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Juliaを使って高速に米国株データを可視化するには

なぜJulia?

ChatGPTが出現しようとも未だプログラミングは優良なスキルですし、プログラミングを学ぶことで自分の作品を「創る」ことができるのは大きなことです。
この「Juliaで米国株データ分析」シリーズでは、比較的新しいが、PythonやRよりも高速に処理を行うことができるJuliaというプログラミング言語を使って米国株データ分析をする方法を紹介します。
Juliaの金融分野での利用例としては、以下のようなものがあります:

  1. ポートフォリオ最適化:Juliaは、ポートフォリオ最適化問題を解くためのライブラリやツールを提供しています。これにより、投資家や資産管理者は、リスクを最小限に抑えつつ、最適な収益を得るためのポートフォリオを構築することができます。

  2. デリバティブの価格付け:Juliaは、オプションやその他の金融デリバティブの価格付けに使用される数値計算ライブラリを提供しています。

  3. 金融データの分析:Juliaは、金融データの分析に使用される統計ライブラリを提供しています。これにより、株価の予測やリスク管理などの分析が可能になります。

  4. 金融機関におけるシステム開発:Juliaは、金融機関においてシステム開発に使用されることもあります。特に、高速な処理速度と並列処理のサポートがあるため、高速で信頼性の高いトレーディングシステムを構築することができます。

これらの利用例からも分かるように、Juliaは金融分野において非常に有用なプログラミング言語であり、多くの金融機関や投資家によって採用されています。
特に最後の高速な処理速度と並列処理のサポートがあるため、これから徐々にJuliaの使用頻度が増えます。

Yahoo Financeデータを取り込む

一応私の使用した環境を書いておきます。

versioninfo()
Julia Version 1.8.5
Commit 17cfb8e65ea (2023-01-08 06:45 UTC)
Platform Info:
  OS: macOS (arm64-apple-darwin21.5.0)
  CPU: 8 × Apple M1
  WORD_SIZE: 64
  LIBM: libopenlibm
  LLVM: libLLVM-13.0.1 (ORCJIT, apple-m1)
  Threads: 1 on 4 virtual cores

次に必要なパッケージを使いデータを取得します。現時点においては明確にこれを使えというものはないです。
今の所は2つのうちのどちらかを使えばいいと思います。

ZOOMの日足データをとってきてみます。
YFinanceを使うことで以下のようにデータをすぐに取得できます。

このデータフレームから日付をX軸に、Closeの値段をY軸にしてチャートで表してみます。

簡単な紹介ですが、JuliaでFinTechをどんどん学んで使っていきましょう。


コードはこちら


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