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行動は加算、知識は累乗

私には様々な業界に師匠がいます。

弟子入りしたわけではありませんが、本人も公認の師匠もいますし、勝手に影で師匠と呼ばせてもらっている人もいます。

なんならSNSでしか見たことないのに師匠と呼んでいる人もいます。


もしかしたら、今この記事を読んでいるそこのあなたも私の師匠なのかもしれません笑


今回はそんな沢山の師匠の中で、ITの業界ですごく尊敬している方からしてもらった話を書いていきたいと思います。


エンジニアとツール

今日、IT業界はツールで溢れています。

コードを書くために必要なエディターでも星の数ほどありますし、そんなツールあんの!?というツールを見つけ出すことなんてしょっちゅうです。


よくありがちなのが、ツールなどの周辺情報だけついていくパターン

まさしく私がこれでした。

「このツールは~で使われている」

「このフレームワークはあのサービスで使われている」

「このライブラリは」

「このアプリケーションは」

などなど


実際にメチャクチャ仕事ができるエンジニアがそのツールを快適に使っているので、自分もそれを使えば仕事ができるようになるんじゃないかと思って調べまくります。

ただ、現実はそう甘くなく、ツールに振り回されるような仕事をしていた時期もありました。


そんな時期の私にダイレクトに突き刺さったのが我が師の言葉でした。


行動が1を超えてからツールを使いなさい

「ツールや知識は人の行動を累乗できるもの。

「例えば行動力が2の人が、そのまま行動すれば2の成果しか上げられないが、3の累乗ができるツールを使えば8の成果を上げることができる。」

「今の若年層は知識を集めるネットワークが整いすぎて、行動力が1に満ち足りる前にツールにたどり着いてしまう。

「仮に行動力が0.5という人が3倍のツールを使うと、1.25の成果になる。要はツールを使わないよりも成果が上がらなくなる。


なるほどなーとすごく腑に落ちる、わかりやすい説明でした。

ただ一点だけ疑問があります。

「行動が1」というしきい値はどこなのかということです。


「こんなのないのかなー」と思ったら行動が1

「話はすごい分かりました。じゃあ『行動が1』ってどこなんですか?」


「それは他人の紹介や広告の情報ではなく、『こんなツールないのかな』と思ったときや、そのツールを見た時に『それ欲しかった!』と思えた時は、既にその仕事に対する行動は1以上だよ」


すごくスッキリする説明でした。

それまで自分は

「~さんがすごく使いやすい」って言ってるから使ってみる。

最近すごく流行っていてよく聞くから使ってみる。

「~は勉強しておいたほうが良いよ!」と言われたから勉強してみる。

と、使い始めたツールややり始めた勉強は、だいたいその後にそのツールや知識に固執してしまって、なかなか成果が上がらないことが多かったのかなと思います。


しかし、逆に

「こんなのあったら楽になるのにな」

「こんな知識つけたらもっといろいろできるな」

と思って使い始めたツールや知識は今でも使える物となっています。


cliborの例

実際にこの教えが生きたのが今日でした。


エンジニアの業務はある程度サービスを広げていく段階に入ると、既存のプログラムを参考に、新しいプログラムを作り出すことがよくあります。

なので、コピー&ペーストを様々なところでよく使います。


しかし、クリップボードに持っておける言葉は1つだけです。PCでコピペをしたことある人だったら分かると思いますが、直前にコピーしたものしかペーストできませんよね。


ただ、いくつかの言葉を使い回してコピペをする場合は、ペーストしたい言葉が変わるたびにその言葉をコピーしにいかなければいけません。

これにすごく不満で、「過去コピーしたものをどこかに保存してすぐに取り出してペーストできるツールないのかな」とずっと思っていました。


そんな中、今日先輩に教えていただいたのがcliborというツールです。

このツールは過去にコピーした文字を記憶しておくことができ、コントロールキーを2回押すだけで呼び出すこともできます。


このツールを早速使ってみたとき、本当に感動しました。

コピペで悩まされたことがあるからこそ、ツールの優位性がすごく分かりました。


要は私の「コピー&ペースト」という行動は1に達していたということですね笑


その時に師匠の教えをふと思い出して「こういうことか」と思ったので、その勢いでnoteを書いているわけでございます。


ツールや知識に振り回されないワークライフを

先程もあったように、情報インフラが急速に成長し、様々な情報に一瞬でアクセスできる現代です。

最近ではSlackやTeamsなどのチャットツール、RPAや様々な業務のフレームワーク等といった業務改善ツールがあり、それらがファッショナブルな一面も持っているような気がします。

「Slackも導入していないIT企業なんてイケてない」

「今でも稟議を通さないと決済が下りないなんてやってられない」

などという意見がその最たるものかと思います。


もちろん新しい技術により業務を効率化し、効率的に回していけるのは素晴らしいことだと思います。


しかし、そのユーザーはそのツールの意義を理解できているのか、果たして「本当に使いたくて使っているのか」というのを考えてみるのもよいのかと思いました。


現代を生きる我々だからこそ、入手した情報を飽和させず、振り回されることなく使い切る能力が必要なのかと深く感じた本日でした。

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