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ネットの片隅で歌を詠む。【1】

どうも、こんばんは。
自分です。
今回は『うたの日』というサイトで詠んできた短歌を、一部手直ししてまとめた記事になります。

『うたの日』では毎日歌会が開かれており、お題にそって歌を作るルールです。
お題については併記していませんが、想像して楽しんでいただくのも良いかもしれません。
どれかひとつでも、お気に召すものがあれば幸いです。


(2021/05/01~2021/06/15)全16首

パスタなら苦い思いも食べられる束ねて茹でて、ごちそうさまと

「花でしょう」「棘だよ」忠告聞かないで見せつけるように鮮やかなキス

毒らしい見た目で決めた花を食むこれが本日死因の予定

たましいの二等分線探している君の瞳に、胸に、こころに

叶わない願いを紫陽花に託しても距離が遠くて青くなるだけ

嘘つきをひとり殺してまたひとり、そうして誰もいなくなるまで。

コンビニで迷わず取られたあの傘は同じ家路をたどるだろうか

虹を指す君の横顔まぶしくて落ちてきそうな青すぎる空

書は捨てず町へ行こうよいち、にのさん。影絵みたいに飛び込もうよ

夢だけど殺した君が放課後に目を閉じている花をあげるよ

山ほどの劣等感を取り分けて今日はこいつをおやつとします

梅雨もまだなのに暑さを積み上げる空をロックンロールで殴れ

通れない自動改札の忠告で失恋だったと知った早朝

致死量の範囲で薬を乱用する終わらない夜を誤魔化すために

今何時? そうねだいたい答えない適当な声をききたいだけだよ

許しているあの件と聞く度そっぽ向く君の耳の形に免じて


まだまだ拙くてもどかしい。練習中です。
もっと自由に軽やかに詠めるようになりたい。
ちょっとずつでも思うような歌が詠めるようになるとうれしいです。

では、また。

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