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曇りガラスと光。

私の部屋は、ベットから頭を上げると正面に曇りガラスが見えるのですが、もうずっと曇りガラスを通した光を見ているので、別の場所で曇りガラスと光を見るとどうしてか気分が落ち着きます。

曇りガラスを通じた光の中で私が最も好きなのは夜明けです。学生の頃は部活動の練習のため、夜明け前に目覚ましをかけて、少しベットでだらだらしながら、部屋に光が差し込み始めると身体を起こして準備をしていました。毎朝、もっと寝ていたいという気持ちとの葛藤でしたが、思えば、部屋の中に光が入るというのが(半強制的に)切り替えるスイッチになっていたように思えます。そして、一日の始まりは曇りガラスから入る光がちょうど良いのです。

今朝は久しぶりに曇りガラスからだんだんと光が入る様子を見ることができました。いまは学生の頃よりもずいぶんと朝がゆっくりなので、夜明け前の時間に起きていることはなかなかありません。この見慣れた懐かしい光景は、やっぱり身体を起こすスイッチだったようで。普段は2.3.4...と繰り返し寝ている日曜日ですが、目が冴えてしまったこともあり、しばらくぼーっと眺めたのちに身体を起こしてこんな文章を書いてみました。
自分自身を観察してそれを書いてみるというのは好きな文章のかたちのひとつです。

ベットから見える窓と差し込む光。
こうやって文章に残してしまったからには、私の生活の中でずっと、こだわりを持ち続けることになりそうです。

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