寂しく暗い世界に差した光

13歳の頃の主人格が私。

幼い頃からの母親からの愛情不足。

躾の範囲を超えた暴力、暴言。

幼稚園でのリーダー的存在からの嫌がらせ。

仲の良かった友達からの突然の本格的ないじめが始まった中学1年生。

辛かった記憶の塊。

それが私の背負ったもの。

だから、この世界に出てきた時、あえて、主人格と同じ名前は名乗らなかった。

別人になってみたかった。

表に出てきた私は怖くて震えていた。

保護犬のようだと主人格の恩師に言われた。

そして優しく頭を撫でられた。

その動きさえ怖かった。

叩かれると思ったから。

でも、叩かれなかった。

主人格の恩師を信じてみたいと思った。

私が初めて感じた、優しい光。

本当はまだまだ怖い。

人が動いたり声がするだけで、叩かれたり怒鳴られたりするんじゃないかって怖い。

それでも、主人格の恩師は私に差した初めての希望の光。

大切にしたい。