装して、命の危険に身をさらしてまでもアテネに戻ってきたのか。それは愛するパラモンを助けるためだと彼女は思っているのでしょう。「彼の秘密、もう少し守ってあげたいから(ウインク)」非常に可愛いです。エミーリア。

この前のシーン。アーサイトのソロ『贈り物』で最後、捌ける時にアーサイトもウインクしてくれてて、それがこのエミーリアに繋がってるの凄く好き。

そしてフィロストレイトの踊りが認められて、エミーリアを女主人として従えるようにとシーシアス?ヒポリタから指示が出た後に「残酷だわ!」という彼女の言葉に、少し傷ついた表情のアーサイト。

この言葉はたぶん。フィロストレイトの正体を知っているから身分も高く騎士である彼を女である自分に従えるなんてアーサイトにとっては酷い仕打ちじゃないか!という意味なのかな。これはアーサイトに対して残酷なことだ!って言ってあげてるんならやっぱりエミーリアはアーサイトのこと好きというか思いやっていると感じます。

ここのしょんぼりフィロストレイト子犬みたいで可愛かったな。はやくBlu-rayのクオリティで拝みたい。(まだ何も決まってない)

エミーリアの爲に、騎士としての誇り捨てて/呑み込んでいるアーサイト。かなりエミーリアに本気だと思う(そりゃそう)。それがパラモンに対する意地としても。また、贈り物(ギフト)では歌詞もかなりチグハグだと思った。

「騎士アーサイトお別れだ。」と思い切り言うけれど歌の最後「心はいつまでもアーサイト!」と歌う。これ凄く好き。姿を偽り、彼女に近づくのは騎士の行いとして凄く駄目なことなんだと思う。だって。それで彼はエミーリアに嘘をついている事、酷く思い悩むから。

昇る太陽「どうしたら愛を語れる?偽の姿で。真の姿伝えたい。」と。本来は自分の身分を明かして真正面から愛を乞うのが正しい騎士としての在り方。だけどそうすれば裏切り者として命を落としてしまうもんね。なかなか難しい状況にいるアーサイト。頑張れ!でもエミーリアはずっとアーサイトって気が付いてるよ!

そして森の中で愛すべきパラモンと再会するシーン。その前からアーサイトはパラモンの事をどうにか救おうとしています。まず囚人が逃げた!とシーシアスの付き人?から聞いた時。直ぐに険しい表情をして狼狽えます。

ここでもエミーリアがそれを察してこっちはこっちで「何か策でもあるの?」としてますよね。パラモンを鹿狩りと合わせて捕まえようとする時も集団で乗馬するシーシアスたちの様子を伺いながらタイミングをみて離脱します。(乗馬時にアーサイトしっかり足上げて馬に乗り上げ、手綱を何度か振るう仕草凄い好き。暴れ馬なんだっけ。)

この時もエミーリアは彼が離脱したこと。しようとしてる事。たぶんわかってると思うんです。彼女も集団から少し離れてアーサイトの様子を見てから諦めたようにまたシーシアスの元へ馬を走らせているので。ここまで書いたようにエミーリアはかなりアーサイトのこと気にしてるし守ってる。かなり好きだと思います。お似合いだぞー!

段々とまとまりのない文章で語彙がなくなって参りましたが続けます。

ナイツテイルが観客を物語に誘い込むのも凄く魅力的だなと感じるのは。突然話が開始されるのではなくて演者たちがぶわ~っと舞台に段々と集まって全員でコーラスして「とある物語」を教えてくれているような感覚になること。「騎士の話は君の話だ。」とか。「さぁ、付いて来い!」とか。紙芝居をきいてその世界に引き込まれて目をキラキラさせている子供のような。そんな気持ちになります。

さて、第二幕。アーサイトがパラモンと再会するシーン。背中合わせなのに良く、しっかりぶつかる様にできるよなぁ。バメリ?そういえばこの、2人が出会う演出。R&Jでもロミオとジュリエットが出会うのは背中合わせでぶつかる演出だった。

因みに、立石俊樹くんという最近、わたさの中で熱い役者さんがティボルトを演じたのですが、ロミオに刺されて教会へ運ばれるときの担がれ方と、アーサイトがシーシアスに負けて敵国に運ばれる担がれ方が同じで少し泣きました。このポージングをそれぞれ好きな人たちで見ることになるとは…。アーサイトは死ななくてほんとに良かった…。ティボルトは悲しい。

話を戻しますが。最初はお互いの生存?に歓喜していたけれどアーサイトが自分を救う為ではなく、エミーリアの爲に戻ってきて、更に上手いことエミーリアの従者になっているなんて!よく考えたら運が良すぎるなアーサイト。

パラモン「その涙は俺のためか?それとも自分に?」と問いかけるの、その後のエミーリアとフラヴィーナとリンクしているのも凄く好き。フラヴィーナは2人の為の涙としています。アーサイトがパラモンの爲に、「食料とワイン、剣を持ってくるからな、待っていろ!!」って指示するのも好きだったな。そしてパラモンにどうやって脱獄したのか問うて、牢番の娘に…と知ったアーサイトの「上手いことやったな!!」の台詞がパラモンの心をグサグサ刺しているの本人全く気が付いていなくて無邪気に爽やかに去っていくのがより、パラモンの葛藤とか、フラヴィーナへの騎士としての行いはどうなのかとかを深く考えさせているの凄く好き。

場面変わって。正気を失ったフラヴィーナがフローラとして森の民を踊り、エミーリアの部屋へ運ばれるという場面で。シーシアスがフィロストレイトは何処へ行った?と問いかけますが、エミーリアはなんとか上手く誤魔化します。でも彼女はきっとフィロストレイトがパラモンを助けに向かっていると気が付いているから。シーシアスとヒポリタの見えない所、つまり観客には少しばかりの動揺をみせているお芝居が凄くぐっときました。

アーサイト、エミーリアに愛されてるな…。フラヴィーナがパラモンを愛してしまった。と脱獄手引きの罪を告白した時に、エミーリアが私の方がもっと罪深いとか言うのは、彼がアーサイトだとわかっていながらも兄であるシーシアスに報告せずに、秘密にしていて、且つパラモンを助けに行っていると推測していながらも黙っていた罪なのかな。なるほど確かに。結構やばいですね。(書きながら思考整理しているのでこんな感じになる。)

次はナイツテイルの中で囚人の歌に続きコミカルな部分。(勿論他にもある)アーサイトがパラモンの爲に、食料とワインなどを持ってくる場面です。アーサイトがパラモンを探して呼びかける時に「俺だ!怖がらずにででこい」っていうの可愛かったな。パラモンのワインの飲み方とか干し肉の食べ方凄く上手でホントに食べてるの??って2回とも思ってた。

この場面では2人の過去の恋愛事情が見て取れます。アーサイトとパラモンは何度も同じ女性に恋をして2人で争っていたようですね。これもエミーリアに恋した時と同じように、どちらかが「美しい!好きだ!」と言ったから一方が「俺も好きだ!」といって競争していたのだと想像がつきます。そして2人揃って「なんて名前だったかな…」と呟くからほんとに面白い。

結局、昔の女たちを本当は愛してはいなくて、でもそれに本人たち気が付いていなそうです。彼らがエミーリアに恋して喧嘩して拗らせてるようなことはもしかしたらテーベの人たちにとっては日常茶飯事で、またあの2人くだらないことで喧嘩してるよ!!ってネタにされてそう。しかも最終的に7人選んで仲間同士で戦わされてるし。彼らの仲間たちどんな気持ちで参加したのか気になります。命掛けてるからこの2人はもう止められねぇって感じなのかな。

時をぐいと進めて、またエミーリアのことで言い争いになって小競り合いの決闘が始まります。同時刻にシーシアスたちが狩りに向かっていて、アーサイトがパラモンにこの茶番(だっけ)お遊びの所為で2人とも殺される!!隠れるんだ!!といっても、もうアーサイトに対して疑心暗鬼のパラモンはいうこと聞きません。

ここのアーサイト「狂っている!!」という言い方凄く好きだったな~。パラモンはきっとエミーリアと上手くいっているんだという嫉妬とフラヴィーナに対する自分の騎士としての不甲斐なさとか。色んな事で心がぐちゃぐちゃになってたのかな。けれど、シーシアスの兵が彼らを囲んだ時に、すぐにアーサイトとパラモンは背中合わせになって、頷き合い、戦闘態勢に入ってたの凄く良かった。だからパラモン、君の勘違いなんだって。てかお互いに。

シーシアスに正体がばれて、お前はフィロストレイトじゃないか!と言われた後のアーサイト「この俺は、アーサイト!追放された身で名を変え、この地に舞い戻った。大胆不敵な裏切り者だ!!すべては愛するエミーリアの爲に!!」とかいう台詞凄く好き。ここもパラモンとの掛け合い凄く良くてほんとに最高だった。どうにかしてBlu-rayで円盤こすりまくりたい。どうにかして東宝さま映像化してくださいお願いします。

ここのエミーリアも凄く面白くて。「この人はいま初めて会っただけだし、もう1人は…少ししか知りもしない!2人して恋に落ちる植物でも齧ったの??」のような台詞好き。特にパラモンとかこの時の表情凄い可愛くてなんか怒られて必死に言い訳する小学生みたい。(言い方)アーサイトはいい意味で凄い必死。あんまり記憶ない。エミーリアが確か「狂っている!!」と言っていた気がするんだけど。アーサイトの台詞と被ってた気がして好きだー。ちゃんと確かめたい。ナイツテイルたぶん言葉の仕掛けとか沢山あって観れば見るだけ新しい発見があるんだと思う。どうしてもうわたし見られないのか。(チケットがないからだね)

もしここまで読んでくれている神がいるのであれば、もうお分かりであると思いますが、書き手。かなりエミーリアが好き。エミーリアの「ヴィーナスとマルス」かな。「さぁみんな武器を置いて、さあ夜空に~ヴィーナス~」って歌が大好き~。銀色の木々をアンサンブルの方が横に持ってくるくるすると照明がそれに反射して、夜空の星が見える様な感覚になったの。わたしは音月エミーリア大好きなんだな~。

シーシアスに決闘の方法を決めてもらって「満足か!」って言われて納得したように「満足だ!」と答える2人。パラモンは相変わらずなんか周り伺う感じで可愛い。遂にここまで意地張っちゃった…みたいな。テーベに戻って最後の乾杯を交わすところ。アーサイトとパラモンがそれぞれメインで歌うところで鎧の上着を半分?脱ぎながら歌うシーンがあってなんかよかった。凄く楽しそう。なんでこの2人決闘すんの。その後、2人で上着に挟まった後ろの髪の毛ふわって直すの拍手。

アテネに再び戻って「神聖なる音楽」かな。神話感があって良かった。音楽のイメージもより重厚感があって。遂にきたか…って感じだった。アーサイトが赤(マルス?)で、パラモンが青(月のモチーフ)の旗は解釈一致でわかりみ。しかも勝敗の分け方が背中の旗を奪っていく方法なの血を流さない決闘だから凄く騎士らしくて良かったと思う。

段々良かったしか言ってない。この決闘場面のエミーリアですが、最初は凛とした表情でいるんだけど、アーサイトのこと背伸びして伺って見てみたり、アーサイトが危ないときとか結構そわそわしてて可愛かった。めっちゃ好きじゃん。

クライマックス。アーサイトはパラモンの旗を取った。すぐさま、シーシアスの命により、パラモンの処刑が言い渡されるシーン。アーサイトが苦しみながらも「できない…。パラモンを殺すことはできない。俺を殺せ!!」(ニュアンス)という言い方が森の中でパラモンと2人でいるところが見つかって俺はフィロストレイトではなくアーサイトだ!!と名乗り出るのと同じくらいに張りがあって、彼の騎士としての正しい発言って感じがする。

パラモンはアーサイトがエミーリアを本気で愛しているとわかっていたから、その命を自分のために差し出したアーサイトに対して若干の狼狽えとエミーリアを取れ!俺は心の拠り所を見つけたと言います。彼はここで死んでアーサイトに幸せになって欲しいと願っていたのかもしれないかも。

ここでフラヴィーナとエミーリアが割って入り仲裁する。面白いのはエミーリアはフラヴィーナが死ぬならわたしも死ぬ!って言ってるところ。(アーサイトはいいんだ…。)でもシーシアスに訴えかけていく場面なので妹がフラヴィーナに会いたくて悲しんでたのを兄であるシーシアスはわかっていただろうから愛する友フラヴィーナを失うなら死んだ方がいい!とエミーリアがいう方が説得力あるもんね…。

そんなこんなでヒポリタが格好良く剣を手に、円を描いてアテナを召還して(雑)男たちがずっと囚われていた戦いや争い、クリオンの亡霊から解き放たれる訳なんですね。

少しだけ遡るけどエミーリアがアーサイトに歌いかける「驚いた。友の爲に命を掛けるなんて、素晴らしい行いだわ」の後にアーサイトが改めて愛を乞う歌が凄く良かったんだけど記憶喪失。たぶん「エミーリア〜〜でももうお別れだ。死ぬ時が近い」とか歌う。

弱みも情けないところも全てさらけ出して愛する人に向かい合う大切さを感じました。また、みんなで「乾杯!」を歌ってエンディングに向うときにエミーリアとアーサイトが上段に移動するんだけど。途中までエミーリアがアーサイトをエスコートしているみたいに見えるの凄く可愛い。(あーたんみんなに手を振ったりしているから…小型犬みたい可愛い)階段上るくらいからアーサイトがしっかり手を引いてます。素晴らしいエスコート!!

最後の騎士物語。紙芝居が終わりを迎えるように物語の登場人物が観客に語りかける。「このお話はどうだった?また会いに来て?できるなら。夢みて我々を。話したいことが沢山あるから」と。この原作は未完。誰もシェイクスピアが描いた物語の結末を知らない。だからいろんな解釈ができる。可能性の物語。確か、原作ではアーサイト死ぬのでは?ここでは生きてくれてありがとう。ありがとう。

まとめ

冒頭に書いていた『名誉』って何なのか。彼らは騎士として姫の爲に命を掛けて争ったけれど。結局、愛すべき従兄弟で兄弟で親友の爲に、その命を捧げます。大切な人の爲に、どれだけ真っ直ぐでいられるか。誰かの爲に、心の弱さを乗り越えて自分と向き合うのか。『愛』って何なのか。この作品では1つの形ではなく様々な愛の形が歌われます。答えはひとつじゃなくて見た人がそれぞれどう思うか。皆さんはナイツテイルの名誉と愛のテーマどう感じましたか?問いかけ形式にしてはっきりさせない結論になってしまった!壁打ちだからいっか!

最後にどうか公式さま!配信とBlu-ray映像化のご検討を宜しくお願いします!!!!!あとパンフレット最高でした!!!!!大好き!!!!!

それでは。長過ぎる文章終わります。アーサイト光一さん、パラモン芳雄さん、エミーリア音月さん、フラヴィーナ萌音ちゃん、沢山のスタッフの方々に沢山の感謝を。再演本当におめでとうございます。最後まで幕が上がりますように。そしていつかまた再び彼らに出会えますように。楽しみにしています。

ほんとに終わり📕

















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